野菜は腐るものなのか?自然で安全な野菜を選ぶ3つのチェックポイントとは!? | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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冷蔵庫の中で、


買ってきた野菜が


「腐ってしまう」


日頃よく目にする光景ではないでしょうか。

“あ~腐っちゃった”
“買ってきたばかりなのに!”
“昨日食べておけば良かった・・・”


こんな風に思われるのかもしれません。

 

野菜が腐るのは残念なことだけど、同時にそれは

 

「仕方がないこと」

 

私たちはこのよう思っているのです。

でもこれって、よくよく考えてみれば

 

実に

“おかしな現象”

といわねばなりません。

なぜなら植物が

「腐る」

ことは自然界では起こりにくい現象だからです。

 

どこかにムリがある。

何らかの原因があって腐っている。

 

こう考えてみることが

 

「大切」

 

になります。

 

それにより、日々口にするのにふさわしい野菜が

 

“どんなものか?”

自然な野菜不自然な野菜の見分けがつくようになるからです。

 


そこで今回は、「腐敗」について考えることで

医者を遠ざけ、クスリを拒む。

そんな生き方のヒントについて述べてみます。




■植物の自然とは!?
野菜が腐るのは、

「不自然な現象」

それは周囲の自然を眺めてみれば分かります。

野を見ても山を見ても、腐っている場所はどこにもありません。

すべては色づき、やがて枯れていく。

これは植物に共通した現象といえるのです。

植物である以上は

「枯れていく」

これが自然本来の姿になります。

でも、

 

買ってきた野菜はかなりの確率で

 

“腐ってしまう”

野菜といえども同じ植物。

 

この違いはどこにあるのか?

 

それは自然の摂理に背いた結果ではなかろうか?

そんな違和感を覚えます。

そこで原因を辿ってみると・・・、

「肥料を使うこと」

有機・化学を問わず、肥料に問題があるケースが多いのです。



■自然の仕組み
お米や野菜を育てるのに

「肥料を使う」

誰もが当たり前にしている常識です。

学校でもそのように教わってきたのですから。

でも、この常識を一度外して、周囲の野山を眺めてみると、

野山のどこにも、肥料は

“使われていない”

このことに気づくのです。

化学肥料は人工物だから、自然界では使われることがありません。

有機肥料は家畜の糞尿などを材料にしたものですが、

 

確かに、自然の野山にも動物や虫たちの

「糞尿や死骸」

は入ります。

でも、

動物の死骸は鳥などの他の生きものに食べられていくし、虫の死骸はクモやアリなどのエサになっていきます。

生きものの糞尿も確かに入りますが、特定の一ヶ所だけに集中して、

“同時期に大量に”

入ることなど、決して起こらないわけなのです。

 

入った糞尿は、田畑のように土に混ぜ込まれるのではなく、表土に置かれたままの状態でそこで風化していく。


さらにアスファルトの裂け目で生きる植物や岩肌にしがみつく松の木には、

 

死骸も糞尿も一切

 

「入らない」

 

わけなのです。

 

このように自然界では肥料は一切

 

“使われていないもの”

 

自然の野山はいつでも

 

「無肥料の世界」

このようにいえるのです。


一般の栽培も、有機栽培も

 

“農学”

 

という学問体系に依拠した農法といえます。

 

農学において、作物を育てるのは

 

「肥料の力」

 

と規定されています。

 

でも、野菜も草木も同じ植物。

 

肥料が植物を育てるのなら、どうして岩肌の松は

 

“栄養失調”

 

にならないのか?

 

こうした疑問が浮かんでくるのです。


 


■畑と自然の違いとは!?
「落ち葉が肥料ではないか!」

そんな声も聞こえてきそうです。

でも落ち葉は肥料というよりは、

“自然の循環”

といった方が無理がないように思います。

落ち葉に肥料となるような成分はほとんど

「含まれていない」

ことが理由です。

落ち葉は肥料ではなく、土の保全・保温のためのもの。

そして落ち葉は

“新たな土”

を作るための材料になっていくもの。

庭の柿の木や街路樹ならば、落ち葉さえもキレイに掃き清められてしまうのです。

植物は肥料がなくても栄養失調になることもなく、逞しい姿を私たちに見せてくれています。

そして未来永劫にわたって、生命を

「繋ぎ続けて」

いるのです。

野菜には

 

“腐りやすいものと枯れやすいもの”

 

の2つがある。

自然の摂理に則して育った野菜は腐りにくく

 

「枯れやすくなる」

 

自然の摂理に反した野菜は

 

「腐りやすくなる」

 

私たちは何気なく野菜といったりしますが、

“野の菜”

と書いて「野菜」です。

人が肥料を与える行為は

「畑」

にしかないものだから、今の有機も含めた野菜は、

 

“畑菜”

といった方がより正確ではないかと思われます。

野の力が育むからこその野菜。

腐りやすい野菜と枯れやすい野菜の違いは、

「畑菜」か?

「野菜」か?

この違いにあるといえるのです。


■肥料の違いは!?
野菜が腐りやすくなるポイントは、

大きくいって3つあります。

1つ目は肥料の

「質」

2つ目は使った肥料の

「量」

最後に肥料の熟成に費やした

「年月」

この3つに集約されるのです。

最初の「肥料の質」についてですが、

動物性の肥料をたくさん使えばより

“腐りやすくなる”

傾向が見られます。

 

これに対して、植物性の肥料のみを使った野菜は

「枯れやすくなる」

傾向があるのです。


どうしてこうした違いが出るのか?

