「とてつもない失敗の世界史」
(トム・フィリップス 2019)
を読みましたニコニコ


5章に続き、6章
人類の戦争好きは下手の横好き
を見ていきます。


本では
あまりにもくだらない理由で起きた
六つの戦争をあげています。
「バケツ戦争」「サッカー戦争」
「イギリス・ザンジバル戦争」
「ジェンキンスの耳戦争」
「寝室用便器が発端で反乱」
「黄金の床几戦争」


「寝室用便器が発端で反乱」を
引用します。
(短袴王と呼ばれたロベールは征服王
ウィリアムの長男だった。
二人の弟のいたずらで、
寝室用便器にたっぷりと入った中身を
頭からかけられたとき、
ロベールは弟たちをたいして罰しなかっ
父に腹を立てて反乱を起こした。)


筆者は人類は戦争が好きでたまらない、
ように見えると述べます。
知られている歴史では、
あらゆる社会の90%から95%は
絶えず戦争を続けてきたと推測
されています。


ただ一つの例外は5000年前に存在した
ハラッパー文明」。
考古学者達はハラッパーの
都市の遺跡をくまなく発掘したけれど、
争いの痕跡を見つけることが
出来なかったそうです。
それでも、理由がわからないまま
700年続いたハラッパー文明は
次第に歴史から消えていきました。
「愉快だなぁ。戦争の痕跡をきれい
さっぱり隠し、未来の考古学者たちに
一泡吹かせてやろう」
筆者はこんなことを想像していましたニヤニヤ


冗談はさておき、
「もしかしたらハラッパー文明の
大いなる過ちは戦争をしなかったことで
あり、戦争は文明が存続していく
ために必要なのではないだろうか。」
という推測を筆者はしています。


もちろん、
戦争はすでにそれ自体が
とても悪いことだという事実に加えて、
戦争自体がしくじりの中心になると
筆者は述べています。
戦争の中身を想像すると、
なんとも言えない気持ちになります。


読んでいただいて
ありがとうございましたニコニコ