某SNSで会話をしていました。以前に記事にも書いた事ですが、おそらくここを見ている方の殆どの方がご存知だと思う。

「U=U」

ウィルスが一定期間(半年以上)、検出限界未満(日本の検査では20以上は検出できますが世界の基準として、200未満のウィルス量である事)を保ち抗HIV療法を続けている方 

=

性行為によって相手に感染させる事はない


Undetectable=Untransmittableの頭文字をとってU=Uとして国連合同エイズ計画(UNAIDS)や国際エイズ学会など各国で支持されているものです。

日本でも知ってもらおうと啓発活動が行われています。


以前はパートナーと性交渉を持つ際に相手に感染させないためにコンドームを使用しなければ感染させてしまう可能性がありHIV陽性になると非HIVの人と同じようにパートナーと直に性交渉を持つことができないという問題がありました。


しかし今は治療を続け、ウィルス量を抑えている方は非HIV患者の人と同じように愛する人と性交渉をしてもHIVを感染させない事(感染させる可能性はゼロ)が分かっています。




もちろん不特定多数の人とのコンドームを使わない性交渉を推奨するものではありません。

非HIV陽性者の人と同じようにHIV以外の性病を貰ったり感染させたりする可能性があります。

また相手がHIV陽性である事に気づいておらず(検査していない)本人も知らずにHIVに感染している方の場合、再度相手からHIVウィルスをもらう(再感染)可能性もあります。


つまりHIV非陽性(陰性)の方と同じリスクはあるので不特定多数の人とのコンドームなしの性交渉を進めようというものではありません。



ただ"HIV陽性でも治療を受けてウィルス量を一定期間抑えている人は性交渉によって相手に感染させることはない"


この事実は今からもっと多くの人(HIVというものを間違ったイメージで捉えている人や興味のない人)にも知ってもらおうとしているところです。




ただ残念ながら当事者であるHIV陽性の人自身でさえ、この事実を素直に受け入れられない人もいる。

万が一感染の危険性があるのではないかと間違った情報を知らない人に広げてしまってはいけない。



もっというと当事者のHIVの人がきちんと正しく認識していなければ、全くHIVに関わりがない人たちに理解してといっても難しいよなと思ってしまいました。


「U=U 」Undetectable=Untransmittable

色々な場で見かけることも多くなるかもしれませんが是非知っておいて欲しいと思います。



もちろん日常生活で感染しないことは既に多くの人に知られていると思います。

でも今はゴムを使用しない性交渉でも感染させずに生活できることを、そしてその意味からも検査に行き感染していれば服薬に積極的に取り組むことが重要であること、健常な人と同じように恋愛や性交渉も出来ることを多くの人に知っていただきたいなと思います。



こういった内容に限らずですが、他の陽性の方とのコミュニケーションの中で良く出てきて僕も共感すること。

若い人の方が偏見や先入観がない!


以前ブログにも書いた事ありましたが、本当にそれは感じます。

HIVという病気自体にもその影響についても偏見や先入観を持っている人が少ない。それは陽性の方だけでなく日常接する陰性の方、異性愛者の方にも共通していることかなと思います。


僕よりも上の世代や40代また50代と年齢が高い人の中にHIVが特別な病気だとか差別されるとかそういった偏見を持っている割合が多いなと感じます。

U=U に関しても20代以下の方なんかだとそのまま素直に認識していますし、病気に関しても素直に受け止めている方は多く感じます。先入観なく情報を集め知識として吸収する能力に優れていると感じます。


頭って常にアップデートし続けていかないといけませんしね。

若い人たちに偏見がないと言うことは未来が明るいと言うことだと思います。