2020年4月3日金曜日

2020年4月2日にお外に座って考えたこと、見たこと、起こったこと。その1

こんにちは、ぽんたです。

いつもここに投稿するときは、不特定多数の人への情報発信としてたわいもないことを当たり障りもなく投稿していたのですが、今回は試みとして、もっと自分の心情や想念、その時の周りの様子などを記録した文章を公開してみようかな、と思い、実践してみました。

ブログ用の日記というより、、、枕草子みたいなものに近いかもしれません。随筆系?とでも申しましょうか。。。エッセイ?

どれほどこの試みを続けるかはわかりませんが、とりあえず昨日の文章を、長くなったので何回かに分けて公開していこうと思います。お付き合いのほどよろしくお願いします。



2020年4月2日。隣に犬が横たわっている。この犬は前住人から引き継いだ犬で名前はリリー。暇そうに顎を地面に置いて風に吹かれている。リリーはしょっちゅうダニに噛まれている。

今、夫があっちでキャラバンを一から作っているから見に行こうと言う。後回しにしたかったが、昨日も誘われて後回しにしての今日なので、今見に行ってきた。

サーカスで働いている男が、車輪のついた基礎の上に枠組みを立てたところで、我々の住んでいるキャラバンと似ていることから、このキャラバンもこの男の作品なのだろう。さすがはブラジルである。果たして安全性の問題上、許されない国もあるかもしれないことであるからだ。

バンを改造するDIYは動画でたまにあるが、キャラバンを一から作る人は生産者以外でなかなかいないだろう。


今日は風がきもちいい。ショーがキャンセルになって17日目、ロックダウンになって14日目、ブログを更新してみたり、ユーチューブをいじってみたりした私は、キャラバンにこもるのではなく、お外でゆったり座って自分の心情や、目に映るものをメモがてらただただ書くという試みを始めてみる。


 今、夫が隣で毛布とマットを引いて背面を下に横たわり、足をバタバタと瀕死のゴキブリが如く空中自転車こぎをしている。横には、私がドイツで買ったマッサージ用のボールが転がっている。

社長んちの犬がのそのそやってきてリリーにあげたドッグフードをガツガツ食べ水をガブガブ飲み私がドイツで買ったマッサージ用のボールに興味を示した。


夫が、取られないように足で転がすと、その犬は遊び道具だと確信したのかそのボールをくわえていった。そのことに私は久しぶりに焦り、憤慨した。夫を責めた。なぜそのようにしたのか、犬が遊んでくれたと勘違いするじゃないかと責め、その犬にも返して、返してよ!!と子供のようにわめいた。


そのマッサージボールはブラジルでは、少なくとも私の今いる地域では売られておらず、そしてそれは私の身体開拓に必要なもので大切なものだからだ。私はそのボールがめちゃくちゃにされてしまうことを恐れ、でもこの闘犬じみたいかつい犬に向かって強く出ることはできず、夫を責めるしかなかった。


 夫が近寄ると、その犬は逃げていく、時々ボールをあぶるように左右に振る。私は、あれは私の!私の!!とロシア語でわめき散らす。


私がわめいているのを見て、状況を把握したお姉さんが男衆に言って、その犬の世話係の男がそのマッサージボールを取り返してくれた。歯型がめちゃめちゃついてしまったが、形状は維持されており、まだ使える。


久しぶりにかんしゃくが起きた私に、夫は呑気にいい思い出になったね、と言い、私は、夫の危機管理能力の低さのせいにした。犬の歯が突き刺さったボールを見て、ふてくされつつも、どこか滑稽で、あとからじわじわわらけてくる。



つづく


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