新米コスメ技術者のドタバタ奮闘記

一人前のコスメ技術者を目指すいろはね研究員のリアルな日常をお届け

敏感肌ってどんな肌?

皆さんこんにちは!いろはねです!

少しご無沙汰の記事投稿となってしまいました(汗)

先月東京ビッグサイトにて行われた、化粧品開発展2023…

出展された皆様、お疲れ様でございました!

そして、大変お忙しい中ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました!

おかげ様で、狭いブースにも関わらず多くの方々にご来場いただき、

3日間大変盛況となりました。

今回の展示会では、

セラミドを使用した新しい乳化技術をメインに展示していたのですが、

セラミドケア」

「敏感肌にも最適」

アトピー持ちの社員もこれで冬を乗り越えられた!」

といったお話をすると、お客様の反応が非常に良かった記憶があります。

やはり市場的に、敏感肌向けコスメの需要が高いということですね。

私も2年前くらいに、敏感肌市場について色々調べて、

ブログにまとめさせていただきましたが、

引き続きその需要は高い水準を保っているということが分かりました。

そこで今回は、敏感肌とは何なのか?についてまとめていきたいと思います。

 

〇敏感肌ってどんな肌?〇

皮膚科学的には明確な定義がないようですが、

一般的には皮膚のバリア機能が低下し、肌トラブルが起きやすいお肌

のことを指すようです。

バリア機能・・・体を守るための皮膚の働きのこと。

乾燥や摩擦、紫外線など外部の刺激から肌を守る機能のことです。

敏感肌はうるおいが作られにくく、乾燥している状態が多い為、

このバリア機能が正常に働くことができません。

その為、様々な肌トラブルに繋がってしまうということなのですね。

 

〇敏感肌にもタイプがある!〇

敏感肌って肌が乾燥しているイメージが強いですが、

実は他にもタイプがあるようです!

①乾燥肌タイプ

このタイプは、肌全体がカサカサしたり、粉をふいたり、ごわついたり、

ひどいときはヒリついたりします。

とにかく肌のうるおいが少ないため、

それによるバリア機能の低下で外部からの刺激に非常に敏感な状態です。

②混合肌タイプ

このタイプは、部位によって乾燥やべたつきの両方を感じるのが特徴です。

乾燥だけではなく、皮脂の分泌による吹き出物も悩みです。

その為、皮脂が出やすい&吹き出物ができるからと言って、

必要以上に洗顔をしたり、ごしごし強く洗ってしまう方がいます。

そうすると、必要なうるおいが失われたり、摩擦による刺激によって、

バリア機能が低下し、敏感肌になってしまっている場合が多いとのこと。

 

〇敏感肌の原因〇

大きく外的要因内的要因の二つに分けられます。

<外的要因>

①空気の乾燥

冬など季節による乾燥の影響や、

エアコンによる空気中の乾燥などが主な要因です。

②紫外線

紫外線を浴びると肌のバリア機能が低下し、うるおいを保つことができなくなります。

③花粉

花粉によるアレルギー反応により、かゆみ、赤み、

ヒリつきなどが症状として出てきます。

④過度なメイク

過度なメイクは、メイクを塗り重ねることによる摩擦や、

洗い残しによる肌への負担が影響しています。

⑤誤ったスキンケア

自分の肌質に合わないスキンケアアイテムを使用し続けたり、

肌をゴシゴシ洗ったりすると、肌にダメージを与えて、

バリア機能が低下してしまいます。

他にもホコリや汗、衣服による刺激が原因となることもあります。

<内的要因>

①生活習慣の乱れ

・栄養バランスの偏った食事

・睡眠不足

・運動不足

・飲酒&喫煙

などが主な要因です。

上記の要因によって自律神経が乱れ、さらに肌のターンオーバーが乱れることで、

不健康な肌状態になってしまいます。

②ホルモンバランスの乱れ

・ストレス

・加齢

・生活習慣の乱れ

などが主な要因です。

女性ホルモン「エストロゲン」には肌の調子を整える力があり、

プロゲステロン」には皮脂の分泌を促す力があります。

しかし、上記の要因によってその分泌バランスが崩れ、

不健康な肌状態になってしまいます。

 

〇敏感肌が増加している原因〇

一番はやはり、女性の社会進出が当たり前になってきたことでしょうか。

つまり、内的要因が大きく影響しているのではないかと思います。

私的に、外的要因は条件がそこまで大きく変化することはないと思うのです。

季節による乾燥も毎年同じように巡ってきますし、

エアコンも毎年使用しますし、花粉がかろうじて、

年によって変動はあるかもしれませんが、

いずれも毎年来ることが分かっているから、対策のしようがあります。

しかし内的要因は、自身の環境が大きく変われば、その影響を大きく受けます。

急に仕事が忙しくなり、食事や睡眠のバランスは崩れ、

寝不足で疲れもたまり、運動もする時間がない・・・

急にそんな環境になることもあり得るわけです。

そして、そういう女性が昨今多いのではないかと私は思いました。

 

バリア機能が低下してしまった肌には、セラミドケア!

