似て非なるモノの違いから食の使命を問い直す・ナチュラルフード選定講座! | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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似ているけど、


“違うモノ”


世にはいろいろあるわけです。

「平均寿命」

日本は一番長い国といわれていますが、寿命と

“健康寿命”

とは違うもの。

似て非なるもの、といえるのかもしれません。

寿命は心臓が動いている間の期間ですが、健康寿命は、

「自立して生活できる」

 

期間のこと。

2016年のデータで、日本人の寿命と健康寿命は、


女性:87.14歳・74.79歳
男性:80.98歳・72.14歳



女性で12年、男性で9年、寿命と健康寿命とは、

「大きな乖離」

があるわけです。

寿命を漠然と考えるのではなく、健康寿命に光を当てて、

 

今の生活を考える。

どうやら私たちにはこの必要がありそうです。


そこで今回は、「似て非なるもの」について考えることで、

医者を遠ざけ、クスリを拒む。

そんな生き方のヒントについて考えてみます。




 

■最低限もできていない!
「有機野菜と無農薬野菜」

よく混同されてしまうのですが、この2つはまさに

似て非なるもの

といえるでしょう。

有機野菜は「有機JAS法」に則した野菜のこと。
無農薬野菜は農薬を使わずに作られた野菜のこと。


このブログでも過去に取り上げましたが、2つはかなり違うものなのです。

有機野菜には、

“使っても良い!”

と法律で決められた農薬が

約40種類

ほど認められている。

この使っても良いとされる農薬ならば、たとえ、

「100回」

撒いたとしても、

有機野菜を名乗ることができてしまう。

しかもどんな農薬を何回使ったか?については、

 

買う側の私たちに知らせる義務は

“一切ない”

このような法律になっているのです。

目の前の有機野菜が農薬を使った有機野菜なのか?

それとも、無農薬の有機野菜なのか?

私たちは全く分からないままの状態で、通常品よりも、

「1.5倍~3倍以上」

の値段がする高額野菜を買わざるを得ない。

高い買い物するわけだから、使われた農薬の種類と回数くらいはきちんと買う側に

“お知らせすること”

それは最低限のことではないかと思うのです。

それすら行うことなく、

「有機野菜の美名」

のもとに胡坐をかいている。

有機野菜で残留農薬検査をしているのかといえば、

していない

そんな検査義務など

一切ない

これが有機野菜の現状でもあるのです。


■世界統一基準のために
でも、

有機野菜として認められているのだから、

“毒性が弱い農薬なんじゃないの?”

そう思われるかもしれません。

高い買い物するわけだから、百歩譲って、農薬の使用は仕方がないとしても、

せめて、

「危険性の低いもの」

であって欲しい。

そう思うのは当たり前の気持ちなのでしょう

 

でも実際は、

そんなことはない

有機野菜で許可される農薬は、食べる人の安全性に配慮したものではないのです。

それは栽培上の都合や農薬メーカーの思惑、そして

“国際間の貿易”

の円滑化のために選ばれているに過ぎないのです。

各国がそれぞれ、ウチの国の有機野菜の基準は、

「こうだ!」

とやっているようでは、有機野菜の輸出入に大変な

“手間と混乱”

とが生じてしまう。

 

貿易において、国境は邪魔以外の何者でもないわけです。

そこで各国が別々の基準を作るのではなく、国際間における

「統一」

を図った。

それが有機認証JAS法であるといえるのです。

 



■大きな後退が!
でも、

世界は多様な気候が前提で、

熱帯エリアもあれば、日本のような温暖湿潤地帯もあり、
寒冷地のところだってあるわけです。

その違いを無視して、世界共通基準を作ることに果たして、

「意味があるのか?」

一説によると、

有機JAS法はアメリカのカルフォルニアにおける栽培基準を

ベースに作られたものといわれています。

現行法は2000年に施行されましたが、当時、


“何でアメリカの基準に従わなくてはならないのか!”


そう怒っていた農家の姿が思い出します。

「有機野菜は安全でオイシイ野菜」

多くの人はこのように思っているのですが、

決して鵜呑みにしてはならないものだと感じます。

そして有機野菜を購入する際、宅配などを選ぶ際は、

有機野菜という表示だけで終わらせるのではなく、

使われた農薬の種類や回数をきちんと

“表示しているかどうか?”

