会で

縦線の鉛直がぶれず、

左右均等にひらけていれば

的中する。

小手先でああだ、こうだやってても

ダメなのかなぁ・・・

 

3「礼記-射義-」「射法訓」の教えの要点について述べなさい。

「礼記-射義-」
 射行は(1)心志の安正、(2)身体の安定、(3)弓技の審固との3点を眼目とし、これを修練することによって仁義礼智信の徳行が体得される。矢を発して中らなければ他を怨むようなことなく、反ってこれを己に求めてよく反省せよ、と教示してあって、弓道は儒教を基礎とした道徳の修養道であると見做しているいることが明白である
 射者仁道とか、射裡観徳とか審固満分とか、破邪顕正とかいう名句は「礼記」の銘文に基因したところのもので、今日わが国の弓道界においてもこの信念が重要な原動力となっていることを忘れてはならない


「射法訓」
(1)「射法は弓を射ずして骨を射ること最も肝要なり。」とあるが、その趣旨は弓を持って射を行う場合に弓矢の操作に捕われ、自己を失ってはならない。射は自己の筋骨をもって力行しなければならないことを忘れないように、ということである
(2)「心を総体の中央に置き、」とあるは、心気の安定を図れとのことである。総体の中央とは身体の中央に位する丹田を指すものである
(3)「弓手三分の二弦を推し、妻手三分の一弓を引く。」とあるは、引分けの際における押し引きの心得を示したものである。弓手をもって弦を押し、妻手をもって弓を引くというふうに反対に説示しているのはまことにおもしろく、これによって弓と弦との引分けは押し引き相対応して均等に行わねばならぬことを暗示しているのである
(4)「而して心を納む是れ和合なり。」とあるは、押し引ききわまったならば、体の中央に置いてある心を丹田に納め、身・心・弓の和合を図れということであり、三位合一の「会」を示したものである
(5)「然る後、胸の中筋より左右に分かるる如くこれを離つべし。」とあるは、和合の分離、すなわち会から離れに移る場合の作り方を示したものであり、基本体型の中央に位する胸の中筋より左右均等に分離せよとのことで、縦横十文字の離れを示したものである
(6)「書に曰く、鉄石相剋して火の出ずること急なり。」とあるは、射の偉大なる気力を示したものである。的に対する中り、はずれを言外におき、離れた矢先の鋭さは、あたかも鉄と石とが相剋して火の出るような、その鋭さを形容しているのである
(7)「即ち金体白色、西半月の位なり。」とあるは、離れたあとの残身(残心)の射の位(射格)を示したもので、あたかも暁天における金体が白色を帯びて東に輝き、西に位する半月がこれと相対照している黎明の位であるというのであり、射によって生れる悟りの姿の真実を詠ったものである


 以上2つの文献を対照すると、礼記射義はもっぱら弓道の理念を説いて術技を省略し、射法訓はもっぱら理念を内包して術技の内容を詳述しているが、この両者を総合すれば、あたかもわが国現代の弓道に対して適切な指導を与えるものであり、これを基盤として弓道の修練に励むならば、必ずや三位一体の妙境に到着することが可能であると信じ、あえて両文献を掲げて研修の参考に供する次第である
以上 弓道教本第1巻P.52~56参照
 

ちゃんと覚えて

暗唱できるようにしておかないと

まずいかな。

 

正射目指して日々鍛錬!

 

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