3階級チャンピオンでWBA・IBF統一世界バンタム級チャンピオンでもある MONSTER 井上 尚哉とFilipino・flash(フィリピンの閃光)ことボクシング5階級チャンピオンでWBAスーパー世界バンタム級チャンピオンのノニト・ドネアのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝が今夜おこなわれます。

WBSSシリーズではドミニカの元WBAスーパー世界バンタム級チャンピオン ファン・カルロス・パヤノを試合が開始したばかりの1ラウンド70秒で秒殺KO、つづく2回戦IBF世界バンタム級チャンピオン エマヌエル・ロドリゲス戦は、初回に強めの圧力で試合の主導権をつかもうとするロドリゲスに多少苦戦しながらも、2ラウンド3度のダウンを奪いロドリゲスをギブアップさせるなど、ここまで圧倒的パフォーマンスを見せて勝ち上がってきた MONSTER 井上 尚哉。

もう日本のファンなら MONSTER 井上 尚哉の活躍は私がお伝えするまでもなく、皆さんご承知だと思います。

かたや2001年にプロデビューを飾った以降、着実にキャリアを重ね2007年7月に自身初となる世界タイトルを獲得(IBF世界フライ級王座)、その後階級を変えながらも世界の檜舞台で活躍し数々のタイトルを獲得してきたノニト・ドネア。

ノニト・ドネアに関しては当時圧倒的強さを誇ったWBC世界バンタム級王座11度防衛の長谷川 穂積から王座を奪ったフェルナンド・モンティエルを、2011年2月に2ラウンド見事な左フック一発で倒しWBC・WBO統一世界バンタム級チャンピオンになったときや、2012年10月カリフォルニア州カーソンのホームデポ・センターでおこなわれたスーパーバンタム級頂上決戦、WBC名誉チャンピオン SPEED STAR 西岡 利晃との一戦で9ラウンドにTKO勝ち、そして2012年12月WBO世界スーパー世界バンタム級王座防衛戦、3ラウンド ホルヘ・アルセのアゴを打ち抜いた左フックなど数々のKOシーンが強く印象に残っています。

しかしその後2013年4月 ギジェルモ・リゴンドーとのスーパーバンタム級王座統一戦や2014年10月に世界フェザー級タイトル獲得後におこなわれたニコラス・ウォータースとの王座統一戦などの重要なビックマッチで敗れるなど、徐々に衰えがささやかれ始めました。

最近では世界タイトルマッチが組まれるもタイトル獲得には至っておらず、WBSS1回戦でWBAスーパー世界バンタム級チャンピオン ライアン・バーネット戦でバーネットが4ラウンド自ら腰を痛めてダウンしてしまい、そのままバーネットが途中棄権で獲得したタイトルが直近のタイトルとなります。

WBSS2回戦では ステファン・ヤングを6ラウンド見事KO。

45戦40勝5敗26KO、36歳のノニト・ドネア。

その名のごとく閃光ように華麗な必殺の左フックで、ボクシング軽量級の世界に一時代を築いたノニト・ドネアがまたボクシングの檜舞台に再び返り咲くか。

それとも18戦18勝16KO無敗の成長著しい日本のMONSTER 井上 尚哉がWBSS優勝を手に入れ、世界でも著名なトップアスリートへと駆け上がるのか。

いま待ち遠しい時間を過ごしています。

皆さまの予想はどうですか?