僕は 物心ついた頃に「北の国から」の連続ドラマ版をリアルタイムで見ることができた世代である。
「大草原の小さな家」のほうはというと、僕が物心ついたとき ローラはすでに結婚していて、メアリーはすでに失明していたが、その後の再放送で全編を見ることができた。

そんなわけで僕は自分のことを 「北の国から」 と 「大草原の小さな家」 を見て育った世代、という風に位置づけている。

…もっとも、この位置づけに何の意味があるのか自分でも良く分からないのだけれど、

とりあえず、きたくに、と、大草原を知っている世代に会うと親近感が湧いてうれしい、…くらいのことだろうか。


どちらもホームドラマの名作ではあるけれど、

「大草原の小さな家」は「理想」であり
 「北の国から」が現実である、

と僕は子供心に思っていた。……我ながら、ませていたというか、実にイヤ~な子供である。


ところで、この二つのドラマのどちらにおいても、
「 一見 ●●●●のように見えた人が、実は○○○○だった!」というストーリー展開が多い。

北の国からの、昇平君のおじいちゃんは 一見 情を欠いた冷血漢に見えるけれど、実はその誰よりも深い情を宿した人だったことが後になって分かる。

大草原…では、エドワードおじさんという人が出てくる。髪も髭も伸ばし放題で、あまり清潔ではなく、いつでも酒臭く、礼儀も知らない、粗野丸出しのおじさんなのだけれど、実は とても繊細な人であり、ローラはこのおじさんが大好きなのである。

純くんは 純くんなりに、ローラはローラなりに 「人を見る目」を研ぎ澄ましていく、そんな共通の道筋を 僕は感じたりもする。


写真・文: きのぴお・ぴーぱーたん

 

 

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