勤番グルメ ブシメシ! Kindle版
土山しげる (著), 酒井伴四朗 (著), 青木直己 (著)
江戸末期、酒井伴四朗という下級武士がおりまして、和歌山から江戸に参勤交代で来た際の日記がのこっています。単身赴任で自炊です。その日記をもとにした、グルメ漫画。
粥を食い、そばを食い、叔父さんに食べ物をとられ(笑)、湯屋にいく・・・・・・・・
そんな、ほのぼのとした日常が、ひたすら描かれています。
【1巻9頁より引用させていただきます。】
食べものは質素で、ほうじ茶で芋と米を煮た粥とか、お茶漬け、干物を焼いたり、豆腐を焼いて田楽にしたり。それを、ご飯と漬物で食べるだけ。
でも、なんか、美味しそうなんですよね。
オリーブオイルどころかフライパンすらなく、鉄鍋か土鍋で、味噌、酒、しょうゆ、塩で、煮るか焼くだけなんですが。
現代って、「ごま油にニンニクと長ネギを入れて香りをだし、30分前に醤油と酒、片栗粉をした牛肉を投下して焼き色をつけて、いったん取り出し、玉ねぎとピーマンをいため、肉を戻して、醤油、酒、オイスターソース、砂糖を入れて、仕上げに水溶き片栗粉・・・・・」みたいな、複雑すぎる料理が多いような気がします。
シンプルに、1ー2種類の材料を、煮るだけ、焼くだけ。それでいいのかもしれません。バフェットも「人間は、シンプルなものごとを複雑にしたがる傾向がある」と言っています・・・・・・投資の話ですが。
時代物を読んでいると、昔は、家に風呂も蛇口も電灯もなく、紀州和歌山から江戸に行くには徒歩、と、本当にシンプルな生活をしていたことに驚かされます。
現代のあたしたちは、蛇口をひねれば水がでて、スマホをタップすれば何でも買えて、数万円だせば国内はおろか近場の海外旅行まで自在にできる、という、あきらかに大名以上の暮らしをしています。
つまり、物的には最高峰の暮らしをしているわけなので、あとは、シンプルな湯豆腐を、茶粥を、楽しめるかどうか、にかかっていると思うのです。そして、シンプルな湯豆腐や茶粥の暮らしでいいなら、生活していくのに、そんなにお金はかからないと思うんだ。
マネーのことばかり気にしていると、人生の大事な部分を忘れてしまう気がするので、時代物を読むのは好きでござる。今夜は、シンプルな湯豆腐にしよっと。
読んでくれて、ありがとー!
今日も、ステキな銘柄に囲まれた、良い一日をお過ごしくださいね。
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