すべてが半端

推しが曇って飯がうまい

勇気を持てば祝福されるわけではないのに

はてなブログを開くとたまにはてなトップにいることがある。

するとひきこもり20年の話が出てきた。そしてそこにはたくさんのブコメがついていて、読んでいた私は世のハッピーエンドを信じるような、ひきこもりの人には病院とかハロワとかカウンセラーとかとにかく専門の心優しい人が待っていてくれている違いないという夢を見ているようだった。

 私にはそんなこと全然なかったので、見下したくなるような気持ちさえ起こり始めている。ひきこもらないようにやれている私より上手く人生を生きていけている人たちに対してだ。引きこもっている当事者達はこのようなニュースもあるというのに。

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 神奈川県というところで親近感を感じるが、精神病になった人間から金を奪ったり見下す人間というのは非常に多い。私も病院に行って言い知れぬ恐怖に襲われたことがあるからだ。

それは神奈川県の中でも駅に近いデイケア併設の病院に行った時のことである。私はなぜか初診早々に怒鳴られまくっていた。「思うだけじゃ駄目!」とか激しく怒鳴られていた。グーグルレビューを見るに私以外にも多くの悪評がつき、皆怒鳴られているようだった。デイケアに通院していた頃には、診療から帰ってきた人が「なんなんだあいつ!」医者に対してキレながら帰ってきたことがあった。看護師に怖いことを相談したら「プライベートでは関わりたくないけど腕は確かなのよ」と返答をされた。転院先だと「あの医者は看護師の子に無理を押し付けて怒鳴る怖い人だったんだよ」という裏話まで聞かされた。精神病の人間は選択権を身内が持っていたり、動く意思を持つ元気もないので、じわじわといたぶられているようだった。

 

私は青少年相談センターの人間に怒鳴られ、就労移行支援事業所でもミトコンドリアのような見たこともないカタカナのものなどの複雑なお題をパワーポイントでまとめあげよというものを出された後に「あー○○さんのせいで時間内に完成しませんでしたねー」「連帯責任ですよー」と言われている声や他人の面接の練習という名の圧迫面接を行っている声を聞き続けて恐ろしくなって通えなくなるなどで、大人に不信感を持ち出したことを母からわがままだと悪く言われていた。相談センターの人に怒鳴られたり傷つけてきた相手を肯定されたりして苦しかったり、通って身につけようと思っていたら酷いハラスメントの現場に行ってしまって私は対人恐怖の悪循環で苦しかったが、母にとっては社会に戻れなかった駄目で性格の歪んだ子供の烙印を酷くつけられるだけになった。

病院を異常だと思ったしやめたくても「貴方は人を信じる努力をしなさい」言われていたし、「また人を悪く言って本当に性格が悪い子」と言われることが怖かったので、すぐにデイケアをやめることは出来なかった。「いい人だよ」とわざわざ親に嘘をついたりもした。デイケアの職員はとても優しく親しみやすい人々だったが、医師の診療が近づく一週間前から毎日のように「怖い」と不安になりだし、3日前くらいからは不安で塞ぎ込むようになり、明らかに不安定の原因が医者になっていった。職員に相談すると「医者から逃げることは病気から逃げること」と言われた。私はその時に職員のことも信用出来なくなった。

私は千と千尋の「こんなところにいた方が病気になるよ!」の勢いでデイケアをやめて転院した。母からは想像したようなことを言われため息をつかれた。私も最初は通い続けられる場所がきっとあると思っていた。食わず嫌いのようにならないようにしなきゃ。人を信じられる社会に出るいい人間にならなくちゃという気持ちで焦るようにあちこちに行った。どこに通っても暴言を吐かれ続ける私はどこでなら怒鳴られない?どうしたら安心出来る場所が見つかるの?外に出たらまた怒鳴られるの?という混乱は今でもつきまとっている。相模原障害者施設殺傷事件を見た時はそれは起こりもするよという感覚になった。それくらい人と思っていない扱いをする人を、支援や治療の名目で通った先でたくさん見てきた。

 

こんなことがあったので20年引きこもっていた人は私のようなトラウマを受けずには済んでいて羨ましいという気持ちがある。そして何か外に希望を見出すことも、今の私には出来ないことだからだ。どうか私のように出した足に釘を刺されるようなことがなく平和な行き場が見つかりますように。