小林賢太郎引退!片桐仁と不仲ではなく表現者ゆえの引退

ラーメンズ 芸能

ラーメンズの小林賢太郎が芸能界を引退する事が明らかに。もともとラーメンズはあまり表には出ないコンビ。そのために相方の片桐仁との不仲説が取りざたされてもいました。そのために今回の小林賢太郎の突然の芸能界引退についても実は中が良くなかったので…と囁かれる事も。

しかしもともと小林賢太郎は何故テレビに出ないのかについてきちんと答えてもいます。今回はそんな小林賢太郎の引退理由に足の手術があった事と片桐仁との不仲説などについてもみてみましょう。

小林賢太郎が突如として引退

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出典:ラーメンズ公式チャンネル「モーフィング」

ラーメンズの小林賢太郎の引退が明らかになったのは2020年12月1日。事務所が書面などで発表。主な内容については以下の通りとなります。

  • 2019年頃から2020年末に引退したいと小林賢太郎が事務所に相談。
  • 事務所は引き止めたが引退の決意は揺るがず。
  • 2020年11月16日に引退をしていた。
  • 小林賢太郎は表舞台から引退で裏方仕事はする。
  • 小林賢太郎の著作物の管理・運営のための株式会社スタジオコンテナも解散。
  • 相方である片桐仁は「理由を聞いて納得」とコメント。
  • 片桐仁曰く「パフォーマーを引退」

「小林賢太郎のしごと」の公式ツイッターアカウントの現時点での最後のツイートは2020年11月14日。こちらはスタッフが更新するツイッターであり、引退前のツイートということに。ただし小林賢太郎本人が更新をする「小林賢太郎あそび」の公式ツイッターアカウントは11月18日と引退後にも更新をしています。

こちらが小林賢太郎の現時点での最後のツイート。これからもこちらのアカウントは趣味として更新を続ける可能性はかなり高そうです。

ラーメンズは独特の世界観を持つ独創的なコントであり人気が高いもののテレビにはあまり出ず。テレビに出ないのはラーメンズ片桐仁と小林賢太郎が不仲だからではないか?との説が囁かれてしまいました。

世界観が独特なラーメンズのコントの動画。こちらは公式チャンネルが開設されて以来累計で3980万ほど再生されています。個人的に好きなのは「不思議の国のニポン」。

特に小林賢太郎はソロでのコント公演を重視する一方で片桐仁は俳優、アーティストとして活動をするなど活躍する分野が微妙にズレて来たというのも一因。ラーメンズのネタはFLASHで知ったという人もいるのでは。「みんなで行った千葉滋賀佐賀」など今で言うパワーワード連発。元は2001年の爆笑オンエアバトルの「日本語学校イタリア偏」

引退の理由を語る

そんな小林賢太郎は公式サイトで肩書から「パフォーマー」を外しました。というタイトルで更新。一体どのような理由で引退したかと言うと主に以下の通り。

  • 引退は4,5年前から決めていた。
  • 予告しなかったのは最後まで常温で楽しんでもらいたかった。
  • 実は足が悪くて手術をした。
  • 日常生活に問題は無いがステージパフォーマンスは無理が出る。
  • ハードルが下がるならやらないほうが良い。
  • 理由はこれだけではないが様々な経緯を踏まえて自分で判断。

不仲説はラーメンズが表に出ないため

ラーメンズが人気になったのはおそらくNHK「爆笑オンエアバトル」。1999年に放送されたNHKのお笑い番組でオンバトと略されて愛されていました。ラーメンズは第1回から参加をするもあまり他の番組にはあまり出ず。

今でしたら一気にテレビ番組への露出が増えるものですがラーメンズはそうではありませんでした。実際に小林賢太郎は2002年以降民放テレビには出ず、2013年4月の「ボクらの時代」でなんと11年ぶりの出演を果たしました。

ちなみにこのときの他の出演者はいとうせいこう、バカリズム。この11年ぶりの民放テレビの出演にはバカリズムとの仲が良いため。実際に2002年に小林賢太郎が脚本・演出を務める小林賢太郎プロデュース公演を立ち上げ。また、意外にもいとうせいこう、バカリズムとテレビでの共演をしたの事態も初めて。

