メンタルヘルスと食事を結びつけて、提案する本は最近たくさん出ています。
発達障害《ASD(自閉スペクトラム症/旧アスペルガー) ADHD(注意欠如・多動症)》に特化して書かれた本も紹介する中、こちらの本はすでに読んでいる方もいるかもしれませんが、まだの方にぜひ一読をオススメさせてもらいます。
「マンガでわかるココロの不調回復食べてうつぬけ」 奥平 智之:著 主婦の友社
2017年、うつと鉄の関係が取りざたされた際の先駆け本として、Amazonメンタルヘルス1位、紀伊國屋書店梅田本店総合売上ランキング1位、に輝いたそうです。
細かい点まで、きちんと分かりやすく説明
題名で”うつ”と使われていますが、内容は幅広く「子供の発達障害」「大人のADHD」「パーソナリティ障害」「産後うつ」「気分変調症」「幻覚妄想状態」多岐にわたって、事細かな説明が載っています。
様々な症状に対して、一方的にサプリメントや食事を勧めるのではなく、
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なんの栄養素が足りていないか
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それにより起こる症状
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必要な栄養、食べ物、サプリは何か
全て段階をへて結論へ流れているので、きめ細かな配慮が感じられます。
本を読むのが苦手な人でも大丈夫、マンガで理解しやすい解説が、全症状で載っています。苦しんでいる人側目線の、優しい親切な本だと思います。
家に置いておけば、体と心の参考書としてちょくちょくお助けになりそうです。
新たな発見事
これまで読んできた本には載っていなかった事も確認できました。
鉄は体内で炎症(細菌感染やキズ)が起こっていると、細菌の餌となってしまうため、血液中の鉄は流されなくなり、吸収を抑えてしまう。
鉄が体に回っていないのに、フェリチンとして蓄えられてはいるため、検査の数値はその値が出てしまいます。
つまり
体内の炎症を抑えなければ鉄を沢山摂取しても、意味がないという事です。
脱水状態や、膜障害(赤血球の膜が弱く漏れ出す)も、検査では鉄の数値は正常と出るが体には足りていない状態になります(これはビタミンC、E、B群でカバーできます)。
腸盛漏れ症候群、腸管の炎症の原因と考えられる リーキーガット症候群 により血糖調節障害が起こり、イライラや心に不調が起きるサイクルも、図解で紹介されています。
↓ 血糖調節障と腸管カンジタの関係はこちら
試してみようかな
この本で紹介されていた中で、個人的に
- ✫ これまで味に抵抗があって敬遠していた「ココナッツオイル」を取り入れる
- ✭ 亜鉛やマグネシウム摂取に、豆腐のランクを上げてみる
- ✫ ヘム鉄を1日数回に分け、少しづつ食事共に摂取(お腹を壊さないパターンを模索)
- ✭ 血糖値急上昇を抑えるのに、食後すぐ軽く体を動かす
を試してみようかと思います。