産後うつ 育児ノイローゼ

「産後うつ」や「育児ノイローゼ」について

 

子育てをする中で、シングルマザー家庭は経済的な面などで将来に不安を抱えることになると思います。

 

望んでシングルマザーとなったのに、子どものことが可愛いと思えなくなってしまったということが起きたらそれは、「産後うつ」や「育児ノイローゼ」の可能性があるかもしれません。

 

今回kagayakiは、産後うつや育児ノイローゼについて調べてみました。

 

 

子育てに不安を抱える女性…

 

厚生労働省が2015年に行った調査によると、0~15歳の子どもが1人以上いる母親の7割ほどが「子育てを不安・負担に思ったことがある」と答えています。

(参考URL)https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/15/backdata/01-01-03-052.html

 

これはひとり親家庭に向けた調査ではありませんが、多くの女性が子育てにかかる費用だけでなく、将来必要となる経済的な問題に対して不安を感じていると言うことになります。

 

また、この調査では経済的な余裕がないため支援サービスを利用できず、不安を感じていると答えた人もいました。

 

こうした不安からか、出産後にメンタルが不安定になる、子育てに行き詰まる女性も多くいます。

 

なんと、産後3~4人に1人の割合で「産後うつ」を発症し、約半数の女性が「育児ノイローゼ」の経験を持っているという結果も出ています。

(参考URL)https://mmdlabo.jp/investigation/detail_489.html

 

「自分は大丈夫」と思っていても、中には気が付かないまま、うつやノイローゼの状態に陥っているケースもあり危険です。

 

また、周囲からは怠けているように見えてしまうこともありますが、放置してしまうと最悪の場合、子どもへの虐待や自殺等の結果にもつながってしまいます!

 

もしも、自分自身や周囲の人が「産後うつ」や「育児ノイローゼ」となった場合には、早めに気づき対処することが大切です。

 

 

 

「産後うつ」と「育児ノイローゼ」の違いは?

 

そもそも「産後うつ」と「育児ノイローゼ」という言葉は耳にすることはありますが、この二つの違いについて調べてみました。

 

一般的に、「産後うつ」は産後、ホルモンバランスの崩れが原因となって起こる症状で、「育児ノイローゼ」は育児中のストレスやプレッシャーから起こる症状と言われています。

 

しかしこれは医師によっても考え方が分かれることがあります。なぜかというと、「産後うつ」から「育児ノイローゼ」へと移行することがあるのです。

 

 

「産後うつ」と「育児ノイローゼ」の起こる時期は?

 

「産後うつ」の場合、出産1カ月後から始まり、1年以内には収まっていくことが多いようです。

 

一カ月健診を終えた頃は、出産のお祝いムードも終わり、これから母親が一人で奮闘しなければという意識になりやすいため発症しやすい時期なのかもしれません。

 

マタニティーブルーとも少し似た部分がありますが、こちらは産後3日以内に表れ、数日から数週間でおさまります。もしも、2週間以上経っても症状が続く場合は「産後うつ」を疑いましょう。

 

一方で「育児ノイローゼ」はだいたい子どもが2歳となる時期から多くみられるようになります。

 

2歳前後の子どもはなんでも自分で行動したいと思うようになる時期です。しかし、子ども一人ではうまくいかず癇癪を起すことも多くなります。

これがいわゆる“イヤイヤ期”です。

 

この頃の子どもはそれまでよりも活動的になるため、今までできていた家事なども思うようにできなくなることも多くなります。

 

今までできていたことが難しくなるストレスもあり、育児ノイローゼの状態になりやすくなるようです。

 

発症する時期はやや違いが見られますが、「産後うつ」からそのまま「育児ノイローゼ」へと移行するケースもあり、はっきりと違いがあるというわけではありません。

 

また、この二つの症状がいつまでに終わると言うことも断定できない難しさもあります。

 

 

「産後うつ」と「育児ノイローゼ」の具体的な症状は?

