人類は肉食か?穀食か?狩猟採集と農耕の関係から糖質制限の未来を考える! | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

自然食業界歴15年の管理人が1日10分で医者にもクスリにも依存しない自然食実践術を公開。衣食住、生活環境、医を含めた医者ギライ・クスリギライのあなたに贈る!実践術をブログで毎日公開中!

たった一代で、


広大な中国全土を統一した秦の

「始皇帝」

この世の富を独占した始皇帝が次に願ったことはといえば、

“不老不死”

永遠に生きられるように、この身が滅んでしまわないように。

そう思って、不老不死のクスリを執拗に探させたことが伝えられているのです。

必死になって探してみるも

「アレもダメ、これもダメ」

良いといわれるものを世界各地から集めては見たものの、

不老不死のクスリはなかなか

“見つからない”

何としてでも

「探してこい!」

そう強く配下に厳命したそうです。

日本にもやってきて、アワビなんかを持ち帰ったと言われますが、アワビにそんな力があるはずもない。

 

苦心惨憺尽くした上で、ついにようやくそのクスリを

“見つけ出した!”

始皇帝はきっと大いに喜んだことでしょう。

 

でも、

 

それを飲んだことが原因で、肝心の始皇帝は

「死んでしまった」

このように伝えられているのです。

なぜなら不老不死のクスリと思い込んでいたものは、

“水銀”

だったから。

猛毒と知らずに飲んでしまったという、後世の私たちから見れば

 

「実に愚かしい」

 

そんな憐れな権力者の姿に映るのです。

 

でも、

 

この話は笑うに笑えない。


私たちにはどうしても何かに

“すがりつきたい!”

そんな本性があるものだからです。

ペストに苦しむ中世ヨーロッパにおいては、
 

「玉ねぎ」

が特効薬であると強く信じられていたそうです。

直近の話でいえば、ガン予防の切り札と盛んに喧伝された

“βカロチン”

サプリメントなども盛んに開発され、売れに売れたようですが、

 

本当に効くかどうかを調べてみると、ガン発症率を

約30%

引き上げ、総死亡率を

約20%

も上げる結果に終わってしまった。


4年にもわたる追跡調査の結果、このようなことが判明したのです。

そしてコロナウイルスに翻弄され続ける私たちは今、

 

この苦しみから人類を解き放つ切り札として、

アルミニウムや水銀、合成界面活性剤の入った

「ワクチン」

の開発を乞い願い、

“今か!今か!”

と一日千秋の思いで、待ち望んでいるわけです。

“期待は裏切られやすい”

そんな言葉がありますが、ワクチン開発を切実に求める声は、

 

始皇帝と大した

 

「違いがない」

 

良かれ!と思ってすることが裏目裏目に出てしまう。

 

そんな状況下に私たちは置かれているようです。

 

人もモノもクスリであっても、何かを特別視して、

 

“過大評価”

 

することは実にキケンなこと。

私たちは何かに飛びつく習性を改める必要を感じるのです。



今回は、「食」について考えることで、

医者を遠ざけ、クスリを拒む。

そんな生き方のヒントについて述べてみます。

 




■食材と献立
日々の食べものが健康状態を大きく

「左右している」

これについては、疑いの余地がないように思われます。

農薬の恐ろしさは他の誰よりも、

実際に使っている

“生産者”

自身が一番よく知っています。

無農薬栽培を始めるに至ったきっかけは、自分や家族の

「健康被害」

これが実に多い。

それは無添加食品を製造するメーカーにも同様のことがいえるのです。

でも、よくよく考えれば食べものに

“毒がない”

のは当たり前のこと。

毒の入った・毒のついた食材が普通に売られていることは

 

「異常事態」

 

といわねばならないのです。

 

約40億年前に生命は誕生したといわれますが、農薬や添加物などの

 

“人工の化学物質”

 

が生体内に入り込むような事態は、わずか100年前までは

 

「一切なかった」

 

ことなのです。

 

人類はそれを処理するための能力が実に

 

“弱い”

 

ことがいわれています。


人体から見れば、農薬も添加物も正真正銘の

「異物」

であって、それ以外の何者でもありません。

私たちは食べものからこの異物を可能な限り

“取り除く”

必要があるのです。

毒を体に入れない、これは大前提になるのですが、

 

その上でもう1つ

 

「別の問題」

 

があります。

 

それは何を食べれば

 

“良いのか?”

ということ。

日本人は長らくお米や麦、雑穀などの穀物をメインに、野菜などの食物繊維をたくさん摂取する

「食のスタイル」

を続けてきました。

動物性のタンパク質は

 

“魚や鳥”

 

から補給してきた長い間の歩みがあるのです。


でも、戦後になってから食の

「欧米化」

が進み、それについては賛否両論入り乱れている。

 

“問題とする声と歓迎する声”

 

この2つが入り交ざっているのが現在の姿といえるのです。

 



 

■2つの食のあり方
お米などの穀物と食物繊維の多い食事のあり方は、


「伝統食」

 

もしくは和食と呼ばれています。

この食べ方は、この地に長く根差してきた先人たちの食べ方に倣うあり方で、

 

それは何世代にもわたって

“遺伝的なチェック”

を受けてきた食のあり方といえるでしょう。

もう1つは、

 

「糖質制限」

 

に代表される考え方で、人体の

“構成要素”

に着目して、それに合わせて食べものを選ぶあり方といえるのではないかと思います。・

人体は、

水分60~70%・タンパク質15~20%・脂質13~20%・ミネラル5%・糖質1%

このような構成となっているので、食べものはこの比率に合わせて選ぶことが

 

「大切」


水分を除けば、人の体の多くの部分がタンパク質と脂質からできているので、

 

毎日にたくさん摂取すべきはタンパク質と脂質が多いものが良い。

動物性食品をたくさん

“食べるように!”
 

