新米小坊主の小話 お寺が建てられるのはどんな場所?

こんにちは。広島の作業療法士の川本健太郎です。

今日は、高野山真言宗 僧侶の川本祐道(ゆうどう)として、仏教に関するちょっとした小話(こばなし)をします。

サクッと読めるように心がけていますので、お気軽に読んでみてください。

(*´▽`)ノノ

今日のアイキャッチの画像は、今回のブログ内でもご紹介させていただく、京都の清水寺の本堂の写真です。

(*^-^*)

 

お寺が建てられるのはどんな場所?


 

お寺や神社は全国各地、規模の大小を問わず、皆様のお住まいの地域にはほぼ必ずと言っていいほどありますよね。

神社が関係する

 

神道系

 

の寺院の数は平成27年12月の時点で、文部科学大臣所轄の寺院が218箇所、都道府県知事所轄の寺院が84,821箇所あり、合計すると

 

85,000箇所

Σ(*゚Д`;)ビックリ!

 

あります。

一方、お寺が関係する

 

仏教系

 

の寺院の数は平成27年12月の時点で、文部科学大臣所轄の寺院が455箇所、都道府県知事所轄の寺院が76,945箇所あり、合計すると

 

77,000箇所

( ゚д゚)マジ!?

 

あります(下図参照)。

神道系と仏教系で合わせて

 

162,000箇所

w;゚ロ゚)wエェッ!

 

あるので、結構な数の寺院が日本にはあることが分かりますね。

 

ところで、こうした寺院はどのようなところに建てられるのでしょうか?

基本的に、神様は不浄を嫌うとされているため

 

神聖・清浄なところ

国を守るための結界の要となる場所

 

に建てられるのが原則とされています。

しかし、お寺の場合は神聖・清浄なところでなくても建てられることがあり

 

墓地

刑場

戦の跡地

 

といった土地にお寺を建てているところも少なくありません。

例えば、神奈川県鎌倉市を代表する、鎌倉五山第一位でもある、臨済宗建長寺派大本山

巨福山 建長寺

(こふくさん けんちょうじ)

が建てられている地域は、元々は

 

地獄谷

 

と呼ばれた

 

罪人の処刑場

 

であったと言い伝えられています。

また、大阪府八尾市にある

神妙椋樹山 大聖勝軍寺

(しんみょうりょうじゅさん たいせいしょうぐんじ)

<写真引用:4travel.jpより>

は、聖徳太子が587年(用明天皇2年)が崇仏派の蘇我馬子(そがのうまこ)とともに、排仏派の物部守屋(もののべのもりや)と戦い、物部守屋を滅亡させた

 

丁未の乱(ていびのらん)

 

に勝利した場所(古戦場)に建てられた寺院として伝わっています。

こうした土地にお寺を建てるのは

 

その地を浄(きよ)めて欲しい

亡くなった方々の供養をして欲しい

 

という願いから建てられているところも少なくありません。

 

もちろん、聖地にもお寺は建てられ

 

延暦寺がある比叡山

金剛峯寺がある紀伊山地(吉野山など)

 

は仏教伝来以前からの聖地として崇められており、地元の人々だけでなく、全国からその地に訪れる人が絶えない場所でもあります。

他にも

 

聖地で修行する僧の庵(いおり:僧侶の住まい)

 

がお寺に発展した北法相宗の寺院である

音羽山 清水寺

(おとわやま きよみずでら)

も、聖地に建てられた寺院と言えます。

 

さまざまな場所に建てられたお寺。

お寺を参拝される際に元々はどんな場所であったかを知ることで、より深くお寺やその地域にまつわる歴史を知ることができ、参拝の際の見所も増えてくるのではないでしょうか。

 

 

<仏教ゆかりの地>

 

音羽山 清水寺

(おとわやま きよみずでら) 

清水寺の開創は778年とされています。

奈良の興福寺の僧である賢心(けんしん)が修行の折

「北へ清泉を求めて行け」

と言う夢のお告げを受け、夢に従って京都の音羽山までたどり着くと、そこで清らかな水が湧き出る瀧を見つけました。

そして、その地で既に庵(いおり)をむすび、修行をしていた行叡居士(ぎょうえいこじ)と出会います。

<約5の動画で清水寺の紹介をされています>

行叡居士は賢心に観音様の力を込めたと言う霊木(れいぼく)を授け

「あなたがくるのをずっと待っていた。どうかこの霊木で千手観音像を彫刻して、この観音霊地を守ってくれ」

と言い残して姿を消したといいます。

賢心は行叡居士を観音様の化身と悟り、以後、この音羽山の庵と観音霊地を守ことを誓います。

その2年後、鹿狩りに来ていた坂上田村麻呂(さかのうえたむらまろ)が音羽の瀧で賢心と出会います。

賢心は坂上田村麻呂に観音霊地での殺生を戒めるとともに、観音菩薩の功徳を説きました。

その教えに感銘を受けた坂上田村麻呂は十一面観音菩薩を御本尊として寺院を建立し、音羽の瀧の清らかさにちなんで清水寺と名付けたのです。

音羽の瀧

音羽の瀧は清水寺の奥の院の崖の下にある霊水です。

この水は「黄金水」「延命水」と呼ばれ、清めの水として尊ばれて来ました。

元々は滝行の場でしたが、現在では流れ落ちる清水を柄杓で汲んで、心願成就長寿延命六根清浄などを祈願する参拝者の人気スポットにもなっています。

清水寺のライトアップ

世界遺産でもある清水寺は、秋の行楽シーズンになると本堂をはじめ様々な場所がライトアップされるとともに夜の特別拝観(2020年は11.18〜11.30を予定)が行われ、昼間とはまた違った雰囲気で訪れる観光客を暖かく迎え入れてくれます。

所在地:〒605-0862  京都府京都市東山区清水一丁目294

お問い合わせ:075-551-1234(TEL)

交通アクセス:音羽山 清水寺ホームページ

 

 

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