2020年1月22日水曜日

人生で本当に大切なこと

 仕事のモラルは、私たちにとってプラス面よりマイナス面の方が多いです。仕事中心、金中心の精神構造を捨てないと、幸福のために何が本当に大事かはわからないでしょう。そろそろ仕事のモラルを変える時です。このモラルのおかげで、私たちは奴隷になっています。勤労の美徳を見直すことは、とっくの昔にやっておくべきことでした。

 私たちは1980年代に適度という概念を失ってしまいました。そして、もっと多くのモノ、もっと大きなモノを常に追い求めるという価値観を育ててきました。で90年代末以降は、ほどほどの額のお金をため、もっと価値のある生活のために引退するという18世紀風の生き方が見直されています。モノを求めて働き続けるより、人としての内面的な成長を求める方が、人生の満足や幸福が増すに違いありません。

 勤労の美徳とモノに対するこだわりを強調しない。そういう時代が来ようとしています。生活のために働くことは必要ですが、たいていの人々が考えるレベルの働き方は必要ありません。物質的な目標をほどほどにすることにより、環境は驚くほど改善され、もっとのんびりした生活を楽しむことができるようになります。

 現代社会が重視している価値観にはいくつか欠点があります。もしその価値観を盲目的に信じているなら、ものごとを違う方法で見てみましょう。仕事には価値があり、遊びはくだらない、と固く信じていると、失業したときや退職したときにうまく適応できません。働いている場合でも、この価値観では人生がアンバランスになり、満足できません。

 考え方をオープンにして、仕事のモラルと物質主義に重点を置かないようにしましょう。ほどほどんに働くことには多くの利点があります。仕事から離れる時間は、新しいことを学び、人間として成長できるチャンスです。長時間働き、便利なものや気の利いたものをたくさん所有している人が、ほどほどに働き少ないものしか持っていない人よりも優れているとは限りません。また、物に執着していると、他の人々や環境から遠ざかる傾向があります。

 車や家、コンピューターなど私たちを取り巻くモノは確かに便利ですが、それ以上のものではありません。モノは幸福の源泉には成りえません。私たちが所有するモノ、住む場所、そして仕事は、重要性で言えば二次元的なものです。本当の成功は、所有するモノや仕事で測るものではありません。

 私たちのアイデンティティーはモノとは別の次元にあります。結局、重要な唯一のことは、現在、私たちがどう生きているかということです。何を学び、どれだけ笑い、どれだけの愛を周囲の世界に注いでいるか。それこそ、人生で本当に大切なことです。

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