こぎつね座(Vulpecula)/星座の基本を学ぼう②

こぎつね座(Vulpecula)

Vulpecula(こぎつね座)

和名 こぎつね(小狐)
学名 Vulpecula
略符 Vul
設定者 へベリウス
概略位置 赤経:20h10m / 赤緯+25°
面積 268平方度
20時正中 9月19日
南中高度 約79°
主な季節
肉眼星数 約70個

こぎつね座

こぎつね座は、小狐がガチョウを咥えた姿を表した星座です。

こぎつね座は、こと座のベガ、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルから形作られる夏の大三角のちょうど真ん中に位置しています。

こぎつね座を構成している星はどれも暗いため目立たない星座です。
一番明るいα星でも4等星という明るさです。
そのため、都会などの明るい夜空では見ることができない星座です。

 

ギリシャ神話では、

ギリシャ神話では、特に伝えられてはいない星座です。
というのも、こぎつね座は1687年に、ポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスによって設定された新しい星座だからです。

こぎつね座は、元々「ガチョウをくわえた小さなキツネ」 もしくは「小さなキツネとガチョウ」と呼ばれていました。

ところでガチョウはというと、一時期はガチョウは独立した星座とされていました。
しかし、現在では星図からも星座名からも消えてしまっています。

名残としては、α星の固有名として残るのみになってしまっています。

 

 

余談ですが、

余談ですが、こぎつね座にあるM27(亜鈴星雲)は意外と人気があるのはご存知ですか。

このM27(亜鈴星雲)は、惑星状星雲の中でも特に大きく明るい天体なので、双眼鏡でもその様子をうかがうことが出来るほどです。

天体望遠鏡で観望すれば、「亜鈴」の形がよくわかります。
この亜鈴星雲は、中心部から放出されるガスが光っているのですが、これが大変美しく、多くの天文ファンを魅了するほどのものなのです。

機会があれば、あなたにもぜひ観望してみて欲しいと思っています。

 

という事で、今回はここまで。

いかがでしたか?

あなたも天体望遠鏡でこの星座を見てみてはいかがでしょうか!?

それでは

次回もお楽しみに!


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