前回の続きです。

 

 早速、Fさんから連絡があり、内覧できることになりました。2階建て2DK、4部屋のこの建物は、先方の不動産屋さんからの情報によれば、今は、だれも住んで居なく、1階の一部屋は残置物もあり、荒れた状態だとのことでした。オーナーさんは、更地にして売却することも考えていたために、最後まで住んで居た人には、不要なものはそのままでも良いから退去して欲しいとお願いしたとのことでした。

 

 いよいよ内覧です。

 

 当日は、Fさんが、売主さん側の不動産屋さんよりカギを預かってきてくれて、現地に集合です。私が、現地に行くと、Fさんが既にカギを開けて待っててくれていました。

 

 開口一番「思っていたより悪くないですよ~」 と一言。期待が持てます。

 

 まずは、外観を確認します。大きな損傷などもなく、数年前に屋根はリフォームしているとのことです。年数もそれなりに経過していますから、それなりの汚れなどはあります。しかし、まだまだ、壊すのには勿体ない感じです。

 

 いよいよ、室内に入ります。

 

 残置物が放置されているという、101号室は後にします。なんとなく、Fさんと二人で最後にしようということになりました。理由は、怖いから・・・お楽しみは最後に取っておきます。

 

 まずは、1階の102号室から。ここは、普通に退去して行ったようです。軽く掃除をしたような感じで、ゴミなどもなくすっきり片付いています。壁などに落書きがありますから、お子さんが居たようです。北側の部屋の壁に少し穴が開いていて、修繕が必要な感じです。ま、こんなもんかといった感じです。

 

 次に、2階です。202号室に行きます。こちらは、西側の窓から公園が見えます。このアパートでは、一番の良い部屋です。少しお家賃を高く設定できそうです。室内は、キッチンが古いので取り換えるかどうしようか?と言った感じです。

 

 続いて、2階の201号室です。こちらは、バスルームが汚いです。クリーニングでなんとかなるのか?と言った感じです。床の傷みなどはなくしっかりしています。クロスの張替えなどで生まれ変わりそうです。

 

 そして、いよいよ、恐怖の101号室です。

 

 恐る恐る部屋を開けます。Fさんが先頭を切ってくれます。頼もしい。

 

 ん・・・なんか臭い・・・ し、死体とか白骨とかないだろうな、まさか・・・と、チョットだけ不安がよぎります。

 

 聞いていた情報通り、汚いです。ゴミ屋敷まではいかないが、モノが散乱したままです。いらないものはすべて放置して出て行った感じです。雑誌、新聞が床に散乱しています。ゴミ、飲みかけのペットボトルもそのままです。

 

 キッチンに進むと・・・ お・・・ 冷蔵庫が放置されています。恐る恐る中を開けます。う・・・やっぱり。そのままです。 使っていたまま、居住者が去ったようです。臭い・・・ なんだかわからない腐った物体。なんだかわからない干乾びた物体。どろどろの液体・・・ これらが、元々なんだったのかが気になります。

 

 真空パックされているものは凄いです。見た目は何も変わらない感じです。

 

 色々と、冷蔵庫の中が気になりますが、あまりにも臭いので、扉を閉めます。

 

 匂いのもとは、ここだったのか・・・ 死体じゃなくてよかったと一安心。

 

 しかし、酷い部屋です。キッチンは絶対交換です。換気扇やキッチン周りの処理をどうしようと言った感じです。一番手のかかる場所です。

 この部屋を最初に見ていたら、買うのやめようかなぁと思いそうな感じです。

 

 とにかく、この一番汚い部屋をどう料理してやるかが、この物件を復活させるカギとなりそうです。

 

 次回へ続きます。

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