【アル中】ふとしたことがきっかけで決意が揺らぐんです
先日物置きを片付けていたら缶ビールが出てきました。
これ何?と奥さんに聞くと以前親戚の葬式に出たときに持って帰ってきたやつじゃない?と
僕は心の中に妙なざわつきを覚えています。
家の中に酒があることは別に特別なことじゃないわけですよ。
僕が最後に飲んだウィスキーは戒めのためにいつでも飲めるところにあります。
なんでしょうかこの気持ち。
自分でもちょっと整理がつかない感覚なんですけど、飲んでしまいそうな雰囲気を感じます。
もちろん、このブログを書き終わったらそのまま捨てに行くつもりです。
でも、缶ビールのプルタブを起こすあの動作がこれまでのすべてを壊してしまうような気がします。
禁煙や断酒をしたあの時の喪失感に似た感じです。
依存症の感覚
依存症はコントロールを失ってどうにもならなくなる病なんですが、はたからみれば我慢すればいいんじゃないの?と感じることでしょう。
コントロールを失うってのはそのままの意味で、我慢できなくなるわけなんですが具体的にどういうことかというと、僕の場合酒のことが頭によぎるとその次の瞬間からどう酒を飲むかしか考えられなくなります。
そこで「酒が無い」となると仕方ないとはならずに買いに行くわけなんですが、目当ての酒がない場合は飲みたい一心で好きでもない酒を買うこともしばしばです。
体にアルコールが入ればなんでもいいわけです。それが最優先なんです。
この買いに行く行為は他の全てのことよりも優先です。
飯の途中だろうが風呂前に裸になってようがこのあとどこかに出かけるだろうが関係なく酒が飲みたい衝動を抑えることがストレスになり、それを解消する事が最優先されます。
つまり、一旦酒の事がよぎると飲むまでイライラし続けるってことになります。
感覚としては何も食べてない時にようやく食べる食事が好物で、それなのに待てをされてる感じと似てるかもしれません。
食事と違い実際は酒なんか飲まなくたって死ぬことは無いですから、その強烈なストレスに耐え続けられれば飲まない生活がやってきます。
でも、普通の人はその強烈なストレスには耐えられないんです。
定期的に酒を飲んでる人はそういうことです。
次のステップ
僕は気合で断酒してる派なんですが、自分で言うのもなんですがこれが一番難しい断酒方法法だと思います。
なぜかと言いますと、基本的に酒への依存をやめた≠酒が飲みたくないだからです。
断酒して3年半ですが、いまだに飲みたい気持ちは変わりません。
じゃ、依存症になったらもう終わりじゃん。って話ですが、そうなんです。
依存症になったらというかアルコールも含む薬物に手を出したら終わりです。
コレは周知のことかと思います。
断酒してから衝動的な飲酒欲求はなりを潜めてますが、全然まだ飲みたいですよ。
お祝い事とかは特に!
それでも飲まないでいられるのは年数を重ねるごとに飲みたいって思ったときの対処方法を覚える事と、飲みたい!って思う時間がどんどん短くなるのが大きいと思います。
最初は一ヶ月ずっと耐えないといけなかった飲酒欲求は今は一ヶ月に一回あるかどうかです。
月1の「飲みたい」を耐えれば良いだけなので気は楽ですが飲みたくないとはならないのはしっかりと自分自身認識しておきたいと思ってます。
マンネリ
断酒もマンネリします。
飲酒欲求も前ほど強くなくて酒を飲んでないもんで体調もいい。
すると、1杯くらいのんでもいいんじゃないか?と断酒を数年したという実績を引っさげ、その上強烈な離脱症状に耐えたほどの自信満々の自我がそう叫んできます。
僕は今がそうです。
1杯くらいいいんじゃないか?そう思い始めて自宅から缶ビールが出てきた。
そして、頭の中を酒が占める割合が多くなっていることを感じます。
何より、僕は最近肩を痛めて筋トレお休み中です。
普段家にいない時間にいたり寝てる時間に起きてる
こうして吐き出さないと飲んでしまいそうですね。
そろそろビールを捨てに行きたいと思います。