というイメージが定着してきたのも、

花王のキュレルやコーセーのセラミエイドの影響が強い印象があります。

この波にあやかって、弊社のセラミド乳液が発展していくことを願う、

いろはね研究員なのでした。

 

<参考HP>

敏感肌の特徴とは?7つの原因と対策

敏感肌とは?基本から対策まですべてを紹介|肌育研究所

敏感肌の肌タイプ|敏感肌のギモン|ミノン|第一三共ヘルスケア

 

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化粧品開発展2023出展します!

皆さんこんにちは!いろはねです!

新年明けましておめでとうございます。

昨年もこのブログをお読みくださりありがとうございました。

2023年も変わらずいろはねのブログをどうぞよろしくお願い致します!

 

さて早速、2023年初のブログは、展示会のお話をさせていただこうと思います。

2023年1月11日〜13日にかけて、

東京ビッグサイトにて化粧品開発展2023が開催されますね。

弊社も出展することになり、準備も大詰めでございます。

 www.cosme-week.jp

ということで、いつもは毎週木曜日にブログを更新しておりますが、

宣伝をしたいので少し前倒ししての投稿です。

今回弊社は、4種類の技術を中心に展示をいたします。

この場を借りて、それぞれの技術を簡単にまとめておきたいと思います。

少しでも興味が湧いた方はぜひ、ご来場お待ちしております!

 

〇展示する技術①〇

HC-R乳化技術

こちらが今回の展示会で最も力を入れている技術です。

以前もこのブログでご説明はしておりますが、改めて簡単にまとめさせてください。

この乳化技術は、本来保湿成分として配合されてきたセラミドレシチンを、

エマルジョン形成の基剤として使用しております。

一般的な乳化には、石油系界面活性剤や合成ポリマーが必要不可欠ですが、

弊社の乳化技術にこれらは配合されておりません。

無添加&天然思考、敏感肌向けのスキンケア開発をご検討のお客様に

ピッタリの乳化技術となっております!

 

〇展示する技術②〇

LC(液晶)クレンズ

液晶乳化のプロセスから生まれた特許取得済みのノンオイルクレンジングです。

クレンジングはオイル(溶剤)で落とすか、界面活性剤で落とすかが一般的です。

しかしこれらは、

・メイク落ちは良いけど、脱脂力が高く肌への負担が大きい

・油脂が毛穴に詰まってニキビができやすくなる

・界面活性剤自体が肌への刺激に繋がる

などのデメリットがありました。

弊社のLCクレンズは、

ほとんどがグリセリンなどの保湿成分(水性成分)で構成されています。

この保湿成分と天然由来の界面活性剤で特殊な液晶構造を作り、

それがメイクを取り込み、水で洗い流すことによって乳化し、

汚れが落ちる仕組みとなっています。

つまり、乳化技術のプロセスをクレンジングで実現したということですね。

オイル(溶剤)で落としているわけでも、

界面活性剤の力で落としているわけでもありませんので、

必要な皮脂まで取り去ることなく、

むしろ洗いあがりはしっとりとして乾燥もしません。

さらに、ノンオイルなのに市販のオイルクレンジングと同等の

メイク落ち効果を発揮します。

まさにクレンジングの欠点を全て取り払ったような魅力的な技術なのです!