 

「産後うつ」も「育児ノイローゼ」も似たような症状が起こります。

 

<産後うつ>

気分の浮き沈み、食欲不振、不眠、疲労感、無気力、集中力の欠如、子どもが可愛いと思えない等

 

<育児ノイローゼ>

食欲不振、情緒不安定、不眠、無気力、社交性が無くなる、子どもが可愛いと思えない等

 

かなり似たような症状が出ることが分かります。

こうした症状が表れても、母親自身は自覚していないことは多いです。

 

また、このような症状は女性だけでなく、パートナーである男性にも表れるケースがあります。

 

男性の場合は、攻撃的になる、感情の起伏が激しくなる、癇癪を起すなどの症状として表れることもあり、症状が表れる時期も女性より遅いです。

 

 

パートナーのいるシングルマザーの場合、相手に変化が起こる可能性もあります。

お互いに変化がないか意識することも大切です。

 

 

「産後うつ」と「育児ノイローゼ」のセルフチェック

 

症状や時期の違いを理解したところで、簡単にチェックをして行きましょう。

まずは「産後うつ」のチェック項目です。

 

<産後うつチェックシート>

 

過去7日間に感じたことにチェックしてください。

 

  • 笑うことができたし、物事の面白い面もわかった
  • 物事を楽しみにして待った
  • はっきりとした理由もないのに不安になったり、心配したりした
  • はっきりとした理由もないのに恐怖に襲われた
  • 物事がうまくいかなった時、自分を不必要に責めた
  • することがたくさんあって大変だった
  • 不幸せな気分なので、眠りにくかった
  • 悲しくなったり、惨めになったりした
  • 不幸せな気分だったので、泣いていた
  • 自分自身を傷つけるという考えが浮かんできた

 

①~④までは“いいえ”、⑤~⑩までは“はい”と答えた人は、「産後うつ」の可能性があります。

 

 

 

次は「育児ノイローゼ」のチェックです。

 

<育児ノイローゼのチェックシート>

何個当てはまるか数えながら進めましょう。

 

  • 育児や家事に夫の協力が得られない
  • 子どもをかわいいと思えない
  • 育児について相談できる人がいない
  • 過食または拒食気味になっている
  • 育児や家事をする気力が起きない
  • 日中、誰かと会って話すことがあまりない
  • 家事や育児を完璧にこなさないとイライラしてしまう
  • 自分の子どもの成長を、他の子どもと比べてしまう
  • 突然泣きたくなる
  • 寝つきが悪い

 

このチェック項目の内5つ当てはまる場合は、「育児ノイローゼ」の疑いがあります。

 

このチェック項目から「産後うつ」や「育児ノイローゼ」の疑いがあると分かった時、それぞれの症状に対する対処法を説明していきます。

 

 

「産後うつ」「育児ノイローゼ」を解決させるためにすることとは?

 

症状を引き起こす原因が解決しなければ、再び症状が表れることもあります。

 

それぞれの対処法を探る前に、まずは原因についてしっかりと理解しておくことが必要です。

 

産後うつの原因と対処法

 

産後うつの原因は未だはっきりとわかってはいません。主な原因として考えられる理由は3つあります。

 

・ホルモンの変化

出産後、女性ホルモンのバランスが大きく変化します。

この急激な変化が女性の体に影響を与えていると考えられており、産後の疲れや育児への不安からストレスを感じることも多くなります。

しかし、ストレスに対する脳の抵抗力はホルモンの変化によって低下している状態なので、与えられるストレスを処理しきれなくなった脳は機能不全を起こし、物事を悪く捉える、気分が憂鬱になる、気力がなくなるといった問題を引き起こすのです。

 

・睡眠不足

産後すぐから赤ちゃんの生活リズムに合わせた生活が始まり、母親はゆっくりと休むことができなくなってしまいます。

これまでとは違い十分な睡眠をとることが難しくなるため、慢性的に睡眠不足となります。

疲労を蓄積させ、身体的な不快感にも繋がっていくため、産後うつの症状を引き起こします。

 

・感情的な問題

妊娠、出産時には変化が大きく、漠然と不安を感じることや、これまでの趣味を楽しめないと言うこともあり、今まで通りに過ごすことができない場合があります。

また、望まれない・望まない妊娠や生まれてきた赤ちゃんに疾病があると分かった時なども、産後うつ状態を引き起こすリスクにもなります。

 

 

この他にもともと精神病の既往歴や子どもの父親との関係に問題がある場合や、周囲のサポートが期待できない場合にもうつ状態を引き起こすことがあります。

 

 

産後うつの対処法は?

