今回は薬の神・神農さんとして親しまれ、また、交易の神として商売繁盛の御利益もあるとされる神社、少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)です
この神社は上記の通り、“神農さん”と呼ばれて地元では親しまれており、製薬会社など医療関係者から特に崇敬されている神社です
これはこの鎮座地の道修町は豊臣政権時代から薬の取引場として薬種業者が集まる場所となっており、そのため薬の神である御祭神の少彦名命を祀った事に由来します
ちなみに少彦名命は酒造の神でもあり、お酒は百薬の長とも言われる通り、古来は薬の1つだったところから薬神として認識されたと思われます
また、もう1柱の御祭神神農炎帝は古代中国の伝承で医療と農耕を人々に広めたと言われ、こういった薬に縁ある御祭神からこの神社は薬の神として崇敬を受けています
ちなみに創建は西暦1780年で、伊勢講から始まった業者の繁栄と薬種の安全を願って京都の五條天神社より少彦名命を勧請したのが始まりとされ、鎮座地にあった会所(商人の寄合所)に祀ってあった神農炎帝と共に祀られました
この後は1837年に大阪で起こった大塩平八郎の乱で会所が焼失、3年後に会所再建と共に祠を設けたそうです
そして1906年には大阪府により神社として独立するか、近くの神社に合祀するかの命を受け、独立して社殿を造築しています
こうした経緯から特殊な境内と運営をしている神社ですが、新嘗祭に行われる“神農祭”は大阪では1年の締めの祭りとして“止めまつり”とも呼ばれる神事を行う場所として親しまれる神社となっています
他にも大阪でコレラが流行した時に調合した薬と共に配布した張子の虎が有名で、この張子の虎はこの神社のシンボルになっています
日本の高い技術が詰まった薬、ここでそんな薬に感謝を込めてのお参りはいかがでしょうか?
⚫︎神社入口
それでは御朱印です
⚫︎酉年
御朱印帳です
⚫︎表紙
◇御朱印帳は他の色があります
※上の御朱印帳は限定色です
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