 

〇展示する技術③〇

高機能特殊還元性イオン水配合スキンケア

高い浸透力と保湿力、防腐剤フリーまで叶える

高機能特殊還元性イオン水を100%配合したスキンケアです。

この水はpHが12とアルカリ域の数値であるのにかかわらず、

肌に塗布したとたん弱酸性に変化すると言った面白い原料です。

菌が生きることのできないpH域を維持している為、

化粧水や美容液、洗顔など水ベースのスキンケアアイテムでも

防腐剤フリーを叶えることができます。

これだけ高いpHである為、相性の合わない成分などもあります。

これに対し弊社は一つ一つ相性試験を行い、この水に最適な成分を選定し、

商品開発をしております。

この水だけでも高機能ですが、それに合う成分を選定し、

配合することによって水の効果を最大限に生かしたオリジナルコスメの開発が可能となっております。

 

〇展示する技術④〇

オーダーメイドリポソーム

リポソームという言葉はもうこの業界ではおなじみですね。

弊社はこのリポソームを独自の技術を使って自社で作ることが可能です。

お客様ご希望の成分を内包したオリジナルリポソームを作り、

化粧水や美容液、クリームなどに配合することが可能です。

※相性により内包できない成分はございます

一般的に、リポソームコスメは原料メーカーですでに作られた

リポソーム原料を配合していることがほとんどです。

そうすると、内包成分は限定され、リポソーム自体の濃度にも限りがあります。

しかし、弊社はご希望の美容成分を内包できる他、

高濃度にリポソームを配合することができる為、

内包した美容成分の効果と、

リポソームを形成しているリン脂質自体の保湿効果も期待でき、

まさに一石二鳥のスキンケアアイテムを作ることが可能です。

なにより、リポソームの中に希望の美容成分を内包できるのは非常に魅力的ですよね!

 

ということで、

化粧品開発展2023で展示する技術について簡単にご説明させていただきました!

後は会場で詳しくご説明できたらと思います。

また、これらの技術を搭載したスキンケアサンプルなどもご用意しておりますので、

ご興味ある方はぜひご来場くださいませ!

化粧品は使用感も命。

高い技術だけではなく、弊社は使用感にもこだわって商品開発を行っております。

自信のある弊社の技術をぜひ見に来てみてはいかがでしょうか?

ご来場いただける方は会場でお会いできることを楽しみにしております。

 

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SDGsと化粧品

皆さんこんにちは!いろはねです!

今年も残すところ後1ヶ月を切りました。

毎日寒い日が続きますが、身体を温めて、いっぱい食べて、

寒さに負けず元気に過ごしたいところです!

 

さて、最近はSDGsを意識した化粧品を作りたい。

というご依頼をお客様からいただくことがあります。

地球環境への配慮やジェンダー平等など、とても素敵な取り組みですよね!

消費者からの印象も良いので、是非とも化粧品に取り入れたいところ。

しかし実は、化粧品でSDGsを叶えるのって少々ハードルが高いのです。

ということで今回は、化粧品でSDGsを叶えるにはどんなハードルがあるのか?

これについて、まとめていきたいと思います。

 

SDGsとは?○

まずはSDGsについて簡単にまとめておきましょう。

最近テレビなどでもよく聞くこの言葉。

SDGsとは、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称です。

国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標のことを指します。

17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。

<SDGsの17の目標>

SDGs17の目標

1.貧困をなくそう

2.飢餓をゼロに

3.すべての人に健康と福祉を

4.質の高い教育をみんなに

5.ジェンダー平等を実現しよう

6.安全な水とトイレを世界中に

7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに

8.働きがいも経済成長も

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

10.人や国の不平等をなくそう

11.住み続けられるまちづくりを

12.つくる責任 つかう責任

13.気候変動に具体的な対策を

14.海の豊かさを守ろう

15.陸の豊かさも守ろう

16.平和と公正をすべての人に

17.パートナーシップで目標を達成しよう

以上です。

SDGsとは?17の目標を分かりやすく徹底解説|イマココラボ (imacocollabo.or.jp)

長々と書いてしまいましたが、地球で生きていく上で非常に重要な目標ばかりです。

人も環境も皆平等。それを叶える為の目標ということですね。

個人的には、やはり13~15までの地球環境を守る取り組みが気になるところですが、皆さんはいかがでしょうか?

 

