バセドウ病の治療は抗甲状腺薬による服薬治療が第一選択です。
私もまさに、その服薬治療を受けています。
治療開始直後は体調がとても悪いので、とにかく必死に服用しますが、服用期間が長くなってくると、治療が長引くことそのものが不安になってくることもあります。
服薬治療だけで治療を進められたとしても、寛解までの時間は人それぞれ。寛解後の人生も考えると、終わりの見えない治療やその先に起こりうる再発のリスクに対し、不安がよぎります。
こんな時、一度立ち止まって他の治療法についても検討される方もいらっしゃるでしょう。
治療法の選択肢は手持ちの武器として残すために、このまま服薬を続けるという考えの方、その一方で今後のライフスタイルを考慮し、アイソトープ治療や外科的切除を受けるという方もいらっしゃいます。
治療法の選択は人生設計の一部となるので慎重に考えながら、治療のリスクと自身にとってのメリットやデメリットを最大限に考慮しましょう。
熟考する間にもおすすめしたいのが「食事療法」です。
不安の源はどこにあるのだろうと考えた時、その答えの1つは、「服薬治療は医師任せだから」ではないでしょうか。
バセドウ病は全身に多くの影響を与える疾患です。そのために、服薬によって甲状腺ホルモン値を抑制するだけでは、根本的な身体のケアはできていない状態です。
甲状腺ホルモンが正常になり、身体の中身は異常は示さなかったとしても、実際には全てが元どおりな訳ではありません。しかし治療はここまで。これ以上は誰も責任をとってくれません。
今後の治療法の選択に悩む方の中には体調に不安がある方も多いのではないでしょうか。バセドウ病の多くの皆さまに共通の不調といえば、強い疲労感、そして体重のコントロール。他にも血圧の問題などがあります。
色々と悩んでいる間にも身体の修復のために、不調改善のために、必要としている栄養をしっかりと摂取しましょう。
正しい食事療法にはデメリットはどこにもありません。食事療法によって全ての不調がゼロになるわけではありませんが、栄養バランスが足を引っ張っている不調については改善します。
バセドウ病は代謝に大きな影響を与えるために、食生活の影響はとても大きいです。食事療法でできることは多くあります。
「自分で自分の身体をケアする。」治療に対して食事療法という形でしっかりと参加することで、医師任せで行き先がただ不透明な状態よりも、不安は少し軽減されるかもしれません。
食事療法を実践して身体を労わりながら、これからの人生設計について考えていきましょう。人生を満喫するためにも、皆さま、お身体をご自愛ください。そしてお一人お一人が納得のいく治療を受けられますように。
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