話が前後してばかりですが、
今回は、息子が再び学校に行くようになった週のことです。

 

【8月28日 登校2日目】

朝、2度目の声かけに、
「まだ寝たい。今日はずっと寝てたい」と。
 
・・・その言葉に私は一瞬ドキッとしましたが、
気持ちを落ち着けて
 
「眠いんだね」
と言って、離れて朝食の準備を続けました。
 
しばらくすると、息子は自分で起きてきて、ゲームを始めました。
 
 
私は、 キッチンの陰から、エンカレッジの上野先生と訪問カウンセラーの先生にメール。
朝起きてからの息子の様子を、連絡しました。
 
この日も、6時過ぎから自宅近くで待機してくださっていた訪問の先生。
朝食後のタイミングで、我が家に来てくださいました。
朝早くからのご対応、本当にありがたかったです。
 
 
そしてこの日から、上野先生の朝の電話フォローも始まりました。
朝食を済ませ、あとは学校に行くだけというタイミングで、
先生が息子に電話をかけてきてくださるのです。
 
先生からのお話を、神妙な面持ちで聞いている息子。
どのような声かけをしてくださったのかは私には聞こえませんでしたが、
息子は、「はい、大丈夫です」と落ち着いて返事をしていました。
 
 
訪問の先生、上野先生のダブルサポートで、息子は元気に登校して行きました。
エンカレッジの支援は、私の予想をはるかに上回る手厚さでした。
 
 
この日から、給食開始。
息子は過敏性腸症候群のため、食べるとすぐに下痢になることを心配していました。
脂汗ダラダラの腹痛も恐怖ですが、学校のトイレを使うのは、友達の目が気になるようです。
 
やはり・・・
帰宅するなりトイレに駆け込みました。
給食直後にお腹が痛くなってしまって、家に帰りつくまで必死に我慢していたそうです。
 
トイレの中で、
「ふーっ、明日は6時間か、きついなあ」と。
 
私は、なんとか乗り越えられるよう祈るだけでした。
 

【8月29日 登校3日目】

朝は普通に起きてきたものの、わざわざ私の側に来て
「あー、今日は6時間授業だ、最悪!」と吐き出した息子・・・。
 
私は、「6時間だね」と答えるのが精一杯でした。
 
「最悪!」という気持ちの部分に共感してしまったら、
ズルズルとネガティブな言葉が出てきて、息子が自分の言葉に囚われてしまうのでは・・・。
そう思うと、怖くてそれ以上の言葉を返せませんでした。
 
上野先生、訪問の先生に、何度もメールで状況をご報告。
朝の不安な時間に、
的確な指示をすぐにいただけること、
具体的な声のかけ方を教えていただけることが、
何より安心でした。
 
この日も、朝食後に訪問の先生が来てくださいました。
 
上野先生に朝の電話フォローもしていただき、
 
「行ってきまーす!」
元気に登校して行く息子を、 訪問の先生と私は玄関で見送りました。
 
 
息子を送り出してから、先ほどの対応について、ご相談させていただきました。
 
訪問の先生からのアドバイス
 
「あー、今日は6時間だ、最悪!」 との吐き出しに対しては、
ちょっと長いよねー」
「最悪だって思っちゃうよね」
などと、気持ちの部分に共感してあげられると良いですね。
 
「6時間だね」だけだと、単なるおうむ返しで、うすっぺらい会話になってしまいます。

 

訪問の先生のアドバイスを含めて、会話ノートで上野先生にご報告しました。
 
上野先生のからのコメント
 
訪問の先生、さすがです。
その通りですが、まだ余裕もないと思うので焦らずいきましょう。
 
「確かに6時間は最悪だね」
とさらっと言えるようになるといいですね。
そう言えるようになるまで、まだ時間がかかると思うので、今は「6時間だね」と言うだけでもいいですよ。
 
 
朝の対応を失敗すると、登校できなくなりそうで、ものすごく慎重になってしまいます。
 
でも、訪問の先生、上野先生から教えていただいたことを基本として、
このあと、何度も何度も同じような対応をすることになりました。
 
学校に対する息子の吐き出しが、しばらく続いたからです・・・。
 
毎日繰り返すうちに、私も身構えすぎず、息子の気持ちに共感できるようになっていきました。

 

落ち着いて対応できるようになるには、 何回も練習(!?)が必要だということですね。
 

【8月30日 登校4日目】

この日から、先生の訪問なしで登校します。
私は少し心細さを感じていましたが、
息子は渋ることもなく、安心しました。
 
朝食を終え、ゲームをしているところで、家の電話が鳴りました。
上野先生です。
 
息子にとって、先生はやはり特別な存在なのでしょうか。
息子はピタッとゲームを止め、電話に出ました。
 
先生と話し終えると、自分で時計を見ながら準備を進め、
「じゃあ、行ってきまーす!」
と、元気に玄関を飛び出して行きました。
 
 
金曜日まで無事に登校できたことに、ホッとしながら、
息子のランドセル姿を見送ることができて、幸せだなと思いました。
 
こんな当たり前の光景が、我が家にとっては、つい先日まで、当たり前のことではなかったのですから。
 
 
でも、このまま登校が安定するほど、簡単ではありませんでした。
 
先生方からは何度も、
「登校するより、継続登校の方が難しい」
と言われていました。
 
そのとおり、息子にもここから、山あり谷ありの毎日が待っていました。

 

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訪問カウンセラーの先生のご対応や、上野先生の電話フォローは、あくまでも我が家のケースです。

声かけの仕方や、対応の言葉も、このときの息子の状況に合わせたご指導の内容です。

 

 

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