〇化粧品が取り組むSDGs〇

SDGsの全体像が掴めたところで、

今度は化粧品業界のSDGsの取り組みを見ていきましょう。

主に下記のような取り組みが挙げられます。

1.プラスチックボトルの削減

2.サステナブルな原料を用いる

3.女性活躍でジェンダーギャップ指数を高める

4.化粧品のジェンダーレス・ジェンダーフリー

特に最近は、地球環境・肌・体に優しい化粧品への注目度が上がっていて、

いかにナチュラルな作りになっているかが

消費者の購買基準になっているように感じます。

地球環境への配慮といえば、プラスチック容器や過剰包装、

石油系原料の使用を減らすというもの。

バイオプラスチックの導入

・詰め替えや付け替え可能な容器の開発

・植物由来原料の開発

・プラスチックの回収、リサイクル

こういうのを知ると、各容器&原料メーカーの努力がうかがえます。

しかし、これらを実現するには、共通して「コストの問題」が絡んできます。

これが、化粧品でSDGsを叶えるのに立ちはだかる壁となるのです。

具体的にどういういことかまとめますと…

~容器編~

上記に書いたバイオプラスチックや詰め替え容器などは、

植物からプラスチックを作る特殊な技術が必要だったり、

複雑な形態をしているため、開発コストがかかっています。

その為、容器自体の値段が通常のプラスチック容器よりも

ぐんと跳ね上がってしまうのですね。

また、一度に生産できる個数なども限られている為、

予算や生産個数とかみ合わず、結局あきらめざるを得なくなることがあります。

~原料編~

最近は化粧品の美容成分として、植物の抽出エキスや天然精油など、

植物由来の原料が好まれますね。

しかし、この手の原料は安定供給や環境の影響などもあり、

希少であればあるほどコストがかかってしまいます。

SDGsに反する石油由来成分といえば、ミネラルオイルなどが有名ですが、

保湿剤としてよく配合されているBGも実はこれに当てはまります。

最近は植物由来のBGが原料メーカーから開発されておりますが、

安定かつ大量に生産することが難しく、高コストです。

今流行りのクレンジングバームも課題がありますね。

オイルを固めるポリエチレンが石油由来で環境に悪影響ということで、

あまり良く思われていないのが現状です。

しかし、とろけるような独特の使用感が非常に良いので、

まだまだ使われているのも事実。

その代替原料もいくつか出てきておりますが、

やはりそれも環境に配慮し植物由来のものである為、コストは高くなります。

ここのコストの差で、開発するとき結構頭を抱えることがあります(笑)

 

つまり、デパコス級では叶えられるSDGsでも、

プチプラへの参入は今のところ難しいというのが現状なのですね。

SDGsの化粧品を開発するには現状、コストがかかるということを念頭に置いて、

化粧品開発をする必要があるということです。

しかし、SDGsは持続可能な開発目標ですから、10、20年後にはその差もなくなり、

プチプラ界隈でもSDGsが取り入れられる未来が来るんだろうな、

と想像を膨らませたいろはね研究員なのでした。

 

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ミセスジャパン日本大会グランプリおめでとうございます!

皆さんこんにちは!いろはねです!

2022年も残すところあと1か月となりましたね。

私は今年の春頃から営業をメインにお仕事をしてきましたが、

研究にいた時とはまた違った、新たな刺激を毎日いただいています。

そんな中でとっても喜ばしい出来事がありましたので、

この場をお借りして共有させていただきたいと思います!

そしてこの半年、お客様と直接向き合って感じたこともまとめていきたいと思います。

 

題名の通り、この度弊社とお取引していただいているお客様が、

ミセスジャパン日本大会ヤングミセス部門でグランプリを取られました!!

MRS.JAPAN PAGEANT® 2022 Award | ミセスジャパン|MRS.JAPAN PAGEANT オフィシャルサイト

日本大会は2022年10月18日に開催されました。

この大会へ出場するには、

全国各地での選考会→地方大会での上位入賞→日本大会

と多くの選考を勝ち抜く必要があります。

そして、この日本大会の上位入賞者が世界大会に出場することができるのです。

今回はこれだけの選考を勝ち抜いて、手にされたグランプリでした。

このおめでたい知らせに、驚いたとともに本当に感動いたしました。

ご自身の化粧品ブランドをお母様と立ち上げ、

協力してくださった方々への恩返しと、地元栃木の魅力を世界へ発信し、

地域貢献へと繋げるために今回の大会へ応募されたとのことでした。

理由も本当に素敵ですよね…

これは是非ともお祝いをしたい!ということで、

先日都内でお祝いのお食事をすることができました!

真ん中が今回の主役、グランプリを取られた萩原絵里菜さんです!

