安易な断食はやってはいけない

今日の元

若い人の無理なファスティングは危険です

最近Youtubeなどで20代~30代程度の若い人がファスティング(断食)をした結果を動画に上げているのをよく見かけます。

はっきり言ってやめた方がいいです。

そもそも断食の意味がわかっていないと思います。

痩せるために断食するのではない

断食の起源とされているのは古代ギリシャの医師ヒポクラテスの言葉として語られています。

「食べ過ぎてはいけない。むしろ腹の中をすっかり空っぽにしてしまった方がよいこともある。病気の力が最高潮に達しない限りは、空腹のままでいる方が病気は治るものだ。」

つまり患者の治療法として考えていたようです。

世界的に見ても歴史は古く、インドのヨーガ、仏教の修行法、イスラムのラマダンなど宗教的意味合いが多いとされます。

若いうちは自然に食べるのが健康の秘訣でもある

ましてや動画のネタでやるものではありません。

また、適切な指導の下に行わないとかえって健康を害することになりがちです。

自己流で水しか飲まないとか、絶対やってはいけません。

ただでさえ食事制限で弱っている身体で、水や酵素ジュースをがぶ飲みするなどありえません

冷たいものより白湯のような刺激の少ない状態で少しずつ飲むものです。

ヨーガで行う断食とはどういう風にやるのでしょう

必ず「準備期間→本断食→回復期間」というものを設ける

1週間の断食であれば準備期間2日で少しずつ量を減らし、消化の良いものへと変えていき、本断食を3日行い、回復期間2日で少しずつ食事を身体に慣らしていくという段階があり、これは身体への負担を軽くするために、必ず守らなければいけないのです。

ヨーガの瞑想やポーズを行いながら、一定期間のセットとして行うのが普通です。

ヒポクラテスは以下の言葉も残しています。

「もともと人間は、病気を治す力を備えている。医者はその力が充分発揮できるよう、手をかしてやるだけでよい。もし肉体の大掃除がなされないまま、食べられるだけ食べると、その分からだの害になる。病人にあまり食べさせると、病気の方まで養っていくことになる。すべて度を越すということは、自然に反することだ、としっかり胸に刻んでおくように。」

食べすぎや飲酒、喫煙などを習慣的にしているという事は、度を越しているという事になります。

結果として肥満になり、様々な病気になりがちです。

若い人は抵抗力もあり、自然治癒能力も高いと言えます。

そんな時期に、無理なダイエットや、まして断食などすべきではありません。

喫煙や飲酒の習慣がやめられない中高年層以上の人が、少しずつ無理のないアプローチで身体のメンテナンスとして行うものだという事です。

 

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