前から気にはなっていたのですが、特に話題にならずにいたこの窓の鉄格子。マルタ街中の昔からあるような一軒家で結構みかけます。

下が膨らんでいる形でまあ、おしゃれなカワイさがあるといえばそうなのですが、ずーっときになっていました。が、ついにその謎が解けました!

ヒントは、マルタの歴史にありました。

マルタは地中海の小さな島で、古代の昔から、フェニキア人だの、カルタゴ人だの、イタリア、トルコ、フランス、イギリスなどなどからの侵略に攻防の連続でした。故に、、家の玄関のドアを開けたら突然、侵略者と鉢合わせなんてこともあったのかもしれません。それゆえ、そのような事故や悲劇が起こらないように、そーっと窓から侵略者が来てないかを確認するために、顔を少しだせるよう、鉄格子を窓枠からわざと離していた、ということです。19世紀の初めにフランスからマルタを守り、その後は統治下に収めていたイギリスがマルタ独立までの1964年まではずっと平和に統治していたようなので、その後は単なるデザインとして取り入れられて、今に至る、という話のようです。

 

あと、マルタの街並みでこういう出窓も有名なのですが、これも同じようにそーっと通りの様子をうかがえるように、の配慮だったんですね。。。今となればカワイくてインスタバエ、なんていうけど、昔はもっと命がけで切実な理由で開発されたのだったのかと思うと、時代の変化を感じます。

 


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