お食事の思い出

この日は美味しい食事をとりながら、大会の裏話などを色々と聞くことができ、

非常に有意義な時間となりました。

美しくなるためには、日々の食事制限と運動、そして欠かせないのがスキンケア。

見た目も内面も美しい方とお話をすると、なんと気持ちが穏やかになることやら…

改めて化粧品に関わる仕事に就いていて良かったなと感じました。

このグランプリ受賞を機に、弊社も携わらせていただいた化粧品ブランドが

全国から全世界へと広まっていくことを願い、

私達も精一杯ご協力させていただければなと思った次第です。

 

そして、この半年間営業のお仕事をしていて感じたのは、

新しく化粧品ブランドを立ち上げて、運営していく難しさです。

今回のように、大きな大会へ出場してブランドの名前を広めたり、

大きな展示会などでサンプルやチラシを配ることで認知度を高めたり、

今じゃSNSインフルエンサーに宣伝してもらったり…

様々な広告の仕方がありますが、

なかなかすぐにはファンを定着させ、リピートに繋げるのが難しいのが現状です。

これには一つ、世の中の化粧品ブランドやアイテムの多さが影響しているのではないかなと感じました。

つまり、ライバルがわんさかいる、ということですね。

実際にお客様からお話を伺うと、新しい化粧品ブランドとしてお話をする時、

大体の方が最初は半信半疑。

興味はあるけど、何がすごいのか、本当に効果があるのかなど、

自然と自分が使っているスキンケアブランドやアイテムと比較をするのだと思います。

業界内での差別化って、ここにもかなり効いてくるのかなと感じました。

すでに名前やファンが定着している有名ブランドは、

ファンが飽きない戦略を練って大きくなったのだと思います。

この「ファンが飽きない」の要素は、ブランドコンセプトだったり、

ブランドの雰囲気や見た目のインパクトだったり、様々だと思いますが、

重要なのは使い続けたくなる使用感や効果実感なのではないかと私は思います。

例えばコーセーのリポソーム美容液にずっとファンがいるのは、

使い続けることで肌への効果実感が得られたからだと思うのです。

もうこれがなきゃやっていけない!

そこまで思わせる商品を私たちも作りたいなと思います。

ブランドが広まるまでには時間がかかるかもしれないけれど、

努力した分、結果が実った時の達成感は計り知れないと思いますので、

これからもお客様が自信をもってブランディング、販売ができるよう、

私も日々お勉強しながら頑張っていきたいなと思います。

周りの皆様にはまだまだたくさんのご迷惑をおかけしてしまうと思いますが、

少しずつ成長していけたらなとも思います。

今回のようなおめでたいご報告がまたできることを祈って、

今を乗り切っていきたいと思ういろはね研究員なのでした。

 

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Femtech Tokyo2022に行ってきました!

皆さんこんにちは!いろはねです!

すっかり冬の気配がしてきましたが、皆さんは体調など崩されていませんか?

季節の変わり目は体に負担がかかるので、どうかご自愛ください!

そして、今年も残すところあと2か月を切りました。

本当に本当に時が経つのは早いです。

なので、一日一日を大切に生きていきたいですね!

 

では早速、本題に入りたいと思います!

少し前にはなりますが、私いろはねは約1か月前に東京ビッグサイトで開催された、

「Femtech Tokyo2022」に行ってきました!

Femtech Tokyo2022

化粧品業界でもやはり注目されているのか、

弊社も最近お客様からフェムテックアイテムのご依頼を受けることが増えました。

以前私もブログにてフェムテックについてはまとめましたが、

まだまだ未知の領域でしたので、お勉強の為に行かせていただきました。

ちなみに私がフェムテックについてまとめた記事はこちらです。↓

sawayaka0302.hatenablog.com

sawayaka0302.hatenablog.com

正直なところ、今回の展示会は本当に行って良かったです!

今日本では、どれだけフェムテックが注目されているのか?

どれだけ盛り上がっているのか?これらを直接肌で感じることができました。

仕事の関係上午前中しか回ることができなかったのですが、

会場も程よい広さでしたので、

一日あればほとんど回ることができるのではないかな?という規模でした。

化粧品関係の展示会と言えば、化粧品開発展やCITE JAPANなどがありますが、

いずれも非常に規模が大きい展示会ですよね。

それに比べてFemtech Tokyoは半分程の規模でした。

にも関わらず、会場内は大賑わい!

細い通路は人で埋め尽くされていて、進むのも大変な程でした!

これは今後絶対に規模が大きくなっていく予感がいたします。

では、具体的にどういった商材やアイテムが展示されていたのでしょうか?

