過干渉型毒親家庭で育つということ

スパルタ教育型・過干渉型毒親の支配下から逃れ、自由を手に入れるまで。

毒親の家からの脱出方法  10年以上前の私のやり方

最小限の資金で何とかしよう!

 

毒親からいかに逃れるか…ということを日々模索している毒親育ちの方々もいると思う。過干渉型毒親家庭でお育ちの方々は、アルバイトが制限されていたり、お金の使い道を逐一監視されたりして、自立資金を貯めるだけでもかなり大変なのではないだろうか。

毒親から離れて暮らし始めるには思い切りと金銭的な計画性が必要だ。一旦家を出た後で、お金に困って毒親に頭を下げて金銭的な援助を願い出ることなど、自分自身の尊厳のためにも、あってはならないからだ。

西成の安ホテル

 私が毒親の家から出たのは10年以上前、2006年頃の事だから、まだネットカフェ難民という言葉も出来ていなかった。大学卒業後すぐに家出をし、ネットカフェで夜明かししたこともあったが、当時はフラットブースが少なかった。リクライニングチェアで夜を明かしたこともあったが、疲れが取れなかった。ちゃんと分煙されていないネットカフェもあって、禁煙席でも服が煙草臭くなるのも耐え難かった。

そこで私が利用したのが大阪市西成区のビジネスホテルだ。

西成区というと治安が悪いイメージがあるが、JR新今宮駅・御堂筋線動物園前から徒歩一分・警察署も近いホテルで、一泊2000円~2500円でも女性専用フロア・禁煙フロアがあるホテルがいくつかある。

6万円~7.5万円/月で暮らすことができ敷金・礼金・保証金・水道光熱費・ネット代は一切かからず(ホテル館内にWiFiと無料で使えるPC有)、とても経済的だった。

後述するが私は当時海外逃亡を計画していて、それを察知した親にパスポートを没収されたので、警察に紛失届を出し(もちろんただ没収されただけなのは内緒)、連泊していた西成のホテルに住民票を移し、そこで新たにパスポートを申請、新しいパスポートをゲットした。家出前に実家の住所で新しいパスポートを申請したら、受領票を没収されてしまったからだ。

家出後、最初の数か月

 最初に始める仕事は、派遣の事務、できれば短期が良いと思う(あくまで私の意見であり、私は何か月か後に海外逃亡を企てていたのであえて短期の仕事を選んでいた、というのもある)。家出後すぐに正社員の仕事を求めていきなり本格的に就活して運よく仕事が決まったとしても、毒親によりメンタルが弱っているところなので、心が折れることがあると心身ともにダメになってしまう恐れがあるし、早く働かなきゃ…という焦りで、自分の適性もわからないうちに、向いていない仕事に応募してしまう可能性もある。

PC入力だけとか、受電業務ならば、短期のオファーが派遣enやリクルート派遣などのサイトに色々と掲載されている。

短期契約の仕事ならば、職場に嫌な人がいたとしても数か月の我慢で済むし、事務ならば接客業よりは変な人に対応しなければいけない確率も低い。作業系は体力的にキツそうだしヤンキーが多そうなイメージ。

通常のお仕事だと、給料は翌月払いなので、最初の月はやはり少し大変だ。

生活資金がどうしても足りない時は、キャバクラの体験入店(体験だけの1回こっきりで、入店するつもりはハナから無し)で日払いで稼いだり、数歳鯖を読んで携帯の掲示板で知り合ったマニアの人にパンティなどを売ったりして凌いでいた。風俗的な事はしたくなかったのであくまでも私物を売る感覚で出来る「下着買います」オファーを選び、一人の人に対しては、ほぼ一回きりでリピはなるべく避けた。就活で使った黒い靴や、ストッキングを売ったこともあった。

そして海外へ

 ある程度お金が貯まったところで、私は海外に逃げた。そして、その数年前に知り合った外国人の彼と同棲しに行った。

今にして考えると、2008年まで付き合ったこの元彼は、色々と問題を抱えていた人ではあったのだが、少なくとも私に対して誠実ではあったし、彼との生活は幾分かの解毒効果があったと思うし、彼との同棲がなければ某国某都市Xでの就職は叶わなかったであろうし、某都市X在住時の知り合いを通じて数年後に知り合うこととなる現夫との出会いも無かったのである。

よって、京大卒なのに新卒就職も大学院進学もせず、派遣社員(&時々下着売りとキャバ体験入店)をしていた過去も、私にとっては意義のあることだった。

京大卒なのに新卒で大企業に就職しなかった事を今でも日本人の知り合いには非常に不思議がられるが、解毒もされぬうちに日本の企業(大企業でもブラックの多いこと、多いこと…)で新卒で働いていたら、メンタルがボロボロにやられてしまっていたに違いない。もちろん毒親は、就活しろとうるさかったからいくつか大企業の面接は受けに行ったし、全ての企業に落ちた後には院試も受けさせられたが、元々海外に逃げる気でいたので、面接も院試もやる気ゼロで全て落ちた(笑)。

それで親は半狂乱で常に私に対して怒っていた状態だったので、家庭内での私の立場は針のむしろ状態だったが、私は「もうこんな家なんてどうでもいいや」と大学4年生の時は逃亡計画ばかり考えていた。

成人後・または大学卒業後は、一日でも早く逃げるべし

 保証金・敷金・礼金等の一人暮らし資金が貯まるまで毒親と共に家に居続けるよりは一日でも早く逃げて、例え安ホテルででも一人の生活を確立させて精神の安定を得、半年後位にお金が貯まったら改めて普通のアパートに引っ越す方が、絶対に良い。仕事面・金銭面からは、大阪が一番オススメ。

東京も仕事は多いが、2000円~2500円で泊まれるホテルは無いし、見知らぬ家出人を家に泊めさせてくれる人にろくな人などいやしない。

大阪ならば、東京に次いで仕事が豊富、どーーーーしてもお金に困ったときのみキャバ体験入店でもして日銭を稼ぎつつ、通常の社会から離れてしまわないよう、メンタル的にも体力的にも比較的楽にできる短期の派遣事務仕事などをいくつか続けてみると良いと思う。(使用済み下着売りは違法なのでやめましょう笑)

毒親からの逃亡は非常にサバイバル的で、精神的なエネルギッシュさが必要とされ、若いからこそできる事だと思うので、出来れば早めに20代のうちに脱出するのが望ましい。

そして、できれば30歳前にワーキングホリデー制度などを利用して海外に行き(私はワーホリはしてないけど)、そのまま海外で職を得て暮らすのが毒親との物理的距離も大きくなり精神衛生的には一番良いだろう。

日本で暮らし続けたい人は、一人暮らし効果でほんの少しでも解毒されてメンタルがちょっぴり元気になり、毒親が職場に連絡してきたりという暴挙に出ないことが確実になってから、定職を探すのが良いと思う。

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