物事への熱量について

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こんにちは。
コロナウイルスの影響によって現在サッカー界はお休みの期間に入っているところがほとんどだと思います。

僕のクラブでもスクール及びチーム活動休止の判断をとりました。
子供たちも学校が休校となり、不要不急の外出は避けるようにと指示がされているようです。

普段は当たり前に毎週、人によってはほぼ毎日とできているサッカーを制限されている子供たちは何を感じているのかなと考えました。

好きでやっているサッカーを制限されること。
休校によって学校での体育や遊びなどの運動を制限されること。

大きく分けるとこの2つになるのかなと思うのですが、どちらにせよ現在まだ休校やスポーツクラブの活動休止は始まったところが多いのですが日が経つにつれてメンタル的にはどうなっていくのだろうかと考えます。

というのもかくいう僕自身が今そんな状態になりつつあるからです…
サッカーコーチという職業ですので仕事内容の割合の半分以上は指導の時間ということがほとんどです。
現在はそれがないゆえに時間的にはすごくゆとりがあるように感じている状態でして、時間があるならブログを書こう!と今PCに向かっているような状況です。(笑)

サッカーに対する熱量

このサッカーなどスポーツを制限された中で子供たちは何を感じているのか。

「あー、サッカーやりたいな〜」「早く試合できないかな」とサッカーが好きという熱量を思ってくれているのだろうか。ふとそんなことを思ったりしています。

よく指導者の中で耳にするサッカーに対する熱量ってなんなのだろうか。

おそらくですがほとんどの指導者の方が言うサッカーへの熱量とは、サッカー上達が自分自身の1番にあり、日々の生活すべてをサッカーが上手くなること中心で考えているような姿勢みたいなものなのかなと思います。

僕自身もサッカーへの熱量という表現はそのようなニュアンスとして使っていると思います。

ざっくりいうと熱量=サッカーに対する情熱というニュアンスなのかなと。(初めから情熱と表現しても良かったな…)

熱量が足りない

今回はこのまま変えずに熱量でいきます!(笑)

サッカーに対する熱量について、以前少しふれた記事があります。
僕の考えが載っていますのでよろしければどうぞ。


熱量が足りないなと感じる瞬間、特に中学生の指導を始めた数年前は僕自身もすごく感じていました。

部活ではなくより高いレベルでサッカーを頑張りたいからクラブチームに入ってきたのではないのか。サッカーに対して全然本気じゃないなであったり、なんで自分がやりたいのに一生懸命やらないのかと選手たちの取り組む姿勢にイライラしていた時期もありました。

その当時は選手たちのサッカーに対する熱量が足りないんだと感じ、こちらもそんな奴らにこっちがいくら本気で教えようとしても意味ないなと、諦めのような考え方になり、テンションとモチベーションがすごく下がりながら指導してしまった時期もありました。

僕自身、指導者としても、お金をもらっている社会人としても、一人の人間としてもまだまだ未熟でレベルが低かったです。

熱量の差は当然

そんな中学生年代のチームを指導を約4年間させてもらい、現場で様々な経験や体験をしながら、僕自身もだんだんと考え方が変わっていきました。

まずサッカーへの対する熱量の差は当たり前であると言うこと。

意外とこの事実を客観的に受け入れる(自分に納得させる)ことは大事であると思います。
そしてもしかすると人によっては時間がかかることのなのかもしれないです。

人間みんな千差万別なのは当たり前なのですから、サッカーに対する考え方やサッカーに対する自分の中での重要度は違っていて当たり前なのです。もちろんチーム全員がすごくサッカーに対してすごく熱量があるのとないとのでは、その選手とチームの成長や習熟度は異なってくると思います。

ただどのレベル(クラブチーム、部活動、同好会、Jクラブ)であっても、必ずそのチームの中で熱量の違いや差はでてくると思います。ここにはどの集団でも「2-6-2の法則」が当てはまるというのが僕の実感です。

そこからどうするのか

なんでもっと一生懸命やらないのだろうと選手たちを指導しながら見て感じていたのですが、指導者はそのことを違う視点で捉えて考えることが必要なのです。

熱量が足りないという現象の原因となるベクトルを選手たちだけに向けてしまい、結果的に選手たちだけに非があるように指導者の中で捉えてしまうことが多い気がします。
そしてこれはそのことが良くないことだと分かっていても気づいたらそのような考え方になってしまう瞬間が絶対にあるのではないかなと僕自身は感じています。(僕はそうなのです…)

現時点もしくはその瞬間に選手たちの熱量が足りていないと感じてしまうこと(そのような状態やチーム状況)は仕方ないことと考えて、(諦めるわけではないです)そこからどう改善していくのか変化させるのかが指導者の仕事になります。
ただ熱量が足りないから上手くならない。やっても仕方ないという思考になってしまうのは良くないです。

熱量が足りない原因は、もしかしたら自分の練習がつまらないからなのかもしれない。学校で何か嫌なことがあったり、もしくは楽しいことがあってそちらに気が引っ張られているのかもしれない。家庭で何かあったのかもしれない。思春期でメンタル的に不安定なのかもしれない。ひとつの原因ではないかもしれないし全てかもしれない。

ただ!その原因の中にそもそもサッカーが好きじゃない。サッカーがつまらない。自分のサッカーに自信がない。などサッカーそのものに対して原因があってそれが日々の熱量の差につながっているのであればそれは指導者が改善しなければいけないし、改善できる可能性があることなのかなと僕は信じています。

指導者は選手にサッカーの楽しさを伝えること。サッカーの上達させること。それによって選手たちに自信(自己承認)を持たせること。熱量が足りないという命題についても、ここの話に尽きるのではないかと僕は思います。

最後に

目の前の選手たちの熱量に考える瞬間があった時は自分自身を見直すように心がけています。

「どうやってこの子をサッカー好きにさせようか」
「どうやってこの集団をサッカーにもっと向かせようか」
「どうやってサッカーで上を目指すようになってもらうか」
「どうやってサッカーの面白さを分かってもらうか」
色々考えながら試行錯誤の毎日です。

しかし!熱量についてここまで書いてきましたが、ここで勘違いしてはいけないと言うか僕自身の考えで間違ってはいけないなと思うのは、

本来、好きであったり何かに打ち込むという物事への熱量というのは、選手たち(子供たち)が選ぶべきことであるのが大前提であり、指導者(大人たち)のエゴでサッカー好きを押し付けるものでは決してないということです。

すごくバランスが難しいのですが、0か100かという話でもないのかなと思います。
選手たちのサッカーへの熱量が足りないと感じたり指導者チームでそんな話題になった時は、こちら側の指導や関わり方も見直していく視点を忘れてはいけないと思います。

僕自身もこれまでほぼ全てうまくいかないといってもいいくらいです…

それでもこちらのサッカーへの熱量は、必ず選手たちにも伝わると信じて頑張りたいと思います!!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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