 

●私が気になった展示アイテム●

①CBD配合フェムケアアイテム

フェムケアにおいてもCBDは取り入れられているのか!と驚きました。

主に、

・飲用CBDオイル

・美容オイル

・ボディクリーム

などがありました。

飲用のCBDオイルは、睡眠の質向上やメンタル面などに働きかけることで、

女性の健康習慣を整えてあげることを目的としている印象でした。

配合量もかなり攻めていて、国内最高濃度38%!というCBDオイルもありました。

これはサンプルもしっかりもらって、実際になめてみましたが、

CBDの苦みもなくよく作られているなあと感動した次第です。

私はそこまで劇的に効果を感じたわけではありませんが、

入眠は非常に良くなったように感じました。

美容オイルやボディクリームは、言わずもがなデリケートゾーンの保湿ですね。

特に美容オイルはメーカーさんによって膣内にも使用可能というものもあり、

化粧品の表記としてはどうなのかな…?と正直きわどい商品だなと感じました(笑)

この辺りは今後規制が厳しくなっていくのではないかな?と思います。

②デリケートゾーン洗浄アイテム

各フェムケア化粧品ブランドに、必ず置いてあったアイテムです。

デリケートゾーン向けのアイテムもあれば、

ボディウォッシュと兼用で全身に使用できるアイテムもありました。

確かに使い分けるのは面倒なので、まとめてケアできる方が便利ですよね。

そうなってくると、正直フェムケアアイテムと化粧品の区別はあまりつかないですね。

中々難しい領域です。

あとは衛生雑貨のくくりで膣内洗浄アイテムなどもありました。

③他保湿アイテム

・ケアミスト

・保湿ジェル

・保湿美容液

などがありました。

香りやオーガニックにこだわっていたり、石油系フリー、アルコールフリーなど、

極力肌に刺激にならず天然思考なコンセプトのものがほとんどでした。

保湿美容液には医薬部外品もあり、

デリケートゾーンのブライトニング効果や殺菌効果を主に謳っていました。

④その他いろはねが興味を持ったフェムケアアイテム

・サニタリーショーツ

オーガニックコットン使用の優しい素材で、紙ナプキンを使用しなくてOKなので、

においや摩擦ストレスを感じないところに興味が湧きました。

・CBD入りのバスボム

→お風呂好きのいろはねにとっては非常にそそられるアイテムでした。

生理中は入浴を躊躇することもありますが、それを気にさせない赤いバスボムで、

入浴時にもCBDの力で自律神経を整えることができるという所が面白いと感じました。

 

ということでFemtech Tokyo2022は、

化粧品以外にも魅力的なアイテムに溢れていました!

フェムケア化粧品を取り扱うブランドさんに伺うと、

長くて5年前、最近だと1、2年前からブランドを立ち上げたという所が多く、

フェムケア化粧品という部門に関しては、全体的にまだ若い印象を受けました。

また、各展示ブースに立っているのがほとんど女性だったのも印象的でした。

フェムテックは女性の健康課題を解決するサービス。

女性ならではの悩みは女性が一番理解している。

だからこそ各ブースでの説明も商品への愛や情熱が非常にこもっておりました。

女性が社会に与える影響は大きいということと、

それに伴うフェムテックの大切さをひしひしと感じました。

これから日本がもっとフェムテックについて理解を深め、

自分もそれに貢献していけたらいいなと感じたいろはね研究員なのでした。

 

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炭酸ガスパックとは?②

皆さんこんにちは!いろはねです!

最近だいぶ過ごしやすい気候になってきましたね。

ついこの間まで夏だったのに…時が経つのは本当に早いです。

そしてちょうど、隣のお家の金木犀が満開です!

窓を開けるとふわっとお花の香りが漂ってきて、

毎年この時期はとても心地よい気持ちになっています。

秋は短いですが、密かに楽しみたいと思います。

 

さて、前回は炭酸ガスパックについてまとめました。

今回はその続きとして、

炭酸ガスパックの開発における重要なポイントについてまとめていきたいと思います。

まずは、前回の復習をしながら本題に入っていきたいと思います。

炭酸ガスは、皮膚へ吸収されることにより、

①血行促進

②新陳代謝UP

アミノ酸セラミドヒアルロン酸の産生促進

④バリア機能UP

⑤コラーゲン合成活性化による、毛穴やシワ改善

などの効果が期待でき、そのメカニズムについてお話をしたかと思います。

sawayaka0302.hatenablog.com

発生する炭酸ガスは、

重炭酸イオン、炭酸イオン、分子状二酸化炭素に分けられるのですが、

重炭酸イオンや炭酸イオンは、すぐに空気中へ放出されていってしまうため、

上記のような肌効果は期待できません。

対して分子状二酸化炭素は、水に溶けた二酸化炭素のことを指します。

水に溶けた状態の分子状二酸化炭素は、空気中に放出されることなく、

浸透圧の影響で皮膚に吸収され、血管へ送り届けられます。

以上のことから、基本的に炭酸ガスには空気中に放出されやすいという特徴があるため、

炭酸ガスを肌の上になるべく長時間とどめておくこと

炭酸ガスをいかに効率よく肌に浸透させるか

特にこの2つが炭酸ガスパックの開発において重要なポイントとなります。

これらをクリアするには一体どのような設計をする必要があるのでしょうか?

