同じスタートラインからスタートするのは、双子に生まれた人たちくらいかな。
兄弟であっても、その時の家庭環境によって、スタートラインは違いますよね。
ある人はお金持ちで、ある人は普通の家庭で、ある人は貧乏で、ある人は仲のいい両親がいて、ある人は両親がいつも喧嘩ばかりで、またある人は両親が離婚していて、ある人はお母さんしかいなくて、ある人はお父さんしかいなくて、もしかしたら両親がいないとか、また、ある人は、教育熱心な家庭で、ある人は子供に全く無関心な家庭に生まれたりする。
そもそも、1人1人スタートラインの位置が違うんです。
100メートル走で、最初から30メートルのハンデをもらってる人、普通のスタートラインから走り出せる人、スタートラインのずっと手前から走り出さなければならない人もいるかも知れません。
人間って最初から不平等な生き物なんですよ。
子供は親を選べない。
親も子供を選べない。
お金持ちであるとか、貧しいとか、生まれつき才能があるとか、センスがあるとか、ひとりとして、同じスタートラインには、初めから立っていないんです。
それぞれ神様から与えられたスタートラインがあるんですね。
だから、ゴールまでの距離が近い人は、死ぬほどの努力をしないでも、目標の大学にゴール出来る人もいるだろうし、逆に、スタートラインのはるか手前からスタートした人は、人の10倍も20倍も努力しなければ、同じゴールにたどり着けないかも知れない。
そのように、一人一人、異なったスタートラインから始まるわけだけれども、一つだけ、自分でスタートラインを優位にできるものがあります。
それは、本人のやる気です。
やる気のスタートラインは、自分自身で決められます。
このやる気のスタートラインが、実は、一番重要です。
そして、もう一つ大事なことは、その人が真剣に努力した、努力を続けられたかということなんですよ。
そして、死ぬほど努力して、例え、最終的に、目標よりも手前にゴールラインを変えたとしても、それはそれで素晴らしいことだと思います。
私は、最初から1のハンデをもらって3になった人よりも、-2から2になった人の方を尊敬します。
大事なことは、努力の中身なんですね。
有利な環境から夢を勝ち取った人と、不利な環境から同じ夢を勝ち取った人を比較してみると、絶対に、不利な環境から這い上がった人の方がすごいと思いますし、その後の人生においても、色んな面で強いと思います。
生まれつき恵まれた人が人間的に魅力がないと言っている訳ではないんです。
生まれつき家庭や才能に恵まれている人は、それだけで最初から運をつかんでいるということ。
それは、それでとても素晴らしいことです。
生まれつき恵まれた環境に育った人も、それは、先祖や親が子供のことを思って努力してきてくれた結果だし、祖先や親にも感謝しなくてはいけないと思います。
私は、積み上げられた努力の後にある成長の幅が大事だと思っています。
学力は高いに越したことはないですが、かといって、そうではなくても、本当に一生懸命、努力して得た上での結果であれば、それはとても素晴らしいことだと思うんです。
私は、人の成長の幅、努力の量で、人を評価するようにしています。
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