このような具合になるのです。

欧米食は動物性タンパク質を中心とした食のあり方なので、食の欧米化は

「大歓迎!」

糖質制限食などは、このような考え方といえるのです。


■先祖帰り!?
動物性タンパク・脂質の多い食事を推奨するあり方は、

人の体の構成要素に近いものを食べるものといえます。

でも、

 

この話をトコトンまで突き詰めていくと、

人にとっての最良の食べものは

「ヒトである」

こうした結論にならざるを得なくなります。

人が人を食べることは、道義上の

“タブー”

になっていますが、極限の飢餓状態に陥れば人はヒトを仕方なく食べる。

それは戦争や飢饉の歴史を見れば明らかというわけです。

 

糖質制限を推奨する側は、お米や小麦などから糖質を摂らなくても、

 

タンパク質・脂質の多い食事を摂れば、

 

「ケトン体」

 

といわれる体のシステムに切り替わる。

 

カンタンにいえば、

 

“脂肪”

 

をエネルギー源に体の機能を維持運営することができると主張するのです。

 

このシステムを使えば、お米などの糖質は

 

「不要になる」

 

そしてそれは、農耕が始まる前の狩猟採集社会においては、

 

このシステムが、

 

“使われていた!”

 

と説明されるのです。

 

確かに原始の人類は、昆虫を食べたり、肉食動物が食い荒らした草食動物の肉の残りをついばんだり。

 

草食動物の骨の中の

 

「髄」

 

を取り出して食べることもしていたようです。

 

つまりこのシステムを利用した食のあり方は、農耕以前のあり方で、

 

いわば、

 

“先祖帰りセヨ!”

 

こういう主張といえるでしょう。

 

 

 

■食と農の歴史は!?

でも、

 

狩猟採集社会においても、

 

「ドングリ」

 

などを拾って、アクを抜き、臼のようなもので挽いていたことも分かっています。

 

植物からデンプン、糖分を摂取するあり方です。

 

またドングリ以外にも様々な植物を採種して食べていたことも事実。

 

農耕以前の狩猟採集社会においても、

 

植物からデンプン・糖分を摂取するあり方は、肉食以上に歴史が

 

“長い”

 

ものと言えるのかもしれません。

 

ヒトは歯の構成から見ても、

 

「雑食」

 

それが本当のところなのでしょう。

 

そしてそれまでの食料獲得のあり方があまりに不安定で、効率が悪いものだったからこそ、

 

人類は

 

“農耕”

 

を開始した。

 

特に稲は粒の多さから、一度にデンプンを大量に収穫でき、しかも保存性に優れている。

 

極めて

 

「効率の良い食材」

 

それが日本人がコメを選んだ理由といわれているのです。

 

動物を追い回したり、昆虫を採りに行ったり、それが

 

“非効率”

 

だったからこそ、人類は農耕を始めた。

 

そしてそれによる食料の安定供給の実現こそが、多くの人の口を養うことを可能にした。

 

人類社会を安定させ、繁栄に導いた

 

「原動力」

 

は農耕だったといえるのです。

 

脂肪の代謝に使われる酸素は

 

80個

 

といわれます。

 

これに対して糖質の代謝に使われる酸素は

 

6個

 

それはお米などの糖質を悪と断じて止めてしまえば、

 

“大量の脂肪源”

 

が必要になることを意味しています。

 

人類の誰もが糖質を制限して、その分を肉で補うとすれば、

 

果たしてどれだけの肉が

 

「必要になるのか?」

 

それは70億の人類を養うのに適した方法とは言い難いのが現状です。

 

 

■持続可能か?

牛肉1キロを作り出すのに、

 

11キロ

 

の穀物が必要になるといわれます。

 

豚肉1キロに対しては7キロ、鶏肉1キロに対しては4キロ

 

そして穀物を育てるに当たっては、大量の水資源が必要になります。

 

全人類が糖質を制限して、

 

「肉食に戻れ!」

 

それは効率があまりに悪いし、地球資源のさらなる簒奪を引き起こします。

 

糖質制限型モデルは持続可能とは

 

“とても言い難い”

 

ものと言えるのです。

 

さらに今の畜産業は完全に

 

「汚染産業」

 

になり果てています。

 

肉質を良くし、可能な限りの早い出荷を実現するには、

 

大量の

 

「抗生物質や成長ホルモン剤」

 

の使用が不可避となるのです。

 

そうして作られた肉を私たちが

 

“多食する”

 

ことは、健康面にどのような影響を与えるのか?

 

想像に難くないと思われます。

 

糖質制限などの無茶なダイエットの氾濫は、心身を壊し、地球そのものを

 

「滅びへと導く」

 

反自然なダイエット法といえるのではないでしょうか。

 

※参考

 

 

“供給面・環境面・健康面”

 

いずれの面でも、糖質制限を前提とするあり方にはムリがあります。

 

「フードは風土」

 

そんな言葉がありますが、私たちはこの地で長く繋がれてきた食のあり方への

 

“再評価”

 

の必要を感じます。

 

もちろん、今のお米作りも農薬多投が当たり前になっていることは事実です。

 

だからこそ食べる人の健康を真剣に考えて、

 

「努力と研鑽」

 

を惜しまない作り手を食べることで支援していくことが必要になると思います。

 

 

■参考文献

 

 



 

無肥料無農薬・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト

 

 

 

自然食業界キャリア15年のOBが綴る

無投薬・無医療の生き方マガジン!

 

 

 

にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村