この地球に生きる

konohoshi ni ikiru

コロナで思い出した出来事

コロナが騒がれるようになってすぐ、
「マスクしてないやつは電車に乗るな」
というツイートをみてドキッとしました。

311(東日本大震災)からのいろいろなことを経験する中で政府やマスコミからの情報は正しくないことが多々あることを嫌というほど知りました。
なかには善意で誤った情報を流していた場合もあると知ったけれど(本当の情報を流すと国民がパニックになってしまう)
どちらにせよどんな情報が流れてきてもまずは本当に?と思う癖がついてしまいました。

なのでコロナの話もまずは本当かどうかわからないなーという気持ちで様子を見ていたら、そんな反応をする人がいてドキリ。

「そんなピリピリしたって仕方ないんじゃないの?」
と一瞬思ったけれど、震災後の放射能を気にしていた自分を思い出しました。

当時、私は目に見えない放射能の影響が怖くて仕方なかったです。それなのに何もなかったかのように普通に暮らして、普通に食べている人たちに対して怒っていました。

マスクをしないで何事もないかのように振る舞う人に対して怒る人。それは過去の自分。そう思ったら、恐怖も怒りも否定できないです。

思う存分怖がって、怒って、本当のことを知りたいと思えたから今の自分がいることを改めて思い出しました。


先日、飲食の仕事をする友達が
「死ぬのも怖くない、病気になるのも怖くない、じゃあなにがこんなに怖いんだろうって考えたら人が怖いんだって気づいた」
と話してくれて、私もまったく同じ気持ちだと気づきました。


人が怖い、で思い出した体験・・それは娘が幼稚園に通っていた頃、シラミになってしまった体験。

(当時一緒に幼稚園に通っていたお母さんの皆様、ドキドキさせてごめんなさい。笑
私の中ですっきり消化できている体験なのでシェアさせてください。)

入園してすぐ息子が生まれたあと、
里帰りしなかったので娘は友達に送迎をしてもらって幼稚園に通っていました。

ある日、娘の頭にシラミが見つかったと連絡がありました。
幼稚園の受付的なところには○○ちゃん(うちの娘)の頭にシラミが見つかりました、と書いてあったと友達が教えてくれました。

全部で15名前後の少人数の園だから隠しても仕方ないことだとはわかっていても、ショックでショックで。自分がちゃんと気を付けていなかったせいで、園のみんなに迷惑をかけてしまったとかなり落ち込みました。
(今思えばそんな大袈裟な、、と思うけれど、私も幼稚園もシラミ初体験でした)

しかもそのあとスタッフから
「○○くん(当時赤ちゃんだった息子)を幼稚園の座布団に寝かせるのもシラミが気になるという保護者がいます。」
と伝えられて、さらにショックを受けました。

こんな少ない人数で、毎日全員で顔を合わせているのに直接言ってもらえないんだ、、
そんなふうに思うと、誰が言っているかわからないので園の保護者全員がそういう目で見ているように感じてしまいました。

産後すぐでナイーブだった私はとにかく落ち込みました。
下の息子も生まれたてで大変な中、娘は園を休ませて、目を使うのはあまりよくない時期なのに必死で毎日シラミを探して、、
いま思い出すとあれは本当に辛い日々でした。

市から派遣された産後ヘルパーさんがたまに食事を作りに来てくれていたのですが、
「うちの息子も保育園でシラミよく出てたけど、そんなに大騒ぎにならないし、別に休ませなくてもよかったけどねぇ」
と話してくれて、普通の保育園か幼稚園に通わせればこんな思いをしなくてよかったのかも
とまで思ってしまいました。

森のようちえんといってもいろんな人がいたので、ホメオパシーや自然療法を普段使っていることも堂々と話せてなくて、シラミのときはなんとなくそういうのが後ろめたかったです。
湯シャンしてるからシラミになったんだって言われたらどうしよう、、とか。
(シラミは不潔だからなるわけではないですよ〜念のため。)

とにかく幼稚園のみんなが怖くて、誰も信じられなくなって、産後のナイーブな精神も手伝ってボロボロになり痩せ細りました。
でもそのときに家に来てくれて励ましてくれた友達とはいろいろな話が出来て、この事件で逆に仲が深まりました。

園長先生から言われた言葉には正直たくさん傷つきました。笑
でも時間が経って、冷静に振り返ることができるようになって、心から理解することができました。
やっぱり立場が違うと、しなくてはいけないことも変わってきます。全体を動かすためには仕方ないこともある、、それを私が腑に落とすことができているのはこの体験が大きい気がします。

そして冷静になってから、スタッフを通して意見を言ったお母さんやシラミを怖がってたお母さんの気持ちも理解できました。

始めの対応についてもスタッフから何度も謝られて、こちらも切ない思いをしました。
誰だって失敗するし、初めてのことは戸惑います。
そう思うとウイルスによるパンデミックも初めてのことで、どんな対策が正しいかは後にならないとわからない気がします。


そんなこんなで幼稚園でのシラミ事件を通して、たくさんの学びがありました。
直接話さないと伝わらないこと、正しい情報が伝わっていないと誤った噂で人を傷つけてしまうこと、、。
やっぱり言いづらいことでも伝えたいことは本人に自分の言葉で伝えようと思うきっかけにもなりました。

あのときはみんなにどう思われるか怖くて自分の思いを伝えられなかったけど、ちょっとたくましくなったので、いまは自分の思いを言葉にすることができます。そんな騒ぐほどのことじゃなかったよって笑

ちなみにそのあとはシラミのことはだんだん忘れて、この幼稚園に通えてよかったと思えるくらい素晴らしい三年間を過ごしました。

シラミとコロナでは全く違うので、比較にもならないと思いますが
(不快になられた方がいたら申し訳ありません)
あのとき感じた恐怖や不安を思い出すと、コロナに罹ってしまったことで周囲の目に苦しんでいる方はどんなに辛い思いをしているんだろうと思ってしまいます。
でもコロナに罹ってしまった人は何も悪くありません。辛い思いをした人を労ることができる人でありたいです。

また、お互いがお互いを監視し合う空気は正直苦しいです。

信頼できる情報がどれなのかわからないまま何かを強制されることも、それぞれが判断することも難しいと思ってしまいます。

それでも、どんな状況でも、
自分のことは自分で考えて自分で決めたいです。
そして同じように人の考えや決めたことを尊重できたらいいなと思います。


みんなが初めての体験で
戸惑いがあり
いろんな意見があり
角度を変えると様々な見方ができます。

でもどんな出来事も
(たとえウイルスが人工でも自然なものでも)
宇宙が許可して起こってることなので
私たちに必要で起こっていることだと思います。

いま怖い人は自分がなにを怖がってるのかを知ることができる機会です。
私もいろんなことを怖いと思うたびに
たくさんのことに気づけました。

人を責めることなく
人のせいにすることなく
自分の生命を責任持って生きていこう
そう思います。

真の自由ってなんだろう・・
最近よく思うことです。

普段から買い物にはあまり行かず
出かけるといえば自然がある場所だったので
殆ど変わりなく淡々と日常を過ごしています。

コロナで気付くこと
本当にたくさんありますねー!
早くいろんな人と会って話せるといいなぁって思います。