少し前に次男が
「ママ、大学って３つ行けるん？ 」
って聞いてきました。
「大学はいくつでも、何才でも行けるよ。 」
って言うと
「よかった、俺、勉強したいことが３つあるねん。 」
だそうです
年長～１年生にかけては
「何にもやることない。」
「何して遊んだらいいかわからん。 」
って、毎日退屈そうだった次男が
２年生になって初めて夢中になったのが昆虫でした。
それから、魚、植物などいろいろなものに興味が出てきて
３年生になった今、担任の先生が生き物や植物が大好きで
詳しいということもあり
蝶のふ化に立ち会うことができたり、
後ろの棚に虫かごがずらりと並んでいて、
教室は生き物であふれているようで。
学校が再開してから
学校が大好きになって
毎日キラキラしながら帰ってくる次男です。
そして、将来の夢もたくさんできたようで
この気持ちがいつまでも続きますように
って願っています
私はというと
２月から始めた日本語のレッスンも始めてすぐにコロナでお休みが続き、
やっと、それぞれの学習者の特徴をつかんできたところです。
よく似た文法の違いがとても気になるAさん。
微妙なニュアンスや、使い分けを気にします。
また、Bさんは
一つ一つの漢字の意味から熟語の意味を推測するのが得意なのですが、
「わかりません。」って自分から言わないので、
私が「これはどういう意味でしょう。 」って聞かないと
間違えた解釈のまま進んでしまいます。
今まで独学で勉強してましたっていうCさんは
文法の学習中に少し違う話をすると混乱。
どうしても、今学習している文法に当てはめて答えようと
していまいます。
これはパターン・プラクティスに慣れてしまっているせいだと
思います。
このCさんは会話が上手になりたい言っているので
機械的にしか発言できないと困ったことになってしまいます。
私の授業では
質問と答えのやりとりを中心にしているので
パターン・プラクティスは個人的にはあまり好きではありません。
もちろん必要なときもありますが、
自分の言いたいことが言えて初めて、その文法や表現が
自分のものになると思うんです。
テキストに書かれている
変形、代入、拡張などのパターン・プラクティスでは
規則性が理解できればOK.。
後は学習者が自分の言葉でその文法が使えるような
いい質問を考えます。
いい質問っていうのは
今学習している文法を使って、学習者が答えたくなるような質問です。
例えば、
「～するのが好きです」
では
T: 料理します。 好きです。
S: 料理するのが好きです。
T: お酒を飲みます。 好きです。
S: お酒を飲むのが好きです。
はパターン・プラクティス。
T: Sさんはサッカーをするのが好きですか？
S: はい、サッカーをするのが好きです。
いいえ、あまり好きじゃないです。
T: Sさんは休みの日何をするのが好きですか？
S: 私は休みの日寝るのが好きです。
これもどちらかというとパターン・プラクティスに入ると思います。
T: 私は自転車に乗るのが好きです。
Sさんは？
S: 私は自転車に乗るのはあまり好きじゃないです。
バイクに乗るのが好きです。
T: バイクでどこに行きますか？
S: 海に行きます。
T: 誰と？
S: 友達と行きます。
友達もバイクに乗るのが好きです。
T: 海はいいですね。
私は海で波の音を聞くのが好きです。
S: 私は海で釣りをするのが好きです。
…
など
こんなに上手くいくことはまれですが、
自然な会話にどれだけ近づけるか
私のいつもの課題であり
まだまだ修行中でもあります
会話になったとたん、必ずといっていいほど学習者の頭の中から
学習中の文法が消えてしまいます。
そんな時は、文法を指で指したり、目でパチパチ合図をしたりしながら
今、ここでこの文法がぴったりだってことを気づいてもらいます。
会話で使えないのはその文法が理解、定着していない証拠。
会話中に私の合図で「あっ」て気づいて
はじめて、今学習している文法が理解できたってことなんだと
私は思っています。