それは、剤型をジェルにすることです。

ジェルの良いところは、

・粘度がある為、泡が割れにくくそのまま残ってくれる

・水ベースで分子状二酸化炭素が存在しやすい

・垂れることなく肌の上に長時間乗せておける

ジェルタイプにすることで、これらの好条件が揃う為、

炭酸ガスパックの剤型は基本的にジェルタイプが多いのではないかと思います。

さらに、このジェルタイプにする技術がまた重要となります。

<ジェルタイプにおける重要な技術①>

持続的に炭酸ガスを発生させること

一般的に、

重曹クエン酸が組み合わされば化学反応によって炭酸ガスは簡単に発生します。

しかし、それではブクブクと泡ができては壊れ…

どんどん空気中に炭酸ガスが放出されていってしまいます。

そして反応が終われば炭酸ガスの発生は止まる。

炭酸ガスパックで、その反応がすぐに終わってしまうようでは、

パックの意味がなくなってしまいますね。

そこで特別な徐放性顆粒を使用することで、

塗布中に高濃度かつ持続的に炭酸ガスを発生させることができるのです。

この顆粒については企業秘密になりますが、

弊社はこの開発にとても苦労をしたと聞いております。

この顆粒の違いによって、

炭酸ガスパックの効果に大きな差が出てくるのではないでしょうか。

<ジェルタイプにおける重要な技術②>

炭酸ガスが発生しやすい最適なpH領域に調整する

炭酸ガスパックの効果を得るためには、

分子状二酸化炭素が効率よく発生することが必要不可欠です。

この分子状二酸化炭素、実はpH4~5の弱酸性領域で最も発生しやすいと言われています。

その為ジェルのpH領域を、

分子状二酸化炭素が発生しやすい最適な状態に調整することで、

高濃度かつ持続的に発生させることが可能になります。

前回もお話しましたが、市場にある炭酸ガスパックは主に、

・泡で出てくるタイプ

・薬剤とジェルを混ぜて塗布し、洗い流すタイプ

・薬剤とジェルを混ぜて塗布し、それが固まってはがれるタイプ

大きく分けて3種類あります。

泡で出てくるタイプはすでに炭酸ガスが発生した後に塗布するため、

あまり炭酸ガスの効果は得られないと思います。

薬剤とジェルを混ぜるタイプは、

ジェルタイプなので炭酸ガスをお肌の上にとどめておくことはできるので、

泡で出てくるタイプよりは効果を得ることはできそうです。

しかし、その炭酸ガスが高濃度で持続的に発生するかどうかはわかりません。

やはり、そこが市場の炭酸ガスパックとの差別化につながってくるのだなと思います。

 

上記の技術を搭載した炭酸ガスパックは、さらにこんな効果をもたらしてくれます。

※化粧品で謳うことができないものもあります

①小顔効果

肌の細胞の数は決まっているのですが、

炭酸ガスパでックには脂肪細胞を小さくすることができるというデータがあります。

細胞レベルに働きかける為、根本からリフトアップや小顔効果を得ることができます。

②創傷治癒

元々傷痕(ケロイド)をどうにかできないかという医療の現場から生まれたのが、

炭酸ガスパックです。

炭酸ガスパックには細胞全体に豊富な酸素を送り込むことができる為、

細胞機能が向上し、切り傷など皮膚の再生が必要なところに塗布すると、

傷の治りが早くなり、痕が残りにくく比較的綺麗に治るのだそうです。

③筋肉疲労除去

炭酸ガスは細胞のさらに奥の血管に吸収され、さらには筋肉にまで働きかけます。

よく炭酸泉などが腰痛や筋肉痛などに効果があるように、

炭酸ガスはスポーツ等でダメージを受けた筋肉の疲労を取ることもできます。

 

医療の現場から生まれた化粧品技術は、細胞の根本にまで働きかけ、

高い効果を与えてくれるイメージが強いです。

残念ながら薬事の関係で謳うことができないものもありますが、

実は…と知った上で使用すれば、

化粧品一つでエステや医療レベルの効果を得ることができてしまうのですね。

炭酸ガスのメカニズムも知れたところで、改めて炭酸ガスパックを使って

美肌ケアをしたい欲が高まったいろはね研究員なのでした。

 

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いろはね研究員の師匠こと美里康人先生の専門的でためになるブログと、そのアシスタントゆっきーさんのブログもぜひご覧ください。↓

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炭酸ガスパックとは?①

皆さんこんにちは!いろはねです!

