ちょっと残念だった採用例!面接は企業と転職者のダマしあいだけれども… | 老人ホームで採用を担当している私が介護職の転職をサポートするブログ

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面接は採用側と転職者の化かし合い。転職する理由の大部分は人間関係によるものですが、特に介護の現場ではその傾向が顕著。これまでに1000人以上の履歴をを見てきた私が転職の秘訣を大暴露

平成から令和の時代に変わり今年もあとわずかになりましたよね?

 

私も45年生きてきましたが、歳を重ねるごとに月日が経つのが早くなった気がします。

 

総務人事をしていると人の入れ替わりを直に見ることになるので、やはりそこでは色々起こります。

 

普段から「面接は受ける側と企業とのダマし合いだ」と言っていますが、私も今年はダマされました。

 

 

子供の突然の体調不良に対応してあげられるのが介護業界のよいところ

介護職不足が叫ばれるこのご時世です、結婚後ブランクがある人でも積極的に採用しますが、介護職としての実務能力が落ちていないか?こちらが求める労働条件に対応できる人材なのかは細かくチェックします。

 

介護のノウハウや技術ってそう簡単に忘れるものではありませんし、月日が経ったからといって革新的に変わるわけでもありません。

 

結婚していて子供がいらっしゃっても合否を左右させてはいけませんが、現実問題として子供がいることによって業務に支障がでないかは厳しくチェックします。

 

こういう言い方をすると差別と言われそうですが、子供がいる場合は家庭の理解を得ていて、突然の子供の病気や不調で早退することがないよう、協力者がいること前提で採用します。

 

それでもいくら支障がでないようにすると口約束しても、子供の突然の病気や不調はやってくるものですから、そこまで目くじらを立てないよう、可能な限りこちらも協力する体制を整えてはいます。

 

突然のイベントが発生し早退する事態になっても、介護職を続けられるのがこの業界の醍醐味ではないでしょうか?

 

子供に罪はありません。

 

お互いシフト調整をして乗り切ろう!って方向に進みますが、こと面接では話が違ってきます。

 

ブランクが長くても未経験者でもウエルカムなこの世界ですが、私たち採用職が警戒する層がいるわけです。

 

結婚を控えた、または結婚直後の介護職です。

 

 

結婚妊娠ワードを隠して面接に挑む女子は本当に多い

「結婚」をキーワードに採用するしないと言うと、またまた差別発言になってしまいそう。

 

結婚自体は喜ばしいことですが、私たちが警戒するのは妊娠の有無なんですよね。

 

女性なら経験があると思いますが、結婚・妊娠のキーワードを面接で話すとかなりの確率で落とされるので、みんなその事実を隠して面接に臨むんですよね。

 

今回採用したKさん30歳もまさにそんな女性でした。

 

独り暮らしが長いと話していたKさんに、「近々結婚のご予定は?(と暗に質問した)」彼女からの回答は「結婚の予定はないですね~」「いい人がいたら紹介して欲しいぐらいです」でした。

 

非常に明るく気さくな彼女を満場一致で「採用」。

 

ただ、面接官の一人がね、「容姿端麗な彼女に彼氏がいないってのもおかしな話だよね」と話したのが運の尽きだったのでしょうか?

 

入社半年後、彼女の口から出た言葉は「私実は妊娠してまして…今日は出産一時金の申請に来ました」

というのです。

 

「あなた面接では彼氏がいないって言ったよねぇ(- -;メ」と人事職としての私は心の中で鬼、総務職としては「おめでとう」というしかありません。

 

入社したとたん出産手当金を貰って休まれたら、何のために採用したのか分からないじゃないですか?

 

かと言って、別枠で採用枠を増やすわけにもいかず…。

 

 

ウソついて入職されるとお互い気まずくなりますよ?

Kさんは産休を終えて現場に復帰。

 

遅れを取り戻すべくバリバリ働いてくれています。

 

彼女自身にも負い目があるのでしょう、何かと私たちに気を使ってくれていますが、従業員にあれこれ気を遣わせてしまう総務人事職は失格です。

 

そんな私ですが、今日は彼女に社内規定で定められた「出産祝い金」を渡すことになっています。

 

多少いざこざはありましたが、心の底から新しい命の誕生に祝福あれ!