 

過去、産後うつに罹った経験がある場合は、妊娠中から医師に相談すると良いでしょう。

 

自分では解決することは難しいので、「おかしいな?」と感じた際にはすぐにかかりつけの産婦人科や医療機関へ相談することが大切です。

 

その上で、生活を見直すことで改善が期待できます。

 

例えば、軽い運動を取り入れることで、健康的な生活へと近づくことができます。運動と同時に子どものためにもバランスの取れた食生活を送ることも意識しましょう。

 

シングルマザーはなかなか自分ひとりの時間を作ることが難しいかもしれませんが、周囲の人や支援サービスなどを活用して、ひとりで過ごす時間を作る工夫をするのが良いでしょう。

 

特に悩みや孤独を一人で抱えず、他の人に相談することも負担を軽くさせる方法です。

 

 

周りの人ができること

 

「産後うつ」はなかなか自分では気が付かないものなので、周囲の人が気づくことが重要となります。

 

物事を悪く考えることも多くなるため、まずは母親の話を聞き、感情を受け止めることが必要です。

 

可能であれば母親の代わりに赤ちゃんの面倒を見ることを提案しても良いでしょう。

 

わずかな時間でも睡眠がとれるように手伝うことが、睡眠不足を解消させ、母親の負担を減らすことができるはずです。

 

原因が分からない部分も大きいため、怠けているなどと周りも否定せず受け止める姿勢が大切です。

 

 

「育児ノイローゼ」の原因と対処法

 

次に「育児ノイローゼ」についてみていきましょう。

 

◇原因は?

 

引き起こす原因はいくつかあり、「産後うつ」とも似ている部分もあります。

 

・ホルモンバランスの乱れ

「産後うつ」同様に、産後のホルモンバランスの乱れが引き続き起きており、肉体的な不調や自律神経の乱れに影響を与えている場合があります。

これにより、睡眠不足などに陥るケースも多いです。

 

・相談できる人がいない

赤ちゃんと母親二人だけで家の中で過ごすことは必然的に多くなります。

 

子どもが病気にかかってしまった場合や周りに頼れる人がいない場所での育児をしている場合など、二人だけの環境が長く続くと「育児ノイローゼ」を引き起こす要因となることがあります。

密室で育児をしていると、育児の悩みを一人で考え込んでしまうこともあり、つい悪い方へと考えてしまいます。

 

特にシングルマザーの場合は、子どもの父親の存在がなく、育児やしつけについて相談したくてもひとりで抱えこむことも多いので注意が必要です。

 

・母親の性格

「育児ノイローゼ」となりやすい人の性格として、

  • 真面目な性格
  • 完璧主義
  • ストレスが発散できない

等が挙げられます。

 

どんなことにも「完璧であること」や「真面目に取り組む」と言うことは良いことですが、あまりにも強く思いすぎると理想像から離れた場合、落ち込むこともあるでしょう。

時には周囲と比較をして気持ちを落ち込ませてしまうこともあります。

 

こうした性格の女性はストレスを溜めやすい傾向にあるので、「育児ノイローゼ」を引き起こす可能性も高まります。

 

 

対処法は?

