【がんと闘う】がんになっても復活する人はどんな人か
5年前、夫は血液のがんである悪性リンパ腫ステージ4で骨髄まで転移するという状態でした。
PET検査をしたら全身が光っていて絶体絶命だと思いました。
病院の先生も、もうだめだと思ったのではないでしょうか。
もう後がないので藁をもすがる気持ちで、抗がん剤治療はもちろん、色々なことをやってきました。
(治療などにつきましては過去の記事をご覧くださいませ)
たくさんの皆様に応援や励ましをいただき、おかげさまで何とか命を取り留め、仕事ができるまでになりました。
ですが完治はしない病気ですのであくまでも寛解であり、また再発する確率が高い病気でもありますので、今は再発をしないように全てを変えて生活しています。
夫ががんになったことを公表してからというもの、色々な方から「自分もがんです」とか「家族ががんです」というお話をたくさん聞くようになりました。
夫ががんになるまでは他人事のようでありましたが、現代は2人に1人ががんと言われるくらいですから本当に多いのだなと感じます。
そんな中、夫をはじめ、末期がんと言われる状態でも復活している人を数多く見たり聞いたりしてきました。
治療ができないほど進んでいても、復活した方もいらっしゃいます。
私が考察してみたところ、復活した方々を見ていると共通点が見えてきました。
それは、「生きるために何でもやる」「絶対に負けない」「必ず治すという希望を持つ」
みなさん、強い気持ちを持っているのです。
もちろん病気を知ったときは誰でも落ち込みますし、もうだめだと思うでしょう。
途中で弱気になる時もあるかと思います。
でも復活する方は、 その後に強い気持ちで病気に向かうのです。
「もうだめ」「絶対無理」という人はみるみる弱っていき病気に負けてしまい、本当にそうなってしまいます。
もちろん強い気持ちだけ持っていればいいわけではなく、病気を絶対に治そうとする人は(夫もそうしているように)生きるために変えなくてはいけないこともあるかと思います。
生きるために何でもする。
これをわたしは「生命力」だと思います。
プロレスラーががんになっても復活する方が多いのは、新弟子時代に辛い思いをして乗り越えてきた強靭な精神力があるから。
藤原組長は胃がんのステージ3だったそうですが、70歳になった今も現役で試合をしています。
克服した彼は「がんなんかに負けてたまるか。ざまあみろ。」と言いました。
そういう気持ちが大切なのかなと思います。
がんは自分が作った病気なのですから自分で治すしかありません。
もちろん病院の先生や周りの方に手助けをしていただくことは必要ですが、結局治すのは自分なのです。
ただ残念なことに、この強い気持ちを持っていれば必ず復活するかと言うとそうではありません。
復活した人に共通して言えるのが、強い気持ちがある方だということです。
悪性リンパ腫ステージ4で、骨髄まで転移した夫も強い気持ちがあり、復活してここまでこれています。
医学的にはもうダメなはずなのに、人間、不可能はないのだなと痛感しました。
どんな状況でもぜひあきらめずに、強い気持ちを持っていただきたいなと思います。