この子、東大生なのに、不器用だな、と率直に思いました。
なんやかんや言って、社会はLGBTにまだまだ保守的だし、閉鎖的ですよ?
だから、最終的にSRSして性別変更を望むなら、費用が必要で、うまく立ち回ってお金を貯めないといけません。
あくまでも私ならどうするか、ですけど。
就活はカムアウトしないで、純男として給与の高いところに就職してしまいます。
純男で学歴が高いのは、日本ではかなりのアドバンテージです。使わないと損。
で、スーツにネクタイは、「コスプレしてる」と開き直ればいいんです。
それで、SRSできる費用がたまったら、自己都合で退職して、オペを受けて、名前を変えて、戸籍の性別変更をして、身体も見た目もすっかり変えてしまいます。
いい企業に就職してるなら、給与はボーナスも含めるとそこそこ高いはずなので、つつましく生活してれば、費用は5年もかからずに貯めれるはず。
そして、女子として再就活するなり、フリーランスから独立するなりして、歩みますね。
東大生ブランドは強いので、MTFの東大卒、というのを全面に出してけば、面白がられて、稼げますし。
FTMの場合は苦しいですよ。
女子として就活して、いい企業に入るのは、つまり、給与の高い企業に入るのはなかなか難しいです。
「コスプレ」して就職してもです。
そう、ジェンダー格差の問題ですね。
FTMで学歴の高い人は、私が知る限りでは少ないので、いい企業には就職できなくて、当事者はオペ代やホルモン治療代を貯めるのに相当苦労してます。
上記の人のように、もしも純女で東大生なら、同じようにやれたかもしれないけど、それでもジェンダー格差の壁にはばまれます。
苦労して苦労してオペ代をためて、オペをして、名前と性別変更をして、男として再出発、するのは、どうなんでしょうね?
なんとか男として、そこそこの企業に就職して、カツカツで生活していくしかありませんよね。
性別変更したFTMで、男として生きて、ホントに金持ちだなあ、という人を私は知りません。
つまり、経営者として大成してる人を知りません。
ビジネスはゴリゴリ男の世界なので、勉強して実践しないといけないんですよね。
MTFの人のほうが、ビジネスで大成しやすいかもしれません。
それだけ、元の性にしばられるんですよ。
と、横道にそれてしまいましたが、この子、他の当事者と話をしてないのかな、と疑問に思いました。
話を聞いてたら、器用にやる道を教えてくれたはずです。
器用にやって、男としてさっさと稼いで、女としてセカンドキャリアを始めればいいのに、と思いますよ。
就活の段階で不利になるようなことをして、東大生ブランドにわざわざ傷をつけなくてもよいのに、と。
企業はわけのわからない人は取りたくないでしょう。
コロナ禍ならなおのこと。
わけのわからない、から、わけがわかるようになるためには、数年はしんどいかもしれないけど、数年我慢すれば、自分に正直に生きれるんだから、その道を選んだほうがいいと思いますよ。
生まれ男を隠したいなら、男として生きる期間をショートカットしないと。
厳しい物言いだったかもしれませんが、今の日本の現状は、多様性には寛容ではないうえに、ジェンダー格差が当たり前にあります。
現実を見て、器用に立ち回る必要がありますね。
とくにお金を貯めるなら、「コスプレ」をしてでも頑張らないと。
オペをして性別変更できて、元の性を隠して生きれるなら、コスプレした経験を笑って話せますよ。
この手の話を聞くと、自分に正直に生きるタイミングは、慎重に見計らった方がよいよ、と言いたくなります。
それでは。