徒然草枕

クラシックのコンサートや展覧会の感想など、さらには山城から鉄道など脈絡のない趣味の網羅

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アニメ関係の記事は新設した「白鷺館アニメ棟」に移行します。

白鷺館アニメ棟

関西フィルの定期演奏会で宮田大のチェロを聴く

思いがけずにコロナとニアミスの恐怖

 今日はザ・シンフォニーホールで関西フィルの定期演奏会があるのでそれを聞きに行った。と言うものの、現在の大阪は完全にアラートが出ている状態。知事と市長がコロナ対策を全く打たずに利権のための都構想にかまけていたツケが出て、人口比での感染者数では東京をも上回るという滅茶苦茶な状態。日本のコロナ蔓延は明らかに天災でなく、政府による人災だが、それが端的に現れている状態である。

 さてこのような大阪に乗り込むわけであるから、当然ながら厳重警戒で移動はすべて車である。どう考えても満員列車が感染源にならないなんてことはあり得ないから、今回の事態が一段落付くまで鉄道はまず使えないと考えている。駐車場は例のごとくにアキッパで確保している。

 今日は仕事を午前中で終えると昼から銀行に出向く。ちょっと所用で銀行に行かないといけなくなったので今日は午後休である。銀行で諸々の手続きを済ませたところで大阪に向かうことにするが、さすがに昼食を摂ってから銀行で手続きを行っても、このまま大阪に直行したのでは数時間は時間が余る。そこで立ち寄り先を考えるが、美術館関係は大阪・兵庫共に何もなし。唯一目玉となり得る「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」は先日見学している上に、中之島香雪美術館にまで立ち寄っている。美術館関係は皆無となると、スパ銭にでも立ち寄って時間をつぶしていくことにする。で、スパ銭に立ち寄ったのだが、何やら時短営業とかになったとかでドタバタしていたと思ったら、従業員からコロナ感染者が出たとかで・・・オイ、勘弁してくれよ・・・。発熱が今日で検査で判明したのがさっきで、そもそも18日以降は出勤していないとのことだが、いつどこで感染したのかが不明だから危険度が判定できない。日本のコロナ感染者って、いつもこの調子で「追跡不能」になってるんだろうな。今回はたまたま発覚したわけだが、この調子で「気がつけば隣にコロナが」って状況が各地で起こってるんだろう。もっと検査を広げないとそもそも感染対策自体を行いようがない。

 結局はなんやかんやのドタバタでスパ銭を5時に出たので駐車場に到着したのは5時半頃。やむなく開場の6時まではそこらで時間をつぶす羽目になる。相変わらずホールの警戒は厳重である。

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ホールはイルミネーションで飾られているが

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相変わらずの厳戒態勢

 

関西フィルハーモニー管弦楽団 第315回定期演奏会

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ザ・シンフォニーホールも通常体制に戻っている

[指揮・ヴァイオリン]山下一史
[チェロ]宮田 大

サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調 作品33
シューベルト:交響曲第8(9)番 ハ長調 D.944 「ザ・グレイト」

 宮田のチェロは流石というか音色が綺麗である。その上にオケをバックにしてもチェロの音色が前に出てくるだけの力強さがある。山下が指揮する関西フィルはかなりメリハリの効いた演奏。宮田の華麗さのあるチェロの音色と、さすがにフランス系の曲想が相まっていわゆるゴージャスさを感じさせる演奏となった。

 後半はシューベルトのグレイトであるが、山下の指揮は前半でも聴かせたようなメリハリが強くてかなり躍動感のあるもの。動きも大きくてなかなかの熱演であることを感じさせる。もっともオケの音色はかなりブンチャカと鳴るのであるが、関西フィルの持ち味としてはブンチャカと派手に鳴らすよりは、もう少しシットリと鳴らした方が味が出るというところがある。山下の指揮は前進力が強くて、リズムを刻むようなところが前に出るので、抒情部をゆったりシットリ鳴らすという雰囲気には今ひとつならない。トータルとして明らかに悪い演奏ではなかったのであるが、その辺りが若干の寂しさを感じたというのも事実。

 

 コンサートはそれなりに満足度は高いものであった。ただやはりコロナが本格化してきたことが気になってか、聴衆の数は今ひとつで、会員席に空席が多かった。関西フィルの会員にも高齢者が多いので警戒しているのだろう。かく言う私も危険性が高い層に属するので、これ以上コロナが蔓延してくるようだと考え直す必要がある。知らない間にコロナとニアミスする危険性が増しているのを痛感している。

 正直なところ今日はかなり疲れた。帰りの運転が朦朧運転になってはいけないので、こういう時は気付けの水木のアニキのCDをガンガンかけることに。ハンドル握りながら「ゼーッット!!」と絶叫している危ない車が夜の阪神高速を突っ走る。何とか無事に帰り着いたが、今回は何かとドッカリ疲れたのである。

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