自分の学習方法を工夫しよう


 以前、塾の講師をしているときに、親御さんから、勉強の内容を分かり易く教えてやってくださいと言われることがあった。


 
 しかし、ノートの取り方を教えてやってくださいなど、勉強の工夫に関することについてはほとんど言われたことがない。



 確かに、勉強の内容を理解することが大切であることは言うまでもないが、自分にはどのような勉強方法が合っているかを考えて、それをふまえて勉強をしている人は割と少ない。



 授業のあとの復習などをするときに、理解した内容をいかにして自分のものにするか、どうすれば自分の頭に入りやすいかを考えて、色んな工夫をすることが、実は大きな差を生むのかも知れない。


 勉強をやっているのに、どうしても成績が上がらない人は、今一度、自分がどういう風な勉強をしているかを見つめ直して欲しい。



 勉強できる人は、教えられなくても、知らず知らずに理にかなった勉強方法をしているものだ。



 例えば、先生が板書することをきれいにノートにまとめている人と、そうでない人がいる。



 人それぞれに適応した方法はあるだろうが、単にメモを取るだけで終わる人、復習において図解的にまとめたり書くことができる人、これだけでも、やはり少しずつ学力に差が出てくる。



 人間には、五感という恵まれた機能がある。



 しかし、その五感を意識して勉強で有効に活用している人は、そんなに多くはない。



 ノートに重要事項をまとめることでも、単色ですべてを書き留める人と、特に大事なところを数色の色を使ってまとめている人は、後者の方が、勉強方法としては圧倒的に有効的だ。



 何故かといえば、人間には、色を見分ける視覚があるからだ。



 自分の頭に印象的に残したい場合は、視覚的なことを考え、数色使用した方が頭に残る。


 
 特に、赤色を使ったところは、血、つまり、危険をイメージするので、本能的に、自然と注意する傾向がある。



 だから、大事な箇所に赤色を使う。



 色んな工夫をしてみよう。



 絶対に、自分に合った勉強方法があるはずだ。



 同じ先生から同じ勉強を教えてもらい、能力も同じくらいなのに、最終的に、差が付いていることがある。



 勉強は理解するだけでは駄目だ。



 それを正確にアウトプットできる能力が必要なのだ。



 もう一度、自分の勉強方法が有効的な方法であるかどうか考えてみよう。


 もっと、自分が持っている五感を活用した勉強方法を工夫してみよう。



 もしかしたら、思いがけない勉強方法が見えてくるかも知れない。
 
 にほんブログ村 教育ブログへ  にほんブログ村