幼少期から何かを学習させるなら、私は、公文が一番いいと思います。
うちの子供は、3歳くらいから公文に行かせました。
きっかけは、上司の子供が、公文に通って国立大学医学部に合格したと聞いたからです。
親としては、身近な一般のサラリーマン家庭から医学部医学科に合格したことを聞いて、びっくりしました。
この頃から、心の奥で、自分の子供にも、いい大学に行ってもらいたいと思っていたかも知れません。
当時、公文は、羽生名人などがCMに出ていたこともあり、『やっぱり公文はいいんだろうなあ。』と思っていました。
色んな塾がある中で、どこに通わせようかと迷っていた時期に、この上司から聞いた言葉で公文に決めたんです。
具体的に、公文のどういうところがいいのかなど聞くこともなく、公文に行かせることにしました。
公文は、都会から田舎まで、どこにでもあるので、転勤した際も、転塾がやりやすいと思ったことも理由の一つです。
幼少期から、何らかのかたちで子供の1日のルーチンに学習時間を組み込みたかった私にとっては、公文はもってこいの学習塾でした。
そして、上手くいけば、日頃から机に向かう習慣を付けやすい自習形式。
受け身だけの授業と違い、自分で考える習慣が身に付く。
公文は、幼い頃は、宿題もそんなに多くありませんし、楽しく遊び感覚で学習する感じでした。
幼稚園に通うようになってからは、少しずつ宿題も増えていきましたが、公文から大量にもらってくる宿題をほとんど家でやったことはありません。
かといって、それを咎めることもありませんでした。
小さいころに、勉強を嫌いになってもらったら、あとから修正するのは難しいからです。
要は、毎日、1分でも学習することが習慣になればいいと思っていました。
幸いなことに、子供が通っていた公文は、公文の正規の時間が終わっても、子供を居残りさせて、やっていない宿題が終わるまで家に帰らせてくれませんでした。
子供の様子を先生に聞くと
『嫌な顔も全くせず、素直に、黙々と頑張っています。』
とのことで、先生も根気強く子供に付き合ってくれたていました。
今になって思えば、それを全く嫌がらなかった子供もすごいなと思いますし、何時間も息子に付き合ってくれていた当時の先生にも非常に感謝しています。
今、医学生である子供やその友人を見て、はっきり言えることは、成績が伸びる子供は『愚直』であるということですね。
みんな、とても素直です。
幼いころに、素直に人の話をちゃんと聞く。
ちゃんと聞く耳を持っている。
そして、言うべきことは、後から言う。
愚直なことがすべてにおいて良いとは言えなませんが、まずは愚直な心が勉強に関しては絶対に必要であり、間違いなく成績向上には必要なことだと思います。
そのような性格の子供にどうやって育てるかは、子供の資質や親の性格も影響してきます。
子供の育て方はいろいろありますが、やはり、子供にできるだけストレスを与えないこと、甘やかし過ぎても駄目ですが、叱ってばかりでは、もっと駄目だと思います。
子供が萎縮してしまったり、逃げ道を探すようになってしまいます。
大事なことは、させるのではなく、自ら行動するように子供の気持ちを持って行くことが大切です。
優しさと厳しさの匙加減は難しいですが、親の教育センスも必要だし、タイミングも重要です。
日頃から、私が心掛けていたのは、子供が出来たことは心から誉め称えるということ。
また、仮に出来なかったとしても、その努力をねぎらい、更なる意欲を沸かせるように子供を励ますことを大切にしていました。
そして、悪いことはもちろん叱らなければいけませんが、なぜ叱るかをちゃんと説明することが大切ですね。
小さ過ぎて理解出来なくても説明することです。
子供は分からなくても理解しようと努力します。
そして、叱る以上に、子供がしたいと思うことを何でも自由にさせてあげること。
それによって子供は自由を感じ、親からの圧迫感や束縛感をあまり感じなくなります。
まあ、子供は一人一人家庭環境が違いますので、参考になるかどうかは分かりませんが、うちは、このやり方で、公立トップ高校や国立医学部医学科に合格できました。
また、公文に行くことで一つ子供の楽しみを作っていました。
公文は、家の近くにありましたから、公文が終わって子供を迎えに行った帰りに、途中にあるスーパーに寄って、いつもお菓子を買って、子供の頑張りをねぎらっていました。
各家庭、それぞれの環境は違うと思いますが、子供の教育に関して、その時出来る子供にとっていい環境を与えるということを考えて、子供を育てていくということが大切だと思います。