今回は亀戸に鎮座する浅間神社で、その始まりは弟橘媛に由来するという神社、亀戸浅間神社(かめいどせんげんじんじゃ)です
亀戸浅間神社は古事記などに記されている日本武尊の東征の際、相模から上総へ向かう際に嵐が起こり、妻の弟橘媛が海に身を投じて海神の怒りを鎮めたという入水伝説に関係するとされています
この弟橘媛が入水の後、身に付けていた笄(かんざしのようなもの)と櫛がそれぞれ別の岸に漂着します
このうち笄(こうがい)が現在の亀戸9丁目付近に漂着し、これを聞いた景行天皇はこの笄をここに埋めて祠を建てて祀りました
この故事からここは“高貝洲(こうがいす)”と呼ばれていました
そして室町時代の西暦1527年、この頃は富士信仰が盛んで、里の人々はこの笄塚に富士山の女神・木花咲耶姫を勧請、そして浅間社を建てて遷座しました
これが亀戸浅間神社の始まりです
江戸時代には富士講が盛んとなり、その中心の1社として信仰されました
しかし時は安政、西暦1855年の安政江戸地震や1923年の関東大震災で被災、1926年に再建されます
そして1998年に旧地の高貝洲と呼ばれた一帯が防災再開発に指定、このため現在地に遷座されて今に至ります
旧地には今も亀戸の富士塚でもある笄塚があります
⚫︎鳥居
それでは御朱印です
⚫︎夏詣
◆亀戸浅間神社ホームページ◆
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