 

多くの女性が「育児ノイローゼ」の経験を持っていることから見ても、かなりの確率で経験すると考えた方が良いでしょう。

 

なので、まずは予防する方法を身につけることが大切です。

 

例えば、人に相談する癖をつけることは何よりも重要です。

ひとりで抱えず、誰かに話を聞いてもらう癖をつけてると、ストレス解消にもつながります。

 

もしも、人に言えない場合はノートに日記として書き残すこともおすすめです。

 

文字に書き起こすことで、自分の考えも整理することができ、自然と心を落ち着かせるきっかけにもなるので、一度試してみると良いでしょう。

 

ストレスを解消させるという意味では、体を動かすことも効果的です。

簡単なストレッチや運動を行い、気分を変えましょう。

 

体を動かすと同時に、呼吸を意識してみることも、気持ちを落ち着かせる効果的な方法です。

 

特に怒りが溜まった時、ストレスを感じた時に、深呼吸をすることで少し冷静になることができます。

 

性格的に完ぺきを目指してしまうという人は、育児において100点満点を目指さないという考えを持つようにすると良いでしょう。

 

子どもは決して思い通りになるものではありません。だから、「まあいいか」と考えられるように手を抜くことが大切になります。

 

あまり行き詰ってしまった時には、思い切ってベビーシッターサービスなどを活用しても良いでしょう。

 

育児から離れて、リフレッシュすることが子どもにとっても良い影響を与えます。

 

ご褒美をあげる感覚で定期的にサービスを活用してみてはいかがでしょうか。

 

 

困った時は子育て支援センターを活用してみよう!

 

ほとんどの自治体には子育て支援センターを設けています。

この子育て支援センターは、誰でも利用できる施設で、育児の相談や援助も行っています。

 

深刻な悩みだけでなく、子供と遊びに行ける場所や近隣の小児科の情報など気軽な質問にも答えてくれます。

 

また、育児に必要な情報の発信も行っているため、定期的な講習やイベントの開催も行っています。

民間のベビーシッターサービスなど支援サービスとは違い、利用する際に予約や費用は必要がないところが魅力です。

 

基本的に親子に対して開かれた場所としているので、予約不要で参加できるイベントなども多くあります。

 

週に1-2回程度利用する人が多いようですが、中には週4回以上利用する人もいるため、普段から気軽に利用してはいかがでしょうか。

 

「産後うつ」も「育児ノイローゼ」も他人とのかかわりが良い影響をもたらしてくれます。

ひとりで悩みを抱えず、他者とかかわりを持ち、改善を目指しましょう。

 

 

 

より深刻な場合は?

 

人に会うのも嫌だと感じるくらい症状が深刻な場合は、専門家の診断とカウンセリング等の処置を受けることが一番の解決策となります。

 

産婦人科では「産後うつ」や「育児ノイローゼ」の相談もできます。

その際、抱えている悩みを理解してもらうためにも、家族と共に訪れることで解決の道が開くこともあります。

 

また、うつ症状がひどいという場合、産婦人科よりも心療内科や精神科を受診した方が良いかもしれません。

薬を処方してもらえば、症状が軽くなり、改善が見られる場合もあります。

 

そのまま症状を放置すれば、日常生活にも大きな影響を与えかねないので、適切な処置を早めに行いましょう。

 

周囲にいる人も、いち早く異変に気が付けるように声をかける、話を聞くなどの行動をとり、最悪なケースを引き起こさないようにしましょう。

 

 

まとめ

 

これから赤ちゃんを望む女性・子育てをしていく女性に向けて今回は、「産後うつ」や「育児ノイローゼ」についての症状や対処法を記事にさせて頂きました。

 

産後に起きる生活の変化やストレスにより、「産後うつ」や「育児ノイローゼ」は多くの女性が経験しており、決して他人ごとではありません。

 

育児だけでなく仕事に家事もすべてこなすシングルマザーは悩みも一人で抱えてしまいがちです。

 

望んで生んだ大切な子供達と幸せな時間を過ごすためにも、できるだけ周囲の人に相談をし、完ぺきを目指さずに肩の力を抜いて子どもと向き合っていくことが産後うつや育児ノイローゼにならないために大切なことです。

 

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