心理教育「再発予防早期警告サイン」
4月のデイケアで心理教育「再発予防早期警告サイン」のプログラムがありました。
再発予防
こころの病気はいったん改善しても再発しやすいことが知られています。数年間安定した状態が続いても病状が何らかのきっかけで急に悪化する事は珍しくありません。そして再発を繰り返しているうちに病状が悪化していく場合もあります。
再発してしまうストレスの限界値には個人差がありますが、最適な治療・リハビリにより、なるべく早くラインを上のほうに持っていくことで再発の可能性を低下させ、安定した社会生活を継続することができるとも言われています。
自分でわかる症状(自覚症状)
精神症状
幻覚、妄想、強迫観念、考える速度が遅く(早く)なる、物忘れ、不安、抑うつ、食欲低下、意欲低下、離人感、など。
身体症状
頭痛、胃部不快感、腰痛、眼精疲労、眼精疲労、耳鳴り、便秘、味覚異常、多彩な症状あり。
まわりでわかる症状
表情
表情の乏しさ、場にそぐわない、表情豊かだった人が逆になるなど。
言葉
統合失調症では思考がまとまらず、さらに混乱していく状態。
うつ病の場合 自責的な発言が増える、強迫神経症の場合くどくどとこだわって質問が増えるなど。
行動
本人が苦痛を感じる、周囲が困る、あるいは社会生活に支障がある、依存(アルコール、ギャンブル、買い物など)、暴力、自傷行為、引きこもりなど。
再発を防ぐには…
- 服薬の遵守と現状に合った調整
定期受診と主治医との適切な治療関係の継続
- 普段のストレス(就労、家庭関係などへ)の対処
身近な相談相手、相談機関の利用、アサーションなどコミニケーション技法の活用
- 大きなライフイベント(離別、家族の死、退職など)への対処
主治医や専門家への相談による対処
- 過去の再発体験から学ぶ
早期警告サインの自覚と対処法の実施
早期警告サインとは?
最初から幻覚・妄想などですごく興奮しているというような再発の仕方をするわけではないのです。誰にでもあるようなちょっとした不調、しかし、その人にとって、特徴的で毎回見られるサインが必ず起こっています。
自分の早期警告サインを書き出してみよう。
早期警告サインの例
- 仕事、趣味、交流に行興味がなくなる。
- 状態が以前と異なって感じられる。
- 感じ方が変わったように思える。
- 緊張やイライラが多くなる。
- 極端なおしゃべり。
- 集中力がなくなる。
- 眠れなくなる。
- 家族や友人といつものように関われなくなる。
- 忘れっぽくなる。
- リラックスができない。
- 頭痛や身体の痛みが続く。
ポイント
できるだけ具体的に何時間、何日間、どの程度続くかを明確にしましょう
(例)
- 睡眠がが2時間以上減ることが3日以上続く。
- 読書が5分以上できなくなる。
- 部屋に4時間以上閉じこもることが日間以上続く。
サインに気づいたらどうしたらいいのでしょう。
- サインに気付いたときのために事前に立てておいた「対応策」を実行化する。
- サインが出てくる原因となったもの(ストレス)を取り除く。
サインが出たときにどうするか、その対応策を考えてみましょう。
対応策の例
- 処方された通りに薬を飲んでいるか再確認をする。
- 医師やデイケアスタッフに相談する。
ポイント
- なるべく手近で効率の良い方法を選ぶ。
- 前に試した方法の中でうまくいったものを選ぶ。
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