この点をきちんと行っている業者を選ぶと良いでしょう。

かつて、大地を守る会の大地宅配では、

「有機(虫4菌5混2)」

このような詳細表示を購入前に知らせることを徹底していました。

この意味は、

有機認証を受けた野菜だけど、栽期間中に、

殺虫剤を4回、殺菌剤を5回、混合剤(殺虫剤+殺菌剤)を2回

散布した野菜です。

それでも良いと思うのなら、

“買ってください!”

と買う前にきちんと私たちに情報を公開し、

判断できるような工夫が為されていました。

でも、オイシックスとの経営統合前後から、

「有機」

というだけの表示に変更となり、現在に至っています。

食の安全を大切に考える私たちにとっては、

“大きな後退”

ではないかと個人的に思っているのです。


■食の使命とは!?
当ブログでは、

「どんな野菜やお米を選べば良いか?」

と聞かれれば、

肥料も農薬も一切使わない

“自然栽培”

の農産物を選んでみては?とアドバイスするようにしています。

“野の菜”と書いて、野菜と読む。

つまり、野菜とは野の力によって育まれた作物のこと。

たとえ有機であっても肥料を使ったり、農薬を使ったりした野菜は、

野の力によって育まれたものではない。

それは“畑の論理”で育てられたものだから、

「畑菜」

と呼ぶべきではないか?

そんなことを思うワケなのです。

自然の野山には、肥料も農薬も一切使われることがありません。

アマゾンのジャングルも、屋久島の縄文杉も、

 

人が肥料や農薬を駆使して、作り上げたものでは

 

“決してない”

そこは自然の力が作り上げた力の結晶で、その仕組みに学び、

 

それを田畑で実践し、応用する農法が、

「無肥料・無農薬の自然栽培」

であると思っているのです。


そしてそれこそが本当の自然食であり、正真正銘の

“野菜”

ではないかと考える次第です。

人が肥料や農薬を使って植物を育てる行為は、

 

自然界においては、

 

「田畑でしか行われていない」

 

もの。

力ある生命を頂くことで、力強い人生の一助にしていく。

それが、

“食の使命”

であるのなら、

自然栽培で育てたお米や野菜を少量ずつでも良いから、

「食べてみては?」

と提案している次第です。

 




■理想に向けて着々と
一口に自然栽培といっても、いろんな流派があるものです。

よく聞かれるのは、

土を耕すことを一切行わない

「不耕起栽培」

との違いについてです。

自然界で土を耕す行為は

“一切行われないこと”

自然の仕組みに学ぶのであれば、

不耕起こそが自然

そう主張し、実践する農法が不耕起栽培というわけです。

それはいわば、タネを落とせば、そこから芽が出て、

「作物を実らせる」

このような体系なのでしょうが、それははるか遠い先にある、

“理想の世界”

ではないかと思うのです。

実際に、

 

肥料や農薬で散々に汚された土にタネを落としてみたところで、
上手くいくケースはほとんどありません。

造成地などでは、作物を育てるだけの

「地力」

が弱いので、発芽も覚束ないのが実際のところといえるでしょう。

“タネを落とせば、作物が実る”

こうした理想の状況に向けて、土の進化を促す目的で、

耕起を行う

タネを落とせば作物が実るような土の状態とは、

「温かく・柔らかく・水はけが良く、水持ちが良い」

そこを目指していくプロセスが

“自然栽培の方法論”

になると思うのです。

他から何も持ち込まず、何も持ち出さない。

その場所でできた作物やそこに生える草を枯らして

「土に還していく」

温暖地域において自然界が表土1センチの土を作るのに、

 

要する時間は、

“100年~150年”

といわれています。

自然にすべてを任せていては、100年待たなくてはならない。

 

こういうことになってしまうので、この時間をいかに

「短縮させられるか?」

それが栽培技術になるというわけです。

理想の世界は一足飛びにはやってこない。
理想に向けて、日々努力を重ねていく。

何だか人生の歩みのようだなと感じています。

食と農の自然を大切に思うあなたの一助になればと思います。

 


 

自然食業界キャリア15年のOBが綴る

 

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