5月中旬に仕込んだ「スス」が、もう70日ほど経った。今年は暑さも来ないし、梅雨も明けないし、お祭りも中止だし、お盆にも誰も来そうにないし、いつ食べられるのだろう。・・・?と思っていたら親戚からスイカが届いて、このお宅へのお返しは、いつもアジのスシと決まっているのを思いだした(^^;
今年のアジのスシ、暑くない分だけ発酵が弱いかな?酸味が少し弱いかも?
空気に触れると味が馴染んでくる。明日が食べごろかな
桶を出して一番上のご飯の層を取り除いたところ
ご飯の層が少ないと重石で浮いたアクや油分をご飯が吸い取ってくれないので臭くなる
私は昔から伝わっているものを、そのまま続けるのは好きじゃない。アジのナレズシも今は酢で締めてから漬け込む人が多くなってきた。時代が変わると人々の生活も好みも変わるし、食生活は変わるし安全な食品であることも重要だ。
しかし、このナレズシだけは、頑なに母から習ったままに妻と漬け込んで管理し続けている。そのために、発酵し過ぎたり脂の浮いた大きなアジの骨っぽさが残るススを食べる羽目になったりもした(笑)
伝統や伝承文化を全くそのまま受け継ぐ人もいれば、時代や環境の変化に応じて変える人もいる。時代を乗り越えられない物は伝統として繋がっていかない。そして、物を創作する一人としては、いつも何か新しい要素を見つけられるように、感覚のアンテナを張り巡らせているつもりだ。
しかし、このナレズシだけは、頑なに昔からの方法のご飯と塩漬けのアジと唐辛子と山椒の葉だけで漬けている。その理由は・・・この味が好きだから。
ご飯だけで発酵させると、酸味が少なく、ご飯の甘みのあるアジのスシになる(^^
子供のころから食べ慣れてきた味のアジのスス、ご飯だけで発酵した味が好きだから。ただ、それだけの事(^^
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