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数学 「難問を解く爽快感」のために教員ができること

 ↓ あとでじっくり読むときに便利

先日Twitterにてご意見をいただいた
「数学で嬉しく感じるのはどんなとき」

 

投票してくださった皆さま、
本当にありがとうございました。

 

集計結果は以下のようになりました。

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数学で嬉しく感じるのはどんなとき?(Twitterアンケートより)


やっぱり数学には「難しい」印象があるのでしょうか。
難しい問題を解けたときに一番嬉しく感じるという人が
圧倒的という結果でした。

 

ということは、教える立場から考えると、
難しい問題が解けるよう、仕向けていけば、
数学の面白さや嬉しさを感じてもらえる
ということになります。

 

今回は、そのための方策を考えてみましょうか。

 

 

教員にできることってどんなこと?

じっくり考える環境を作る

 

 

まずはハード面からです。
生徒が全力で、じっくり考える空間を作る必要があります。

 

全員が集中して、
静かな雰囲気の下で考えることのできる空間と時間。

 

時間は最初は2分程度の、短い時間で構いません。
授業中に、全員が静かにできる時間は限られていますから。

 

また、本人が取り組む気力を持っていないと始まりません。
最初はほぼ全員が正解できるような問題から始めても構いません。


その上で、徐々にレベルアップさせていきましょう。

 

さらに、できることなら、
毎日(毎時間)取り組むことが必要です。
特に、習慣化されるまでは。
考えるクセというものをしっかりつけていきたいところです。

 

中1や高1では、このような取り組みを最初にしておくと、
後の授業の運営が行いやすくなるかと思います。

 

授業のメリハリの部分にも、つながっていきますね。

 

 

授業で未来の自分を見せる⇒魅せる

 

生徒が取り組む問題は、今持っている知識の中で、
最大限の難易度の学校の入試問題を持ってくるのが理想です。

 

解くことができたら、
○○高校合格!とか、○○大学合格!
と大声で生徒を褒めちぎることができますから。

 

また、今やっている知識が、
今後の学年にどのようにつながっていくのか、
把握しておいて、生徒に語っていくと、
生徒の頭の中でもマッピングができ、
今の自分の現在地を把握することができます。

 

ぜひ、中学からできることなら大学までのカリキュラムを押さえた上で、
生徒にそのつながりを伝え、
生徒のモチベーションを喚起させてほしいものです。

 

 

できたら褒める

 

もちろん、できた時には最大限の賛辞を贈ります。
その時間に集中できたこと、正解できたこと。

 

また、その時間みんなが協力して集中できたことも。

 

そうやって集団の一体感を高めることにより、
集団としての力もついていきます。

 

 

家で集中して取り組むようになったら本物

 

宿題や自主学習でそのような取り組みを、
生徒自身でできるようになったら、本物ですね。

 

家では授業時間よりははるかに余裕があります。
その中で、集中できたということを何らかの形でヒアリングしたいところです。

 

ノート提出や面談など、
生徒に随時アウトプットをさせてみましょう。

 

私は、毎日ドリルを宿題として課していました。
その中で「挑戦状」という形で、
高校入試や大学入試の問題を取り上げていました。

 

この取り組みをしている中で、
とある家庭のお母さんから聞いた言葉です。

 

集中し始めると、何時間でも数学を解いてしまう。
先生からの挑戦状がかなりの刺激になっています。
自分なりの解答を出すまで、動こうともしないんです。

 

家庭生活では困っていらっしゃったかもしれませんが、
教える側の教員からすれば、最大限の誉め言葉ですよね。

 

最終的には東大に合格を果たし、
今も自分の研究を深めていると聞いています。

 

 

最後に

 

数学の楽しさの醍醐味は、アンケート通り
「解けた時の爽快感」

 

その爽快感をたくさん味わって、
脳に「アハ体験」をたくさん積み上げることにより、
解く気持ちよさの連鎖が、つながっていくものと思います。

 

多くの生徒に、その快感を味わってほしいと願います。

 


【試してみよう】
・問題を集中して解く環境を見直そう
・継続して、集中する習慣を身に着けよう
・家庭で集中できる環境整備を心がけよう
・できたときには、思いっきり褒めてあげよう

 

 

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