今回は「おばあちゃんの原宿」と言われる巣鴨地蔵通商店街の中心地にある“とげぬき地蔵”で知られたお寺、高岩寺(こうがんじ)です
山号は萬頂山で宗派は曹洞宗、開基は扶岳太助の御本尊は地蔵菩薩です
高岩寺は元々湯島に1596年に創建されたお寺で、その後に下谷に移転しましたが、1891年の明治24年に巣鴨へ再度移転して現在に至ります
とげぬき地蔵と呼ばれるようになったのは二つのお話があります
江戸時代に武士・田付又四郎の妻が死の病に伏しているとき、又四郎は妻が信仰している地蔵尊へ病気平癒を祈願し続けていました
そんなある日、又四郎の夢に僧侶が現れて「地蔵の姿を印じた紙を一万枚川に流しなさい」とお告げがありました
又四郎がお告げの通りにすると妻は見事病から回復した、というお話
この紙は「御影」として今も授与されています
そして“とげぬき”は、この又四郎は御影を毛利家の僧侶に譲ったのですが、そんなある日にその毛利家の女中が針を誤って飲み込んでしまいました
その時、この僧侶が譲り受けた御影を水と共に女中に飲ませてしばらくすると、御影を吐き出しました
吐き出した御影を見てみると飲み込んだ針が刺さっていて事なきを得た、という話です
「とげぬき地蔵」の由来はここから来ており、様々な病気をぬく、平癒する御利益があるとされて今もお年寄りを中心として多くの参拝者が訪れています
実際に行ってみるとお年寄りばかりでなく若い人や子連れの家族などもたくさん訪れて賑わっている、明るい雰囲気のお寺です!
ちなみに御影に描かれている御本尊の地蔵菩薩(延命地蔵)は秘仏なので非公開です
⚫︎山門
それでは御朱印です
◇御朱印や御影は本堂内で授与いただけます
こういった賑わう場所なので忙しいだろうとおそるおそるお願いしましたが、気さくで柔和な僧侶さまでとても安心しました
人がいいところはまたすぐ伺いたくなりますね!