JuF1448, 15.85g (Silver), 32mm, mintage ?, SP63

 

Frankfurt:フランクフルトで開催されたWine Exhibition:ワイン見本市の記念メダル

フランクフルトは1220年から神聖ローマ帝国で自治が認められた自由都市でしたが

18860年の普墺戦争後にプロシア王国に編入されていました。

 

このメダルの入札に先立ち、関連情報を探しましたが全く見つかりませんでした。

ただ、過去の取引記録が1件のみ、なんと、このメダルそのものでした!

ひょっとして、これが現存する唯一品?

A.W.主催第19回オークション・最終日で想定相場上限、と言うより

過去の落札価格を少し超えて落札したフランクフルト銀メダルとは、このメダルでした。

 

表のデザイン

上記の取引記録にも描かれている人物について説明はありませんが

おそらく、ワイナリーのワイン職人でしょう。

 

裏のデザイン

フランクフルトの紋章です。

周囲にトーンが付く一方で、紋章は白く浮き立っています。

更に、メダルの形がユニークなせいか、味のある見映えになっています。

 

デザインの見映えが良いメダルを集めていたら射撃祭記念メダルばかりでしたが

ユニークなメダルを入手したらワイン見本市記念メダルでした。

メダル・コレクターだけでなくワイン・コレクターにもアピールできるメダルです。

 

他にも特筆すべきことが、もう一つ、ありました。

それはスラブの大きさと厚さ、ともに通常の2倍はあります。

その上、スラブ内にはメダル固定用のプラスチックが充填されています。

Klippe type medalをきちんと収容するためでしょう。

メダルそのものは16g程度しかないのに、スラブ込みでは258gもあります。