少しお久しぶりのブログ更新です…!(申し訳ございません!)

さて、早速ですが、皆さんは炭酸ガスパックというアイテム、ご存じですか?

また、使ったことはありますか?

炭酸ガスパックは、よく美容雑誌に取り上げられていたり、

綺麗な女優さんやモデルさん、または美容に力を入れているユーザーさん達が、

スペシャルケアとして取り入れているようなイメージです。

「パック」と聞いただけでも、効果が高そうなアイテムですが、

そこに「炭酸ガス」という言葉がつくことで、一体どのような効果があるのか?

非常に興味が湧きます。

普通の保湿パックとは何かテイストが違うな…と。

そこで!今回はこの「炭酸ガスパック」についてまとめていきたいと思います。

 

炭酸ガスの効果と役割●

炭酸ガスパック」と言うくらいですから、

この炭酸ガスが効果の鍵となってくるわけですね。

ちなみに炭酸ガス二酸化炭素のことを指すのですが、

これを効率よく皮膚へ吸収させることにより、下記のような肌効果が期待できます。

①血行促進

②新陳代謝UP

アミノ酸セラミドヒアルロン酸の産生促進

④バリア機能UP

⑤コラーゲン合成活性化による、毛穴やシワ改善

などなど。

ではなぜ、炭酸ガスがここまでの効果を発揮することができるのでしょうか?

そのメカニズムを深掘りしていきましょう。

 

まず市場にある炭酸ガスパックは主に、

・泡で出てくるタイプ

・薬剤とジェルを混ぜて塗布し、洗い流すタイプ

・薬剤とジェルを混ぜて塗布し、それが固まってはがれるタイプ

と大きく分けて3種類あります。

発生する炭酸ガスは、重炭酸イオン、炭酸イオン、分子状二酸化炭素

に分けられるのですが、重炭酸イオンや炭酸イオンは、

炭酸ガスが空気中へ放出されてしまうため、上記のような肌効果は期待できません。

対して分子状二酸化炭素は、水に溶けた二酸化炭素のことを指します。

水に溶けた状態の分子状二酸化炭素は、空気中に放出されることなく、

浸透圧の影響で皮膚に吸収され、血管へ送り届けられます。

☆効果その①

血管へ送り届けられた炭酸ガスは、まず血管を拡張する力があります。

その為、血行促進につながるのです。

☆効果その②

血管の中には酸素の運び屋「ヘモグロビン」がたくさん通っています。

血中へ炭酸ガスが入りますと、このヘモグロビンから酸素が切り離され、

代わりに二酸化炭素がくっつきます。

この現象をボーア効果と呼びます。

ボーア効果によりヘモグロビンから切り離された酸素は細胞の中へと入っていきます。

それにより細胞機能が活性化し、新陳代謝UPにつながるのです。

ちなみに、なぜ細胞の中へ酸素が入ると新陳代謝UPにつながるのかと言いますと、

細胞の中には細胞の中の発電所を呼ばれている「ミトコンドリア」が存在しています。

皆さんも理科の授業で何度か聞いたことがあると思います。

このミトコンドリアは主に、酸素を使ってエネルギーを作り、

細胞機能を働かせています。

つまり、酸素は細胞が元気になるごはんというイメージ。

ですので、細胞に豊富な酸素が入ると細胞が元気になり、細胞機能が活性化し、

新陳代謝がUPするということなのですね。

☆効果その③と④

ボーア効果によって細胞機能が活性化すると、

アミノ酸セラミドヒアルロン酸などの美肌成分の産生も促進されるため、

肌のバリア機能UPにつながります。

☆効果その⑤

新陳代謝UPにより、ハリを司るコラーゲンなどの合成も活性化される為、

毛穴やシワ改善効果もあります。

 

ということで、炭酸ガスの効果、たくさんありましたね!

細胞の機能が衰えることで生じる老化…

細胞をいかに元気にするかが美肌の鍵ですよね。

それを叶えてくれる効果が炭酸ガスにはあるということが分かりました。

この続きはまた次回にいたします!

 

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