2019/11/30

Bobby Powell / Thank You ('73)

A1Thank YouB1All These Things
A2Try MeB2C. C. Rider
A3I'm Going to Try You One More TimeB3Your Good, Good Loving
A4Her Love Is All I NeedB4Crazy Love
A5I'm Going to Win Her LoveB5Childhood Days
 盲人の歌手です。
 同ジャンルのクラレンス・カーターに比べると、何だか味気ない歌いっぷりです。クラレンス・カーターにあった、えも言われぬハートウォーミングなテイストはまるで感じられません。

 A3"I'm Going to Try You One More Time"の0:44あたりをよく聴いて下さい。「おっさんのー(おっさんのー)屁はみんな、くせい」と歌っているように聴こえます。わざわざコール&レスポンスしてまで歌うようなことかいな。

 ところで、盲人の歌手・アーティストはこのボビー・パウエルやクラレンス・カーターのみならず、スティーヴィー・ワンダーやレイ・チャールズ、ローランド・カークにアート・テイタムなど、黒人が多いように感じます。なぜでしょうか。

 目の見えない人には、特別な能力が備わっている…そんな風に考える人は、少なくありません。とりわけ黒人には、この考え方が顕著なのだそうです。
 ゆえに黒人のコミュニティでは、盲人に対する周囲の期待が高い。盲人の方も、そういう期待に応えようと前向きに努力する。いわゆるピグマリオン効果というやつです。ギフトの持ち主がその才能を開花させる機会は、こと盲人に関する限り、黒人の方が恵まれていたのかもしれません。他の人種よりも。

 でもそれだけじゃないような気がするんだよな。もっと別のところに答えがあるんじゃないのかなあ。どなたかご存知の方、お教え下さい。
★★★

Produced by Lionel T. Whitfield
Arranged and Conducted by
Lionel T. Whitfield (A1, A5, B2)
Howard C. Harris (A2, A3, B1, B3, B4, B5)
Rhythm & Vocal Arrangements by Bobby Powell, Lionel Whitfield & Staff
Guitar: Big Bo Melvin
Bass: Julius Farmer
Keyboards: Bobby Powell, Antonio York
Percussion: Nolan, Jesse and Herman
Augmented by the Lionel Whitfield Horn & String Section
Engineer: Hal Ellis
Concept & Design: 1220 Productions

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