もくじ
『KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)』
2019年11月にオープンした『KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)』は、音楽プロデューサーの小林武史さんが「人と農と食とアート 自然の協奏曲」をコンセプトに建設した、約9万坪のサステナブルパーク(地球の自然環境の維持に役立つ事業や開発を推奨する複合施設)。広大な土地で作られるこだわりの小麦や野菜、卵などを場内のレストランでいただけたり、お土産としてお持ち帰りできます。
また場内でのキャンプ設備も整っているので、ステイでより深く自然に触れることができるのも魅力的だと、今注目されているそうです。今回は「食」の観点から、リポートさせていただきます。
提供する食材のこだわり
小麦・・・国内産を使用。場内で収穫され、製粉された小麦も一部使用。
酵母・・・場内のチーズ工場にてチーズ作りをする際に出た「ホエー」を使用し作られた酵母を始めとし、数種類の自家製天然酵母を使用。
野菜・・・主に場内で収穫されたものを使用。有機栽培。
肉・・・捕獲後すぐに血抜きし、近隣の食肉処理場にて捌く。内蔵や血など、本来加工の工程で無駄となる部位まで余すことなく使用する。「シャルキュトリー(肉の臭み取りと旨味の熟成、その上で長期保存をする)」というヨーロッパの手法を活用。
卵・・・場内の養鶏場で平飼いされるニワトリから採れる、純国産の「岡崎おうはん」や「もみじ」を使用。お米やおからなどを食べて育つ飼育されるため、臭みがなく鮮度も高い。
チーズ・・・本場イタリアにて修行経験のあるチーズ職人が、水牛の飼育から搾乳まで行う(本州で水牛の飼育を行うのはここだけ)。
水・・・井戸から汲み上げた天然水を使用。
『DINING(ダイニング)』
場内で採れた新鮮な野菜やハーブ、卵やチーズなどを、最も美味しい状態でいただけるレストラン。
特に人気なのは、水牛のモッツァレラをふんだんに使用し、薪窯で焼きあげた“水牛モッツァレラのピザ”。
トマトの程良い酸味と脂肪分の高いチーズのミルキーな甘みやコク。シンプルながら存在感の強い、フレッシュな逸品です。
旬の食材を詰め込んだ“農場プレート”では、場内施設『BAKERY(ベーカリー)』で焼き上げる自家製の天然酵母パンや『CHARCUTERIE(シャルキュトリー)』でも提供されるソーセージやベーコンといった加工肉、旬の野菜を使用したサラダやデリ(上は冷製ラタトゥイユ)、冷製スープ(上はビシソワーズ)など、盛り沢山の内容が楽しめます。『KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)』の美味しいをまとめた、お得なプレートは必食！
場内の養鶏場で飼育される平飼いのニワトリが産み落とす朝採れ卵と、酪農場で飼育されるブラウンスイス牛の搾りたてミルクを使用して作られるふわっと食感の“シフォンケーキ”。オンラインショップや場内施設『CHIFFON(シフォン)』で購入可能です。
『BAKERY(ベーカリー)』
国内産の小麦とホエーを使用した自家製天然酵母から作るパン。季節の合わせた素材を使用した、約15種類のパンを常備しています。
場内栽培の「彩誉(あやほまれ)」という人参を使ったケーキ。カルダモンやシナモンのスパイシーさとレモンピールの爽やかさが、チーズフロスティング(クリームチーズがベースのコーティング)のまろやかな酸味と相性◎！繊細さが際立つ逸品です。
場内の平飼い卵から作られるカスタードクリームは、白っぽいのが特徴。
香川のホテル『THE CHELSEA BREATH(ザ・チェルシー・ブレス)』でいただいた“玄米卵”に似ていますね。ぶるんっとした力強い食感と、レアチーズのような淡い酸味が、ホエー(乳清)酵母のふっくらパンと馴染んでGood！(このホエーも、場内チーズ工場のチーズ作りの工程で出たものを使用しているそうです)
2日間熟成させた生地を焼き上げた“クロワッサン”は、外はバリッと中はもっちり。ジュワッと発酵バターの深い味わいで、焼きチーズのような塩気のある風味もほのかに感じられます。パン飲みにもおすすめです。
オーダーを受けてから作る“あんバター+イングリッシュマフィン”。淡白なのにふわっと溶けるような食感のマフィンに、有機つぶあんの甘みとバターの程良い塩気の組み合わせ。幾度となく口にしている王道テイストの筈なのに、この感動と病みつき感…。添えられた桜の塩漬けがまた良い味出していますね、美味しい〜。
見た目も味もインパクト大のこちらは、ライ麦パンをベースに、ビーツや有機いちじく、チョコレートを織り交ぜた期間限定パン。ライ麦の酸味はそれほど感じませんが、独特の風味はしっかりと。
またむっちりとした重厚感のあるパンの中には、いちじくのプチプチ食感がぎっしり！リベイクすると、ビーツの自然な甘みとチョコレートのとろけた甘みが際立ちます。
♥♥♥♥♡ ぞっこん度：4.2
パンを中心に野菜や卵など沢山いただきましたが、こだわりの自家栽培で安心感がありますし、とにかく変わり種が多くて楽しい！独創的でありながらちゃんと美味しさがあり、素晴らしいなと感じました。私は「食」の観点からリポートさせていただきましたが、ここでは紹介しきれなかった魅力的な施設や味わいがまだまだあります。『KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)』は自然や環境問題など、様々な観点から考え、感じ取り、楽しむことができる未来につながる場所です。この記事で興味を持った方は是非訪問してみてください。
お伝えしたいことが多すぎて、情報盛々の記事になりました。最後まで拝読いただき、ありがとうございました！
『KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)』
| 定休日 | 火～水曜日 ※祝日の火~水曜日は営業、祝日営業に伴う振替休業あり |
| 営業時間 | 10:00～17:00※ダイニングのみ11:00～（L.O.16:00） |
| 住所 | 千葉県木更津市矢那（やな）2503（地図） |
| TEL | 0438-53-8776 |
| 入場料 | 無料（オープン価格） |
| 駐車場 | あり（無料※オープン価格） |
2020年9月22日 心を込めて雅