増粘剤比較してみた!~知識編~
皆さんこんにちは!いろはねです!
この度新しく私のキャラクターをデザインしていただきました!
お忙しい中デザインしてくださった方々にお礼を申し上げます!
ありがとうございました!
じゃじゃん!とても私に似てまして…
こんな素敵なデザインをしてくださってとても嬉しいです!
これからはこの新しいいろはね研究員が日々のドタバタ奮闘記を引き続き載せていきますので、今後ともよろしくお願いいたします!
さて、本題に入りましょう!
今回は「増粘剤」について色々と実験をしたので、それについて書かせていただきます!
種類もたくさんあるので、それらの特徴を知り、使いこなせるようになるべく、
使用感の比較実験を行いました!
…とその前に、
増粘剤とは何ぞや!というところをまずはまとめていきたいと思います!
しばし、お付き合いください…(笑)
増粘剤は主に、食品や化粧品、医薬品、工業製品などなど…
あらゆる分野に用いられています。
化粧品には「水系増粘剤」がよく用いられます。
これをさらに化学的に言うと「水溶性高分子」となります!
この水溶性高分子は、水に溶解することによって、液体の粘性を高める機能を持っています。
その中でも有名なのが…
カルボキシビニルポリマー、略して「カルボマー」です!
ほとんどの方がご存じだと思います。
このように水系増粘剤には、カルボマーのような化学合成のものから、
海藻や植物、微生物の発酵により生成された増粘剤などもあります!
また、増粘剤によってはトロミのある粘性を出すものから、プルッとしたゲル状の粘性を出すものもあり、それぞれの特徴が活かされる化粧品へと用いられています。
化粧品への主な使用目的として…
①使いやすさの向上
例えば、シャバシャバな化粧水よりも少しトロミがあった方が手からこぼれ落ちにくく、顔にもつけやすくなりますよね!
他には、高級感の演出として化粧水や美容液のトロミを出したり、シャンプーやボディーソープなどの泡持ちを維持する目的で使用されることもあります。
②保湿効果の向上
水系増粘剤(水溶性高分子)は、「高分子」と言うくらいなので、分子量がとても大きいです。非常に大きい分子の構造中にOH基(ヒドロキシ基)を多く持つことで、水に溶けやすい構造になっています。
そして、このOH基があればあるほど、水を多く保持することができるのです!
その為、一つの保湿素材として用いられます。
③製品の安定性向上
例えば、水に溶解しない成分として、油性成分や乳化剤、感触改良パウダー、顔料などがあります。安定性が悪い場合は、これらが凝集したりすることで分離が生じます。
そこで、増粘剤の粘性を利用し、これらが凝集しないよう、分散状態を固定することで製品の安定性を維持してくれるのです!
ということで、以上の三つが基本的に挙げられます。
ちなみに最近は、オールインワンジェルやクレンジングジェルなど、プルッとした感触の化粧品もたくさん出ていますよね!
そこにも!増粘剤が必要不可欠になるというわけです。
そんな増粘剤(水溶性高分子)ですが、かつてはカルボマーの登場により、一気に化粧品業界の処方設計が変わったそうです!
今やカルボマーは本当に様々な化粧品に用いられていますよね!
ここで他メーカーさんとの差別化をする為には、いかにカルボマーを使用せず処方を組めるかが腕の見せ所!というわけです。
弊社は食品にも使用されるような、肌にも比較的安全な増粘剤を用いることがほとんどである為、以下7種類の増粘剤で比較をすることにしました!
①セロゲン(セルロースガム)
②アルギン酸ナトリウム
③エコーガムT(キサンタンガム)
④ケルデント(キサンタンガム)
⑤カラギーナン
⑥タマリンドガム
⑦グアーガム
これらをそれぞれ2%の水溶液に調整し、
1.色(見た目) 2.粘度 3.肌に付けたときの感触を比較しました!
…とここでその結果を続けて書いていきたいところなのですが…
長くなってしまったので、次回に持ち越します!
参考HP
【水系増粘剤】化粧品に使われる水系増粘剤の目的と機能|水系増粘剤(水溶性高分子)|住友精化株式会社
【水系増粘剤】ゾルの配合理由、ゲルの配合理由|化粧品に水系増粘剤|住友精化株式会社
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