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自然と文明の狭間で

~ 伊豆下田の山奥に独り引きこもり自給自足生活をする阿呆の現実 ~

育苗

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畝にパラパラと播種して全ての作物が理想的に育つならそれで良いけれども、現実はそう簡単でない。特に播種直後から幼芽期にかけては天候、気温、日照、地温などに敏感であり、害虫の攻撃によるダメージも受けやすい。そこで、一旦育苗ポットなどに播種し、適切な状況で管理して、十分な大きさになったら畝に定植する方法をとることで、成長初期のリスクを大幅に低減することができる。

育苗にはポットや用土の準備、育成地の確保、養生資材の設置など費用や手間が掛かるが、メリットが充分に大きいので、育苗不要な作物(イモ類など)や育苗不適な作物(ニンジンやダイコンなど)を除き、出来るだけそのプロセスを経由して育てたいというわけだ。

上の写真は「一般育苗場」で、日当たりの良い家屋南側に設けている。防虫ネットで囲ったトンネル内に播種したポットを置き、外気温の下で育苗する。左にあるのはかなり昔に100均のワイヤメッシュと余った網戸網で作った簡易育苗場だが、これもかろうじて現役。春や秋の播種シーズンにはこれらスペースは満杯状態になる。

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春蒔きの種子の中には、播種後に加温や保温を必要とするものもある。暖房機付きの温室でもあれば理想的だが、もちろんそんなコストは掛けられない(掛けるつもりもない)。落ち葉を積んで堆肥を作っているから、その分解熱を利用する「踏み込み温床」は工夫すれば出来るが、理想的な温度に制御するのは難しいだろうし、もろもろのデメリットもあるから、その手間を掛ける気にならない。

いろいろ模索していた折、最寄のホームセンターで「簡易ビニル温室」(上の写真)が在庫処分の半額セールだったので購入し使用したが、最上段と最下段の温度差が大きいことや、底部から害虫に容易に侵入されたりで育苗管理はなかなか難しかった。そしてなによりこのビニルカバーの劣化が早く、クリアテープで破れた部分を補修しながら騙し騙し使っていたが、そのうち収縮が起こってファスナーの開閉も出来なくなった。替えカバーを購入することも出来たが、割高だし劣化早いし、前述のようなデメリットもあるのでやめた。

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そこで少ない脳みそをひねって考え付いたのが、透明プラ衣装ケースの利用だ。水抜き穴と空気抜き穴の加工は必要だったが、シンプルで簡単、容易に移動ができるのは大きなメリットだ。また蓋を外し防虫ネットを被せれば非保温の育苗箱としもてフレキシブルに使用できる。もちろん樹脂は紫外線により徐々に経年劣化していくだろうけど、割とリーズナブルに入手できるので買い替えに悩むこともないだろう(笑)。実際数年運用しているが、育苗は上々である。

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ちなみに最初に導入した「簡易ビニル温室」は、フレーム部材を再利用し、果樹苗育成用の棚として使用中。ただ錆が進んでるから露天で1~2年持つかどうかだろうね。

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