特別支援の免許がなくても支援級の先生になれる!?取得するメリットは?

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最近は特別支援教育への注目も高くなっているので、特別支援学校教諭の免許を取得しようと考えている人も増えているように思います。
幼少中の教師を目指す人で特別支援教育は気になるけれど、取得するべきか迷う人は多いと思います。
教師になるには、自分が目指す学校の前後の学校種の免許も取得するほうがいいと言われているので、そうなると特別支援教諭免許まで勉強するのはかなり無理をしないといけません。

そして、実はあまり知られていませんが、多くの自治体では特別支援学校教諭の免許を持っていなくても、特別支援級はもちろん、特別支援学校で働くことができます。

ではそんな特別支援学校教諭免許、たくさん勉強してまで取得する意味はあるのでしょうか?

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特別支援級の先生の約70%は免許を持っていない!?

先に書いたように、特別支援学校教諭の免許を持っていなくても、特別支援学級(学校内にある支援級)の担任になれます。
けれど特別支援学校教諭の免許を持っている人がなっているんだろうなと漠然と思っていました。
が、特別支援学校教諭免許の勉強をしている時、教科書で資料を見つけてびっくり!!

平成12年の資料ですが、特別支援級の先生の特別支援学校教諭免許の保有率はなんと32%!!!
つまり半数以上の先生は、特別支援の勉強を専門に勉強してきた人ではないのです。
もちろん研修や自分で勉強している先生方がほとんどだとは思いますが・・・。

特別支援学校の先生の保有率は約70%!

特別支援学校の先生の特別支援学校教諭免許の保有率は約70%!!(平成12年)

特別支援学校に配属されてから取得している人もいるはずなので、それでも7割というのは驚きでした。

採用枠が小中学校と特別支援学校が別のところもありますが、小中学校の先生になるために採用試験を受けたのに実際は特別支援学校の配属になることもあるのです。

実際、私の友人は中学校のある教科の採用試験を受け、合格し、それにも関わらず小学校に配属。
その後、特別支援学校配属の後に小学校の特別支援学級に配属となりました。
その友人はとっても誠実な人で、人の気持ちに寄り添える優しい人。
その上、中学の専門教科は満点を目指して合格をつかみ取るようなストイックな人です。
本人の胸中は複雑だったと思いますが、客観的に見ると適任だとも思えます。
配属先は本人の資質も関係しているんじゃないかなと感じました。

特別支援学校教諭の免許は苦労してでもとっておくべき?

特別支援学校教諭の免許をもっていなくても特別支援学校や特別支援級に配属される可能性があることは上の通りです。
けれど、やはり免許を持っていたほうが特別支援学校や特別支援級に配属される可能性は高いことが予想されます。
教師を目指すなら、取得しましょう!
大学卒業時には取得できなくても、働いてから取得する方法もあります!

【関連記事】放送大学で特別支援学校教諭免許をとりました!通信指導や単位認定試験の難易度は?

一方、特別支援学校や特別支援級の配属にはなりたくない!という人はどうするべきか?
ズバリ、教師を目指すのはやめましょう。
今はよく言われるように、いわゆるグレーゾーンの子どもも多いと言われています。
普通級を担任していても、必ず特別支援の観点で考えなければいけない場面がたくさん出てきます。
そういった視点にたてない人は普通級の担任になっても自分も子どももつらい思いをします。

元教員で支援員や補助の人こそ、特別支援学校教諭免許を取得しませんか?

最後に、教師を目指す人以外に、特別支援学校教諭免許の取得をお勧めしたい人がいます!
それは支援員や補助の先生方!
必ずしも教員免許が必要ではない支援員や補助の先生ですが、元々は教員だった人も多いですよね。
特別支援学校教諭免許の取得要件を満たしている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私の周りでも妊娠に伴い退職し、子育てが落ち着いたら補助や講師で復帰したいといっている友人はたくさんいます。
そんな人にぜひ特別支援学校教諭免許取得を目指してほしい!

支援や補助をする子ども達の多くは、特別支援の視点を必要とする子ども達です。
書籍などでも勉強できますし、何より目の前の子供に学ぶべきなのは重々承知しています。
そして免許を持っているからといって、必ずしも特別支援教育に理解が深いと言えるわけではありません。
(そしてお給料があがるわけでもありません。。。)

けれど、免許があることで担任の先生や保護者からの信頼が厚くなる場合があります。
人間悲しいかな、肩書きが信頼に影響することはなきにしもあらず(^^;)

余談ですが、娘の学校でも「○○先生は□□出身だから~」とか、「△△先生の専攻は◇◇だから~」という保護者の会話を耳にすることがあります。
どこからの情報かわかりませんし安易に信用できませんが、保護者が先生のカタガキに興味があるのは明白です。。。

免許取得を目指すことで自分の視野も広がり、信頼もプラスになるのなら、損はありません!
挑戦してみませんか(*^-^*)
(もちろん時間とお金はかかりますが・・・苦笑)

もちろん取得後も、ただの〝お飾り免許”にならないように、勉強は続けましょう♪