以前、数人の友人からそろばんに行かせた方がいいのか、公文に行かせた方がいいのか聞かれたことがあります。


 私は、その度に、両方の力が欲しいねと答えていましたが、実際に学習する子供はどう考えていのか、息子に聞いてみました。



 因みに、うちの息子は、公文しか行ってません。



 もしも自分の子供に行かせるとしたらどれにするか。



① そろばんに行かせる。
② 公文に行かせる。
③ 両方行かせる。



 この三択から、医学部生の息子に選んでもらい、それを選んだ理由を説明してもらいました。



 以下、息子の見解です。(原文のまま)



 自分であれば、公文に行かせると思う。


 公文で、大学入試等に必要な計算能力は身に着けられるし、両方に行くよりも、そろばんに行くような時間を学習塾に行かせる時間に当てる方が良いと思う。



 入試で必要な能力は、問題文を読んで、正確に理解して、正確な計算式を立てる能力と立てた計算式を正確に計算できるだけの計算能力だと思っている。



 そこで、高校入試や大学入試で正確な計算式を立てる力を実際に全て学べるのは学習塾あるいは学校である。
 



 公文は、学校の内容を全て網羅していないし、そろばんは計算能力は上達するが、他の能力が著しく伸びるかと言えば、そこは疑問である。



 自分は、計算をするときは、計算の途中結果がどのような計算の結果なのかをきちんと紙に書いて明記しながら、後で読み返して自分が行った計算がわかるように心がけていた。



 そうしないと、その答案が間違っていた時、または、間違いに気づき、答案を修正しようとするときに、自分のどこが間違っていたのか、また、どこを修正すればよいのかがわからなくなってしまう。



 こういうことを考えると、暗算ができるかどうかはもはやそんなに重要ではない。



 そろばんで高度な計算を行えるようになることは、いわばあればあったで良いが、なくてもよいという受験の十分条件のようなものである。



 だから、公文に行って、地道に計算能力を身に着けながら、学習塾に通って、学校の学習内容を先取りしていくのが一番良いと思う。



 また、経済的に余裕があるのであれば、中高一貫校に通わせた後も、学習塾に通い、中高一貫校のカリキュラムさえも先取りすることが東大、京大、医学部に合格するには良い方法だと思う。


 以上が、息子の意見です。



 公文やそろばんに通わせる目的が、人それぞれ微妙に違うと思いますが、参考にしてください。




 今回、息子に意見を聞いてみて思ったことは、学習環境を作る親、実際に学習する子供の気持ちが必ずしも一致することはないということですね。



 もし、そろばんと公文が自宅の近くにあれば、私は、そろばんと公文の両方を行かせるという意見でした。



 しかし、当事者の息子は、公文を選びました。



 息子は、そろばんをしたことがなく、そろばんのことをよく知りませんので、そのような選択になったのかも知れません。



 結局、自宅の近くにそろばんがなかったので、うちはそろばんはさせていません。



 ですが、私は小学校のころ、そろばんをしていたので、そろばんの素晴らしさも知っています。


 そろばんが近くにあったら、そろばんもさせたかったです。



 結果がどう変わっているかは分かりませんが。



 もちろん暗算能力は、そろばんの方が断然つくと思います。



 ただ高度な暗算が出来ることと問題が解けるということは別物だということですね。



 
 そろばんを習う過程で、受験の問題を解くことはありません。



 そろばんはあくまでも、集中力、計算力を鍛錬するもののような気がします。
 


 もちろん、暗算力や計算力の速さは、受験においては、非常に有効な武器です。



 短縮できた計算時間を考える時間にあてることができます。


 
 うちの子は、暗算といっても、三桁くらいまでしか出来ませんでしたし、そろばんの計算の仕方とは全く違います。


 息子は、独自の暗算方法を実践しているようで、計算の方法を説明してもらいましたが、私には、よく理解が出来ませんでした。



 公文は、特別な暗算の訓練はしませんので、繰り返しの練習問題で考え方や効率的な計算方法を各自が見いだし、暗算が自然と早く出来るようになるのではないでしょうか。



 受験の試験問題は、簡単な暗算や筆算を何十回もしながら、込み入った問題を紐解いて行き、最終的に解答を出すという作業が必要です。



 高度な暗算が出来ても、問題の意図に沿った正確な計算式を立てることができなければ、入試問題は解けないのです。



 公文にしろ、そろばんにしろ、大学受験において、素晴らしい結果を残している生徒を知っていますので、私個人的な意見として言えば、受験を前提とするならば、進学塾に通う前に、基礎的な技術を養う過程の中の一つの選択肢として捉えれば良いかと思います。

 PVアクセスランキング にほんブログ村


 にほんブログ村 子育てブログ 子供の教育へ  にほんブログ村



 PVアクセスランキング にほんブログ村