テレビに出ない理由を語る

小林賢太郎のテレビのでなさについてはファンも指摘。これに対して小林賢太郎は2011年7月5日に公式サイトにて以下のような内容を答えています。

  • テレビを避けているわけではない。
  • 舞台という難しい仕事に挑んでいるので他のことをする余裕がない。
  • 全く違う職業だと認識。
  • 唯一の例外が年に一度のNHKの「小林賢太郎テレビ」
  • 例外なのは舞台人としての小林賢太郎を尊重してくれたので。

そんな小林賢太郎テレビについても多忙になったためか近年はペースが落ちていました。小林賢太郎テレビは2009年から2019年は基本的に年1のペースで放送。

しかし近年は2016年6月、2017年12月、2019年1月と(ギリギリではありますが)2018年は放送をしていませんでした。このことから唯一の例外であった小林賢太郎テレビでさえもやる余裕がないという事に。この若干のペースのズレで小林賢太郎の引退を危ぶむ声もありましたが…。

また、2016年6月26日に「小林賢太郎テレビ8」が放送されていましたが、片桐仁もこれに共演。実はこれはラーメンズの二人が共演したのは2009年の舞台「TOWER」以来の7年ぶり。

この事で「ラーメンズ復活!」と話題になるも、本人たちはそもそも解散も活動休止もしておらず、それぞれ活動の場所が違い、お互い集中をしているのでたまたま7年空いただけという事をプロデューサーが説明。

片桐仁は相方に感謝

不仲説があったラーメンズの小林賢太郎と片桐仁。片桐仁は俳優としても活動をしているのでラーメンズの二人のうちではどちらかと言うと片桐仁の方がテレビに出ています。

そのこともあり片桐仁は相方への感謝をテレビやインタビューでも答えています。片桐仁は粘土細工が得意であり作品展を開催するほど。この粘土事態も相方である小林賢太郎のアドバイスで始めたもの。

片桐仁は自分がここまでやってこれたのは「運が良かった」「最強の幸運は同じクラスに賢太郎がいたこと」として語っています。実際にラーメンズの構成としては脚本と演出が小林賢太郎であるとの事。

現在片桐仁はは俳優として様々な舞台に出演をしていますが、やはり独特な世界観を持つ小林賢太郎とラーメンズを組んでコントをしたことが大きな経験になっているとしています。

また、2020年11月30日に片桐仁が出演する「明治プロビオヨーグルトLG21」のCMがネット上で公開。事務所としては小林賢太郎の引退を引退した16日ではなく12月1日に発表したのは公開時期とほぼ同タイミングにする狙いもあったのかもしれませんね。こちらがそのCMのこだわりの髪型

ネットの反応

  • ラーメンズとしてもう一度見たかった
  • 確かに小林賢太郎は最近出てなかったね
  • 事務所だと芸能活動引退、相方はパフォーマー引退でどっちが正しいんだ
  • 良い形で送り出してもらえてよかったのかな
  • 久しぶりにラーメンズのDVD見よう。
  • もったいないって思っちゃうけど本人の意思が一番大事だよね

小林賢太郎と片桐仁のラーメンズとしてのコントは独特な世界観が出て個人的にとても好き。恐らくドンピシャだった世代。ただ完成度の高さを考えると、それこそテレビに出る暇も惜しんで自分の中にしかない世界をコントとして出力しないといけない程大変なんだろうなと思います。

今回の芸能界引退、というよりはパフォーマーからの引退という事についても演者は自分ではなく別の人に任せたほうが自分が納得する世界を作り出すことに注力できる、という意味合いな印象。相方の片桐仁も理由を聞いて納得と語っていますしね。

俗説ですがギャグ漫画家は精神の摩耗率が凄く心を病みやすいとも言います。実際に長期連載のコメディ漫画などはちょくちょくシリアスを入れる方が長続きしている印象。シリアス偏は作者にとって清涼飲料水的な扱いなのだろうか。