 

それを知るには、

“自然の土”

についての理解を深めることが大切になるのです。


■土とは何か?
土の主成分が

 

何であるかをいえば、

 

「植物の残骸」

 

になります。

植物が枯れ、葉や茎、枝が大地に落ちる。

そこに雨や露などによる

“水分”

が加わっていく。

 

さらに地熱や太陽光線といった

「熱」

も加えられていく。


そしてバクテリアなどの

“微生物”

が加わり働くことで、植物の残骸は

 

「腐植」

 

していきます。

これを繰り返し、実に膨大な歳月をかけることで、

 

ようやく「土」は作られていくのです。

日本のような温暖地域で、自然界が表土1cmの土を作り出すのに

 

要する時間は

“100年~150年”
 

といわれます。

気の遠くなるような時間をかけて自然界は、新たな土を作り出しているのです。

もちろん人間を含め、動物も等しく土に還っていきますが、それはあくまでサブ的なもの。

 

土の主成分はあくまで

「植物」

土は植物からできていることから、

 

“植物性肥料”

 

のみを使った野菜の方が腐りにくく

品質が

「高くなる」

植物性肥料とは、

 

“米ヌカやボカシ、油カス”

 

などといったものを指すのです。




■土か汚物か!?
次に田畑に使われる肥料の

 

「量」

 

についてですが、一般にはたくさん与えることが

“良い”

と信じられています。

化学肥料は最初から用法用量が定められていますが、

 

有機肥料は農家の

 

「勘や経験」

 

で使われるケースがほとんど。


そのため一反(300坪)の畑に

“何トン、何十トン”

と投入されるケースも少なくないのです。

これでは土なのか、糞なのか、

「よく分からない」

ような状態になってしまう。


有機肥料の名のもとに、モノスゴイ量の糞尿汚物が投入されているのです。


※参考:閲覧注意(畑の汚物の写真です。苦手な方はスルーして下さい)

 『日本の有機野菜の問題点

 

 

生き物の本質は

 

「不足に強く・過剰に弱い」

 

といわれますが、肥料の過剰投入は野菜の品質を

“下げる”

原因になってしまう。

 

過剰な汚物の投入は、病原菌・腐敗菌の温床になりやすく、野菜を腐らせる

 

「大きな要因」

 

になってしまうのです。



■自然と反自然
最後の「年月」ですが、

 

これについては昨日も触れました。

※参考

「有機野菜の宅配業者にいわれたショックな言葉・信頼が崩れ落ちた瞬間とは!?」

 

肥料をどのくらいの期間

 

“寝かせたか?”

 

これも良い野菜を選ぶための重要なポイントになります。

有機肥料の熟成については

 

「完熟堆肥」

 

という言葉がよく使われます。

 

でも、

 

何をもって

 

“完熟とするのか?”

 

明確な定義はいまだなく、諸説あるのが現状です。

 

家畜の糞尿を使うのなら、目安は

 

「最低3年」

 

といわれていますが、汚物を扱う以上はとにかく時間をかけて

 

寝かせたものでない限り、

 

“使用してはならない”

 

これが基本になるです。

でも実際は未熟なままの状態で、田畑に投入されているケースも少なくありません。

 

その結果、作られた野菜は

 

「虫や病気」

 

などのアクシデントに見舞われやすくなってしまうのです。

 

中には

 

・臭いが消えればそれでよい

・臭いがキツくてもお構いなし

 

こうしてリスクを弁えずに使われるケースも見られます。

 

糞尿肥料を使うなら使うで、取り扱いは

 

“慎重!”

 

でなければならないはずなのです。

私たちは農薬の使用には敏感な面がありますが、肥料についてはかなり

 

「無頓着」

 

といわねばなりません。

 

有機肥料使用!なんていわれてしまえば、

 

“良いもの!”

 

こんな風に飛びついてしまうケースも少なくないのです。


このように良い野菜を選ぶポイントはさまざまです。

 

有機野菜には

 

「自然な有機と反自然な有機」

 

とがあるので、買う際はしっかり確認することが大切です。

 

最低限の基準をあえて挙げるとするならば、

 

使われた肥料が

 

「動物性なのか?」

 

それとも

 

「植物性なのか?」

 

を買う側が進んで情報を求めることが大切です。

 

単純に「有機」という言葉だけで、安心してはならないものなのです。

でも残念なことではありますが、使われた肥料の中身を明示しているところは

 

自然食品店でも、有機野菜の宅配でも、

 

“ほとんどない”

 

のが現状です。

「有機野菜は安全」

 

そう無条件に決めつけるのは、無理があるようです。

 

たとえどんなものであっても「量と質」を誤れば、それ

 

“相応の結果”

 

が導かれてしまうものなのです。

可能であれば、以下で紹介するような

 

「無肥料・無農薬の自然栽培」

 

の野菜を食べてもらいたいと思うのですが、それぞれに事情はあることでしょう。

 

ただ、食べる量や頻度の多いお米だけはやはり無農薬のものを選んで欲しいと思います。

 

自然栽培のものでなくても良いから、お米だけは無農薬のものを選んで欲しい。

 

毎食が無理でも、夕食だけは無農薬米にするとか、2日に1回はそうするとか、

 

そうした工夫も必要になると思うのです。

 

できることから始めていく、それが長続きのコツにもなるので、参考になればと思います。

 

無肥料無農薬・自然栽培と天然菌の味噌・発酵食品の通販&店舗リスト

 

 

 

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