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今日は趣向を変えて、綾町での高齢者の方たちの
発する「ことば」のユニークさをつづってみますね。
 
 
 
綾町の公民館報からの抜粋です。
 
=綾町のむかしばなし(昔の鹿児島旅行)=
 わちどんのこんめ頃は、昼から先はめーにち(毎日)
のように茶の実拾いに行ったり、桑の実を採りに行き、
それを営林署に売りに行って買ってもろたつよ。
 売ったお金は積み立てておいて、六年生になると、
鹿児島旅行の旅費にしたもんじゃ。
 それだけじゃなかったつよ。営林署の草場の草むしり
もしたつよ。草場にゃ、杉、ヒノキ苗が仕立ててあってな、
今頃のように除草剤はねかったから、みんな手で一本
一本むしっていたとよ。六年生は、その作業を受け持ち、
日役をもらって旅費にしたつよ。
 鹿児島旅行の当日はな、みんなじょりを二足ずつ腰に
下げち、真夜中の十二時に家を出ち、朝と昼の二食分
のにぎり飯を竹ん皮に包み、他に着替えなどを風呂敷
に包んで背中にからったつよ。
 洋服がねぇから袴をはき、途中でうっせてもいい提灯
をさげ、二反野の坂を越えたころ、じょりがひっ切れた
ふうじゃった。瀬越、紙屋と歩き、小林まで歩いて行った
つよ。元気な者は小林駅に早く着いたらしいが、遅い者
は昼頃やっと着いたようじゃった。小林駅からやっと
汽車に乗り、夕方、鹿児島の天文館通りの竹屋旅館に
着いたときは、すったりだれて、みんなすぐに横になって
眠ってしまった。二晩泊まって見物した。
 帰りは宮崎駅まで汽車で行き、それからまた歩いて
帰ったように思う。ともかく、小林駅まで歩いたことの、
きつかったこつは、一生忘れられん。
 こげんこつをしたつも、ちょっとでん旅費を節約しよう
ということからだったらしい。今の人たちは本当にせん
じゃろね。先生も勿論、一緒じゃった。
 
 綾町民話の会
「語らいを求めて」より
 
 
 
いかがでした?昔話
 
今では考えられない苦労話と
節約することの意義。
学ぶことが多いですねニコニコ
 
 
 
 
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