確かに介護職は人の命を支えている。だけど・・

介護

いつもありがとうございます。仕事が忙しくて更新の間隔が少し空いてしまいました。


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感染症による社会的な混乱が思ったより大きくなっていますね。

危機にどう対応するか対策を練っている感染症の専門家会議の方々や、医療の提供、検査の実施、医療行政を担ってくださっている方々が奮闘してくれているおかげで人々の生活が保たれているのではないでしょうか。

本当にありがとうございます。

問題が長引くと、感染者や他の疾病の方への対応が難しくなってくる他に、経済的な問題も発生してきます。うまく対応してくれるといいのですが。

社会が維持されているのは、私たちの目につくところ、つかないところで普段からお仕事されている方々がいるからです。本日はその点に触れたいと思います。

介護職だけが社会を支えているわけではない

例によってTwitterで

こんな大変な時に介護施設が止まったら介護を受けている方の命が危なくなってしまう。

だからこそ「介護職のおかげで生きている」と思って介護職に感謝をしてほしい。

という趣旨のツイートが流れてきました。

まあ大変な時であろうとなかろうと、介護の提供が止まったら生きていくのが難しい人は、正直いるでしょう。そういう意味では、間違ってはいないかもしれない。こんな御大層なことを言う方は、きっと今介護の現場で奮闘されて自分が介護職であることに自負をもっているのかもしれません。

ですが、少なからぬ嫌悪感を感じたので、私は以下のツイートを投稿しておきました。

私が思ったのは2点。

①危機が訪れている時に、介護職が動いているおかげでみんな生きているってわざわざ言うのはどうなの?例えば、電気や水道の供給を維持している人が「俺たちがいなければ、みんな生きていけないぞ」と同じように言ったりする?

②確かに介護職は社会のために欠かせないけど、そんなことを言い出したら流通、水道、電気の供給など、社会の生命線の働きをする業種の人だってたくさんいる。介護の重要性を語るのはいいけど、介護職だけが社会を支えているわけではない。

こんな事を言われなくたって、元のツイート主も介護職だけが社会を支えているわけではないとわかっているのではないと思いますが、「介護職がいないとみんな困るんだぞ」と脅しているかのような物言いが嫌悪感を感じさせました。

社会の生命線になっている人はたくさんいます

どんな時であれ、ライフラインの供給のために働いている人がいます。その人たちに対する感謝の念を持つべきだとは言いませんが、少なくともその存在は忘れるべきではないでしょう。

日本は災害大国です。

台風シーズンになると、毎年台風がやってきます。気候変動の影響があり、その被害は今後ますます無視できないものになるでしょう。

台風はその発生から、気象データによってその後の進路予測が随時行われています。

そしてその上陸が予測されている時に、その被害に即応できるように備えを怠らないのが電力事業者です。

強風で電線が破断してしまうかもしれない。そうなったら多くの世帯で停電が生じてしまいます。なので、電線の修理、電力供給の維持ができるよう、台風の襲来に備えて多くの人が有事に対応できるように備えています。

また巨大地震のように、事前に発生を予測することが事実上不可能な災害もあります。

例えば、東日本大震災。この時、発災から即座に行動を開始したのが地域の土木建設業の人たちです。

東日本大震災は家屋の倒壊、津波の襲来の他に、多くの道路の崩壊といった被害を与えました。

壊れた道路、倒壊した電柱、これらをそのままにしておいては、いくら支援物資を送りたくても、自衛隊が救援救助に向かおうとも、被災者のもとにたどり着けません。

なので被災した地域の建設業者たちは、いち早く壊れた道路を修復し、障害物を取り除く作業にとりかかりました。

建設業者たちは普段から道路工事を行うことによって水道管やガス管の維持に貢献していますが、有事の際は特に彼らの存在が不可欠になります。

また、災害対応指揮を行った人たちの奮闘を忘れるべきではありません。

東日本大震災の発災直後は、地方整備局にもほとんど情報が入ってこない状況でした。そんな中でも地方整備局は情報収集に務め、どの道路を優先的に復旧するかの選定作業に入ります。

3月11日深夜から翌未明にかけて、地方整備局では道路調査官をヘッドにどの道路を優先的に復旧すべきか選定を終え、優先的に復旧するべき12本の道路の修復が実行に移されています。

これは「くしの歯作戦」として今後の災害対応でもこの経験が活かされるよう、詳細な分析が行われています。

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感想(0件)

日頃の活躍が必ずしも評価されるわけではない。だから自己主張してもいいとは思うけど

別に介護職だけが社会を支えているわけではないよ、というごく当たり前のことを述べてきました。

まあ、介護職の大切さを主張することだって別に間違いではないと思いますし、普段から主張してもいいと思うのですけど。

にしても、言い方は大事です。危機が起きて社会が不安になっている時に「介護職がいないと、みんな困るだろ」と言わなくてもいいじゃないですか。

普段から、人が要介護状態になっても安心して生活できるよう、家族の介護負担を軽減できるよう、介護職は地道に仕事をこなしています。

なので、危機に付け込んで何かを言う必要はないと思います。何も言わないと聞いてもらえないという現実はあると思いますが、主張の仕方は気をつけないといけないでしょう。

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